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■■ 幸せを作る機械
2005年10月05日(水)
IT関連の会社を立ち上げて一年になる友人と久しぶりに会って食事をした。IT業界は時間が何倍も早く流れるので大変よ〜、と言っていたが、一年経って何とか起動に乗ってきたようだ。「会社は自分の子供みたいなもの」と語る彼女の顔は輝いていた。彼女の会社というのは、ウェブ上にあるブログやホームページなどの様々なサイトから配信される記事の見出し(リンク)を、RSSを利用してユーザーの興味に合わせて収集できるようなソフトを開発・提供するサービスを行っている。確かに、垂れ流しのものも含めて情報が溢れている昨今、自分が必要な情報を探すのに時間がかかりすぎてしまい、便利になったのか不便になったのかわからなくなるときがある。そういう意味では時代にあったサービスなのかもしれない。
考えてみれば、私のような一般人が日記を一般公開するなんて、10年前だったら至難の業だったはずだ。今はBlogが普及したおかげで誰でもタダで、しかも特殊な知識や技術がなくても簡単に情報発信できるようになった。一般人ではなくても、ラジオやテレビが無かった時代だったら公共に向けてメッセージを伝えるなんて大変なことだっただろう。当たり前のように一人一台PCを持つ時代だけれど、ほんの20年前はきわめて貴重なものだったのだ。
ところが、どんなに世の中が進歩して便利になっても、人間には限界がある(その限界というのは自分自身が作り出しているものなのだけれどもそれは置いといて)。どんなに便利な世の中になっても、人間は幸せになれるとは限らない。逆に、どんなに不便で貧しい世の中でも、幸せだったりする(何も無かった平安時代のほうが「豊か」だったのではないだろうか)。残念ながら、技術の進歩と幸せは比例しないし、幸せになれる機械や薬は存在しない。だから、人間はひたすら桃源郷を作ることで幸せになれると信じて技術革新に躍起になっているのかもしれない。
でも、この調子で技術が進歩していったら、幸せ製造機なるものができるかもしれない。幸せになるなんて実はとても簡単なはずなんだから。
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