ファゴ吹きの日記
ファゴ吹きの日記

2006年03月05日(日) メランコリーな気分

このところ部活がらみでいろいろあった。(具体的には生徒に発表予定の3/21まで秘密)
 年度末ということもあり、図書室業務でも殺伐とし、校務的な面てせも殺伐。しかも定演に向けて生徒と真っ正面からの衝突している最中、にである。

 そんな殺伐した中で、 同僚が所属するオーケストラの演奏会に行ってきた。
パウエル作曲のファゴット協奏曲もやるという。

指揮者の命令に、団員全員で応える。
合奏の喜びは、これじゃないかと思う。
 一人一人の奏でる音が調和し、音はフカフカの毛布のように私を包み込んでくれた。
なんだか泣きたくなる、そんな感動を覚えた。

私はどうして音楽が好きなのだろうか。
音を奏でるのがどうして好きなのだろうか。
そして、今、その通りなのだろうか。。。

そして最近指揮者を見ていたか?
いや、見ていない。
いつもに比べて譜面にかじりつきというわけでもないが、見ていない。
どこか遠くを見ていたのだろう。
以前は指揮者が何を求めているのか、瞬時にわかった。ただ私の技術がついていけないだけで。
それが今は何を求められているのかわからない。

疲れていたのかもしれない。


このところ本当に殺伐としていた。生徒はかわいい。たまに怒ることもあるが、真っ正面からぶつかることは怖くない。そんなことはなんていうことはない。
意図せぬ力が働き、ペースを乱され、心を乱される、ほん小さな出来事がいくつも続いた。

殺伐とした日々の中で、忘れていたものを思い出させてもらった。


いつも思うのは、「音楽を楽しもう」と口にするようになったら、おしまいだ、ということだ。
「楽しむ」より一瞬一瞬に発生する響きを大切にしたい。


ちょっとメランコリックにふける今日この頃。


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