フーチーひとりごと。
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実家にいた頃はそんなに電話って意識してなかったけど、一人暮らしをするようになってからは電話の存在が大きくなった気がする。
彼との電話は特別なものだった。 仕事終わりでかけてくれる電話は特に内容があるわけじゃないけど、話の内容よりも声が聞けることに意味があった。 どうしようもなく声が聞きたくなって日付が変わった頃にかけた電話に出た彼の声は明らかに寝てたのがわかるちょっと不機嫌そうな感じ。だけど、「どうした?」って聞いてくれた。 「声が聞きたかっただけ」なんてこと言えば、怒られそうだから甘えてごまかす(笑)
眠そうな声でそれでも付き合ってくれてる彼が愛しい。声が聞きたかっただけなのに、会いたくなる。「早く切ってあげないと」って思うけどずっとずっと声を聞いていたい。 「10分になったら切るからね」って彼に宣言しながら自分に言い聞かせる。 「じゃぁ、おやすみ」って電話切った後に、速攻でリダイヤルしたことも(笑) だけど、この夜中の迷惑電話は翌朝のウェイクアップコールとセットメニューだった。 俺のくだらん電話に付き合ってもらった上に、寝坊させたら申し訳ないもんね。 な〜んてのは口実で朝も声が聞けるわけさ(笑)
さよならを待ってる Ring! Ring! Ring! 2人のDIFFERENCE 7月7日、晴れ APPROACH 週に1度の恋人 それでも恋は永遠 IT'S TOO LATE LAT.43N 自分勝手な夜 そんなの愛じゃない 涙とたたかってる 愛してる 愛してた
ドリカムの歌で「電話」というキーワードで思いつくだけでもこれだけある。 だけどドリの場合は電話は悲しい歌に出てくることがほとんど。 言葉を飲み込みながら受話器から聞こえてくる終わりの言葉に流れる涙・・・。
恋愛に限らずね、精神的にまいってる時とか、なんか声を聞きたくなったりすんの。 友達とかと気分転換にどうでもいい話しでもしたいなって感じで。 口と耳だけで事足りるはずの電話。感情や表情なんて隠そうと思えば冷静を装って話せる。だけど装った冷静さは聞きたかった声の下にもろくも崩れる。 そういう時の電話っていつもと雰囲気が違うってことは相手も察する。
「なんかあったんやろ」って全て見抜かれてる(笑) 「別になんもないよ」って俺は答える。 「やったらええけど」って相手はそれ以上の事は聞いてこない。
だけど確実に俺を励ましてくれてる。 相談に乗ろうとか、解決しようとか、そういうんじゃないけど電話切る頃には救われてること多いもんね。 これ、電話だからできることだなって思う。 直接会って同じことしても電話でのそれとは違う感じになるはず。
電話は、ビジュアル的な疎通ができないもどかしさはるけど、いっぱいいっぱいになった時の感情や気持ちの持って行き場としての速攻性がある。 声が聞こえる。聞きたいあの人の声が。 ただそれだけでいい。 電話線を通してやりとりしてるのは信号だけじゃなくて、いろんなものが 行き交ってる。 テレポテーションって難しいことじゃないな。 頻繁には使わないけど、電話があれば俺できるもんね。
*この文章はSMWに参加しています。
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