ビー玉日記
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2006年05月24日(水)  ひらけ、ゴマ

朝、シャワーを浴びた時、今日は温度調整がうまくいかないな、と不思議に思った。
私の部屋のお風呂はユニットバスになっていて、蛇口はシャワーカーテンの反対側の洗面台の方にある。
温度調整は、カーテンの間から手を出してお湯と水の二つの蛇口を閉めたり緩めたりしてする。
もう六年も住んでいるので、いちいち蛇口を見たりしない。
冷たいと思えばお湯の蛇口を緩めるし、熱すぎれば水の量を増やす。
それが今日は、冷たいのを熱くしようとしても熱くならないし、逆にぬるくしようとしてもやたらに熱くなる。
ガスの調子が悪いのか。たまにはメンテナンス来てもらわないとダメかなあ、と思いながら、一度蛇口を確かめた。
そこで私は気付いた。
お湯と水の蛇口の位置が、その時考えていたのと逆だった。

出社して最初にすることは、エレベーターで自分のフロアに向かって、社員証でセキュリティ解除して扉を開けて、そのまま社員証で出社時間の打刻を行うことである。
いつもエレベーターに乗る段階でバッグの中から社員証を引っ張り出して準備しておく。
ところが、今朝は無意識に取り出して握りしめていたものが、定期券だった。

家に帰る時、電車を降りて改札を通る時に定期券の代わりに家の鍵を握りしめていることがあった。
逆に、アパートの階段を登りながら、定期券を出してしまうことはあった。
いずれも夜のことで、早く家に帰ってやりたいことがあるとか気がはやっている時のことだから、あわてモノだなあ、と一人笑うだけで済んだ。
でも、朝からこういうことをするのは初めてだったので、さすがにちょっとびっくりしてしまった。
朝、服を選ぶのに、着ようと思った服がクリーニングに出してあって着られないことに気付いたらそのまま思考停止してしまったり、判断力が著しくおちてるし。

頭の中飽和状態なんだろうなあ。
同時進行の仕事がいっぱいあるところにどかんと重い内容のものが飛び込んできたので、脳みそがちょっとばかり気絶しちゃったんだと思う。
ペースダウンしていこう。

それにしても、「扉をあける」とか「通る」というキーワードで定期券と鍵と社員証が結びついているんだなあ、と思うとちょっとおもしろい。
何にも考えないで無意識にする行動って、要するに意識的に「この場合はこどうする?」ということをいちいち脳が考えなくても、習慣とか認識から判断されることなんだよね、きっと。
人間の脳って不思議。

次に生まれ変わったら脳神経の研究でもしてみたいなあ。


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