きまぐれがき
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2003年07月12日(土) 蛇の脱け殻

外出から帰ると、小豆が「ゾッとするものを見た」と言う。
そしてエアコンの室外機が設置してある場所に連れて行かれた。
「ここ!ここ!」と指差す室外機と建物の壁の隙間に、
脱皮した蛇の脱け殻があるのを、浄化槽の清掃にみえた
おじさんが見つけたそうだ。
おじさんは「へぇ〜 これ、もらってってもかまへんかぁ」と
小豆が渡した袋に大事そうに入れて、嬉しくてたまらないと
いった感じで、帰っていかれたらしい。

小豆は「蝉の抜け殻をみてもドキッとするけど、蛇のはもっと、
死体よりも(見たことあるの?)気持ち悪かった」と言う。
そうかなぁ、色っぽいではないか...........と『源氏物語』
の空蝉などを思い浮かべてしまうのだけど。

たぶんあの蛇だ。そろそろ春が近づいて来ていると感じさせた
ポカポカ陽気のある日、テラスでダラ〜ンと体を伸ばして日向
ぼっこをしている蛇がいた。
お昼寝の場を奪われたサーシャは、ハウスから蛇の様子を
窺っては、諦めたように丸くなって寝たふりを決め込んでいた
もんだ。


人間は新陳代謝をはかって生きているけれど、脱皮をしながら
成長していく生き物って、脱ぎ捨てたものを平気で放りっぱなしに
しておくところがご愛嬌でもあるし、神秘的でもあるよなぁ。

それにしても脱け殻は、あのおじさんのところでどうなっちゃって
いるのだろう。使いみちってあるのだろうか?


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