狛犬堂備忘録
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2005年11月29日(火) |
100題「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」前編 |
お題配布はこちらから。ありがとうございました。
たくさんあるのでゆっくり答えていく予定。
001 「初恋」からイメージする本は?
ガース・ウィリアムズ『しろいうさぎとくろいうさぎ』(福音館書店) ふわふわの愛らしいうさぎたちの恋物語。 ただ、これが「初」かどうかはよくわかりません。 でも「I will be all yours forever and always」なんて決め台詞、 二回目以降はなかなか云えません(殴)
002 「爆笑」からイメージする本は?
世界単位認定協会著『新しい単位〜カラー版』(扶桑社) 本屋で立ち読みして笑いをこらえきれなかったので買う羽目に。
003 「待ち合わせ」からイメージする本は?
今日は渋谷で五時〜♪って古すぎ orz 待ち合わせに使ったことがあるのは雑誌『National Geographic』。 ボルネオ産ツリーフロッグのカバー写真だった。
004 「勝負」からイメージする本は?
すばる新人賞でデビューした竹内真氏が 犬もかかわっていた同人誌で、そのまんま『勝負だ!』という短編を 書いていたので、それを想像してしまった(笑) ピザ食べ放題で勝負だったと思ったが、どうだったかな。 もっと一般的には、沖方丁『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫)。 ヒロインと敵の戦いも凄いが、後半ほとんどを占めるカジノ場面の緊張感が鳥肌もの。
005 「手紙」からイメージする本は?
横溝正史の作品(角川文庫) 届いた手紙で金田一が走ったり、遺された手紙とか出てくるので。
006 「出会い」からイメージする本は?
栗本薫『グイン・サーガ』(ハヤカワ文庫) 長い長い話の間にいろいろなひとが出会い、別れていくから。
007 「休日」からイメージする本は?
ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫) むかし夏休みに読んだせいです(殴)
008 「二人三脚」からイメージする本は?
ピアズ・アンソニィ『ルーグナ城の秘密』(ハヤカワ文庫) 頼りないドオアと、頼りになるジャンパー@ハエトリグモ。 もともとハエトリくんたちは動きがぴこぴこして とてもかわいいと思っていたけれど、 これを読んでからはそっと保護して外に放すようになった。 寿命が短いんだから…(ToT)
009 「切ない」からイメージする本は?
梨木香歩『家守綺譚』(新潮社) 彼岸に去って人ではなくなった友人と、 こちらにとどまっている主人公の淡い交友がなんだか切ない。 ラジオドラマ再放送は2006年1月末に国営放送系FMにて。 1月23日(月)〜1月27日(金) 22:45〜23:00(1-5回) 1月30日(月)〜2月3日(金) 22:45〜23:00(6-10回)
010 「もどかしい」からイメージする本は?
読んだばかりの二ノ宮知子『のだめカンタービレ』(講談社) 音楽で語れば素直すぎるほど雄弁なのに、向き合って話すのは下手。 もどかしくて、むきゃー(笑)
011 「公園」からイメージする本は?
『ピーターパン』。 永遠の子供が生まれたのがケンジントン公園だから。
012 「学校」からイメージする本は?
月並みですがJ.K.Rowling『Harry Potter』シリーズ(bloomsbury)。 一保護者としてはあんな危険いっぱいの学校に通わせるのはちょっとね…。
013 「双子」からイメージする本は?
クイーンの『シャム双生児の秘密』…ベタベタで失敬(唸) ベタベタ度はあんまり変わらないが、ムラカミハルキのアレ。 なんだっけ、208と209が出てくる話。←すごくダメな書き方 えーと『1973年のピンボール』(講談社文庫)でしたか。 番外編でラヴクラフト『ダンウィッチの怪』。いちおう双子だったらしいし。
014 「友情」からイメージする本は?
太宰治『走れメロス』(新潮文庫)。 もうちょっとひねれ? ではナンシー・スプリンガー『アイルの書』シリーズ(ハヤカワ文庫)を。 全作を通じて勇ましく美しい青年たちの冒険と友情が語られている。 デイルとフレインの話が好き。
015 「日記」からイメージする本は?
山田風太郎『戦中派虫けら日記』と中島敦『南洋日記』、 いずれもちくま文庫より。 ヲトコ殺しフェロモンだだもれの蝶々姐御による 『銀座小悪魔日記』(宙出版)も捨てがたい(笑)
016 「秘密」からイメージする本は?
ジョナサン・キャロルの作品。ほとんどは創元推理文庫より。 ジョゼフィン・ハート『ダメージ』(ソニー・マガジンズ) 秘密の恋は最悪の不倫。「あなたがいなくても生きていけるけれど、息子がいなければわたしは生きていけないの」と主人公を捨てる妻の台詞に打ちのめされたorz ドン・ウィンズロウ『高く孤独な道を行け 』(創元推理文庫)では 自分のほんとうの「仕事」をまわりの誰からも秘密にしているニールの孤独感が胸に迫った。
017 「涙」からイメージする本は?
恩田陸『蒲公英草紙』(集英社) 読んでめそめそしていたら子犬に見つかった。常野シリーズには弱い…。
018 「たばこ」からイメージする本は?
平野耕太『ヘルシング』(少年画報社) 煙草じゃなくて葉巻だけれどね。
019 「お酒」からイメージする本は?
鑑賞面からはクリストフ・バタイユ『アブサン/聖なる酒の幻』(集英社) 実技的には花崎一夫・山崎正信『バーテンダーズマニュアル』(柴田書店) 酒を飲むシーンなら『日本書紀』。 八岐大蛇が瓶から酒を飲むところが豪快で好き。<人間じゃないって
020 「知的好奇心」からイメージする本は?
エルヴィン・パノフスキー『イコノロジー研究』(ちくま文庫) クララ・ピント―コレイア『イヴの卵』 (白揚社) 山本義隆『磁力と重力の発見』(みすず書房) 小山慶太『科学史年表』(中公新書)
021 「懐かしい」からイメージする本は?
『学研の図鑑 人とからだ』(学習研究社) せがんで買ってもらったのは三歳のとき。初めて自分で選んだ本。
022 「大迷惑 」からイメージする本は?
サキの『ザ・ベスト・オブ・サキ』(サンリオSF文庫)より『トバーモリー』を。 しゃべる猫の話。どこらへんが大迷惑かは作品をどうぞ。 アンダースン&ディクソン『地球人のお荷物』(ハヤカワ文庫)も。 ホーカがかわいい。
023 「ルール」からイメージする本は?
ロボット三原則@アシモフ『われはロボット』(ハヤカワ文庫…いまは創元?) 必ず守らなければいけないルールということであれば、もうひとつ、 ゴドウィン『冷たい方程式』(ハヤカワ文庫)
024 「図書館」からイメージする本は?
ボルヘス『バベルの図書館』(『伝奇集』所収/岩波文庫) キングの『図書館警察』(文春文庫)も怖い。←ときどき延滞してるやつ 行ってみたい図書館は本の中にだけ存在している。すなわち、 エル=アバディ『古代アレクサンドリア図書館』(中公新書)である。
025 「おいしい」からイメージする本は?
たまごかすてらフォーエバー…じゃなくて、ええと、 中川李枝子文/大村百合子絵『ぐりとぐら』(福音館書店) 最近読んだ本では、五十嵐大介『リトル・フォレスト』(講談社)
026 「旅」からイメージする本は?
星野道夫『旅をする木』(文春文庫) 池澤夏樹『旅をした人』(スイッチパブリッシング) まだ続けて読んだことはない。ダメージでかそうで。
027 「天然キャラ」からイメージする本は?
自分でもどういう連想かはよくわからないけれど ラリー・ニーヴン『リングワールド』(ハヤカワ文庫)の ティーラ・ブラウンを想像した。 彼女は幸福の遺伝子を持つスーパーラッキーガール。あやかりたいな。
028 「贈り物」からイメージする本は?
グリム童話の『白雪姫』の毒リンゴ。 神から盗んだ火を人間に伝えたプロメテウスの話@『ギリシャ神話』。 いろいろ思いつくのはみんな童話とか神話ばかり。なんでだ。
029 「映画」からイメージする本は?
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(ハヤカワ文庫) 原作を読んでから映画を観た初めての本だから。 いろいろなSFが映画化されてきたが『ブレードランナー』は別格。
030 「いとおしい」からイメージする本は?
トールキン『指輪物語』(評論社) my Precious...指輪の魔力に身も心も囚われた彼が哀れ。
031 「海」からイメージする本は?
南の海なら、池上 永一『カジマヤー』(文春文庫) 北の海なら、アリステア・マクラウド『灰色の輝ける贈り物』(新潮クレスト・ブックス)
032 「空」からイメージする本は?
アン・マキャフリィ『パーンの竜騎士』シリーズ(ハヤカワ文庫) 「竜騎士は、飛ばねばならぬ。空に糸胞のある限り」ですから。
033 「山」からイメージする本は?
最近読んで印象が強いのは、ジョン・マリーの短編『ブルー』。 犬が思い描く雪山の恐怖が凝縮されているので。 『熱帯産の蝶に関する二、三の覚え書き』(ソニー・マガジンズ)に載っている。
034 「月」からイメージする本は?
『かぐやひめ』でしょうか。 次点は、ロフティング『ドリトル先生月へ行く』(岩波書店)
035 「虹」からイメージする本は?
ウエイド・デイビス『虹と蛇』(草思社) ハイチのゾンビ伝説を追う民俗学の本(汗) 漆原氏の『蟲師』に出てきた、虹のかたちの蟲の話も面白かったな。
036 「雨」からイメージする本は?
高村薫『リヴィエラを撃て』(新潮社) ハードカバー版を一晩で読んだのだが、そのあいだずっと雨が降っていたから。
037 「雪」からイメージする本は?
Peter Hoeg『Smilla's Sense of Snow 』 どこか外国の空港で衝動買い。面白かった。邦題は、『スミラの雪の感覚』(新潮社) またはデイナ・スタベノウの「ケイト・シュガック」シリーズ(ハヤカワ文庫)。 グリーンランド先住民の母を持つスミラと、アラスカ先住民の女性探偵ケイト。 どちらも甲乙付けがたい雪の申し子。
038 「光」からイメージする本は?
中山星香『妖精国の騎士』(秋田書店) トールキンの血を濃く継いだハイファンタジー漫画。
039 「闇」からイメージする本は?
タニス・リー『闇の公子』(ハヤカワ文庫)
あとはダース・ベーダーですかね←本じゃないだろ
040 「宝石」からイメージする本は?
澁澤龍彦『犬狼都市』(福武書店 ) 次点はシオドア・スタージョン 『夢見る宝石』(ハヤカワ文庫) 番外編は「輝くトラペゾヘドロン」@ラヴクラフト『闇をさまようもの』
041 「森」からイメージする本は?
レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』(新潮社) 子供と自然の中を歩くのは楽しい。 目を輝かせるかれらの喜びを共有できる一瞬は尊い。
042 「さくら」からイメージする本は?
『新古今和歌集』。花の歌が多い気が。 犬が好きな芝居、野田秀樹の『贋作・桜の森の満開の下』も 本になっているからこっちでも可。
043 「猫」からイメージする本は?
神林長平『敵は海賊』シリーズ(ハヤカワ文庫) 意地が悪くて大食らいで、暴れるのが大好きな黒猫型異星人アプロ。 うちの猫、模様はキジだけれど性格はアプロそっくり。 相棒ラテルの苦労がよくわかるorz
044 「命」からイメージする本は?
佐野洋子『百万回生きた猫』(講談社) 荒川弘『鋼の錬金術師』(スクエアエニックス)も捨てがたい。
045 「時間」からイメージする本は?
新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』(ハヤカワ文庫) 今までに書かれたすべてのタイムトラベル話の集大成、 すぐそこにある未来を示してくれた作品として。
046 「色」からイメージする本は?
デヴィッド・ハント『魔術師の物語』(新潮文庫) 全色盲の女性カメラマンがヒロイン。 モノクロの世界で生きるのはどんな感じなのだろう。
047 「名探偵」からイメージする本は?
コナン・ドイル『緋色の研究』(新潮文庫) いちばん早い時期に出会った探偵は明智君で次は金田一君だったが、 友人に誘われて一時期、日本シャーロック・ホームズ・クラブに 入ったこともあるので、敬意を表して。
048 「連続殺人」からイメージする本は?
ロバート・K・レスラー&トム・シャットマン『FBI心理分析捜査官』(早川書房) 犯罪者心理プロファイリングを有名にした本。 ニーチェを引用したエピグラフが印象深い。原題もここから。 「Whoever fights monsters should see to it that in the process he does not become a monster. And if you gaze long enough into an abyss, the abyss will gaze back into you.」
049 「館」からイメージする本は?
館ものと呼ばれるジャンルは読んだことがないので、 マーヴィン・ピーク『ゴーメンガースト』(創元推理文庫)を。 キング『シャイニング』(文春文庫)の舞台はホテルだが、 犬の館もののイメージはあんなかんじ。あってるのか?
050 「密室」からイメージする本は?
ボルヘスの短編『二人の王様と二つの迷宮』@『ボルヘスとわたし』(ちくま文庫) 『円環の廃墟』でも可。 犬は新本格ミステリ教の信徒ではないので、 密室犯罪の美を競われてもいまいちピンとこない(汗)
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