赤睫毛
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「愛とは、信じることではなく疑わないこと。」
疑うことなく信じきって裏切られた私の愛は、あの時どうなったんだろう。
私の愛を裏切ったとき、あなたはどういう気持ちだったんだろう。
君が私を裏切ったとき、君はどういう気持ちだったんだろう。
真っ暗な部屋で私を待っていたとき、君はどういう気持ちだったんだろう。
不必要な過去すら掘り出して、その悪夢にはらわたを蝕まれる。
私の目の前にある潔白は透明な嘘を何重にも嘘があるかもしれないと思い込み
目を血走らせて潔白に一点の汚れもないのかと粗探しをする。
いつになったら諦めがつくんだろう。
いつになったら目を閉じても潔白だと言えるようになるんだろう。
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