『レッド・ドラゴン』のレイフ・ファインズは、私がかねがねこんなレイフを見てみたいと思っていたとおりの役柄だ。猟奇殺人犯。過去の作品のどの彼を見ても、チラリと猟奇的な薄気味の悪さが感じられドキッとしてきた。目元に漂う尋常ではないただならぬ気配がクセ者なのだ。そのクセ者を、映画館の座席から愛を込めて見守るワタシ。満足。作品としての出来は賛否それぞれだろうが、前作の『ハンニバル』よりは楽しめた。