ビー玉日記
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2006年06月16日(金)  雨音考

夜中に目を覚まして雨の音を聞く。

雨の音から外の様子を想像するのは、子どもの時から好きだった。
よく授業中耳を澄ましてぼーっとしているような子どもだった。
実際に窓の外を眺めて思いにふけることもあったけど、
そんなに何度も先生に注意されるわけにもいかなくて。

黄色い空は夕立の前兆。
耳を澄ましていると遠くから一気に雷が近付いて、
ざっと空から水があふれ出す。

雨が窓をたたく。
雫が木の葉の一枚一枚にあたる。
濡れたアスファルトを車が走る。
バケツなどに水がたまって、そこに落ちる雫の気配。
ごーっと勢いを増す川の流れ。
水溜りに足を踏み入れる感触。
車が水を跳ね上げる。
傘の上やトタン板を跳ねる雫の奏でる音楽とリズム。

雨の時期は結構楽しい。

夜中に聞く雨の音は、一人の時と二人の時ではまた違う。
強い雨でなくても外界から隔絶されたような気がするのだが、
一人であれば過ぎた日のことやまだ知らない未来のことをぼんやりと想う。
誰かと一緒の時は、なんとなく手をつなぎたくなる。
特に雨の日の想い出があるわけではないのだけど。


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