フーチーひとりごと。
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2004年11月20日(土) |
宮崎アニメ (SMW) |
はぁ〜。 何をやっても調子が出ない。上手くいかない。全然ダメだ・・・。 こんな時はどうしたらいいんでしょ。魔法が使えたらなぁ。魔法が使えたらタクト振って呪文のひとつでも唱えれば思うがままに事は運ぶのに・・・。
いや。それは違います。魔法使いにだってそういう時はあるのです。 魔女のキキはある日魔法が使えなくなります。 ホウキにも乗れない相棒の黒猫ジジの言葉もわからない。 焦ってます。かなり焦ってます。 坂道で助走つけて何度もホウキにまたがるけどフワっと浮くだけですぐに落ちてしまいます。 ジジの言葉を聞こうとしても「にゃ〜にゃ〜」としか聞こえません。 焦りと不安を抱えながらキキは、森で出会った絵描きの女の子の山小屋を訪ねます。 キキよりも少し年上のその彼女はキキの話を聞きながら、自分の体験をもとに「そんな時、私はね」って話しをしてくれます。 『ジタバタする。描いて描いて描きまくる。』と。 キキもジタバタしてましたね。焦って不安でジタバタしたけどダメでした。 「ジタバタしても、それでもダメな時は?」
旅に出る。 せっかくのチャンスじゃん。 なので俺は旅に出ました。ホウキはお尻が痛くなりそうなので、ネコバスを呼ぼうと思いましたがメイとさつきを乗せてどこかへ行ってるようなので、カンタスで行くことにします。 え?カンタスなんてキャラクターがいたかって? おらんおらん(笑)強いて言えばカンガルーのカンタスくん。 あ、これで行き先は決定。そう、オーストラリアへ行くのじゃ。俺の第二の故郷へ。 オーストラリアには宮崎アニメのモデルと言われる地があるのです。 まずは、パロネラパークです。 ここは俺は行ったことないねんけど+ One's Compass +のKeiくんのサイトの「recommends」のTravelsの中の旅行記にあるんやけど、ここには「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われる城があるのです。写真を見たら雰囲気がわかると思うけど、実際にその城を見たら確実に「あ、ラピュタの城や」って思うやろうなぁ。 今にもあのロボットが肩に小鳥を乗せて歩いて来そうじゃない? ん〜、行ってみたい。行きたい! さて、ラピュタから飛行石をちょいと借りて「空から降りてきた少女」を気取ってヘソへ降りてみましょう。
オーストラリアのヘソはエアーズロック。その少し隣にMt.オルガがあります。 エアーズロックに比べるとひとつの大きさは小さいけど、小さいって言ってもはっきり言ってデカイ岩がゴロゴロしてるその一帯は山状になってまして、オルガ山なんだから山状になってるのは当然やろとどこからともなくツッこまれながら歩いて行くと、2つの大きな岩の間にパッと開けた平原が見えてきます。この平原から2つの岩の間を風が吹き抜けてるのですが ここがそう、「風の谷」なのです。 俺、ここは行きました。まさに「風の谷のナウシカ」の世界。ここを訪れる日本人は口には出さずとも絶対に心の中で「ナウシカ」って呟いてるはずです。 俺も呟いたし、ちょっと歌ったもんね。 風の谷から見渡す地平線を見ながら「あの地平線〜輝くのは〜」って。 おいおい、それはラピュタでないかい? ええねん、雰囲気やから。宮崎アニメっていう大きなくくりで。 まぁ、鼻歌も出るくらい気分は結構よくなってきたし、やる気もでてきたし、なんか調子もいい感じになってきたぞ。
あ、忘れてた。 話をかなり前に戻して、「ジタバタしてもダメな時は?」どうすんの。 「旅に出る」のは俺が勝手に言っただけで、ストーリーの中では「何もしない。描かない」って言ってます。 そしたら、ある時急に描きたくなるって。 俺ね、ここでの2人のやりとり好きやねん。 自分の事に置き換えて実際にそう考える時もある。自分でやりたくてはじめた事なのに壁にぶち当たって進めなくなって先が見えなくなって。なのに、そこに結果を求められたり義務感を感じるようになったりしたらいい方向には進むと思えない。 ブレーキ踏みながらアクセル踏んでるようなもんやん。 放り出してみたらええねん。。捨てるわけじゃないし、またやりたくなる時は来るからその時にまた始めたらええやん。 そう思えるようになったらスランプもそんなに怖くなくなった。
宮崎アニメの特徴のひとつに「伝えたいメッセージ」があると思う。 それは大人にも子供にもそれぞれの受け止め方で伝わっていってるんじゃないかな。 だから、宮崎アニメは新旧問わず多くの人に愛されるのだと思う。 ちなみに、魔女のキキは現在恋愛中みたいですよ。 『魔女の宅急便』作者サイト
*この文章は宮崎アニメ『ハウルの動く城』の公開時にアップしました* (2004年11月20日公開)
*この文章はSMWに参加しています。
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