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前回につづいて、ドラマティックな物語というと、 そう、確かにリーガル・サスペンスははずせません。
これも読み始めると、一気に結末まで物語を駆け抜けたいので、 ついつい、読むタイミングを選んでしまう本です。 最近、読書に勢いがなくなったというか、 体力的に一気読みができなくなったのか、 リーガル・サスペンスからも遠ざかっていました。
・「女神の天秤」フィリップ・マーゴリン (講談社文庫)
・「死刑判決」スコット・トゥーロ(講談社文庫)
読み応えのありそうな、リーガル・サスペンスを紹介していただきました。
私がリーガル・サスペンスを好きになったきっかけは「復讐法廷」でした。 その後は、目に付くと端から読んでいったものでした。 公平であるはずの裁判であっても、人種問題が絡むと、 陪審員選びから、いかに偏向を排除していくのか、 真実を明らかにしていくことよりも、 いかに偏見を排除していくのか、 読んでいる小説がフィクションとはいえ、 やはり、陪審制度の、あるいはアメリカ社会そのものの複雑さ、 難しさをしみじみと感じました。
そういう思いは、リーガル・サスペンスではないけれど、 特に「アラバマ物語」(ハーパー・リー / 暮しの手帖社)でも強く感じました。 (「アラバマ物語」は現在500円(!)でDVDが発売されています。おすすめ)
たくさんの作品が映画化・ドラマ化されていますが、 ジョン・グリシャムの作品はいろいろ読みました。 法廷物はどうしても、シリアスな結末になるものもあるので、 リアルでエキサイティング、でも安心できる結末を求めると、 ジョン・グリシャムに行き着いたのです。 (最近は読んでいないので、どうなのかわからないのですが。)
○映画・ドラマ化されたリーガル・サスペンス
「法律事務所」ジョン・グリシャム(小学館文庫) <映画「ザ・ファーム 法律事務所」原作
「依頼人」ジョン・グリシャム(小学館文庫)
「原告側弁護人」ジョン・グリシャム(新潮文庫)絶版 <映画「レインメーカー」原作
「ペリカン文書」ジョン・グリシャム(小学館文庫)
「推定無罪」スコット・トゥーロ(文春文庫)
「陪審員」ジョージ・ドーズ・グリーン(ハヤカワ文庫)
○その他の法廷物
「復讐法廷」ヘンリー・デンカー(文春文庫) 読後感:◎
「弁護」D・W・バッファ(文春文庫) 読後感:○
「十二人目の陪審員」B・M・ギル(ミステリアス・プレス文庫) 読後感:△
(シィアル)
→ ☆ドラマティックな、読書。(その3) “リーガル・サスペンス”映像編に続く。
2003年01月17日(金) 『信仰の現場』
2002年01月17日(木) ☆本をどこで買いますか?(その4)
2001年01月17日(水) 『決断するイギリス─ニューリーダーの誕生─』
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管理者:お天気猫や
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