きまぐれがき
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2004年12月05日(日) なぜなの。。内野聖陽トートに

それまで浴びていたスポットが消えても、闇の中に感じる後姿と
息づかいは、黄泉の帝王その人のものだ。
初演の時も再演の時も、私の中にこれといった変化は起こらなかっ
たのに、なぜかこの三たび目の公演で、とうとうネバネバのねちっ
こい糸に絡み取られてしまった、私のはぁ~と。

公演後半のチケットは、楽以外まったく用意していなかったので、
もっぱらオークションで定価の2倍、3倍、。。う~ん、せめてここまで
で落札できたチケットでの内野トート詣だなんて、どうした私。
横浜気圧を笑っている場合ではなくなった。。(11月7日付日記参照)

ええっ!2列目の座席でオペラグラスを覗いてしまうのって、どうなの
だろう。私にはそんな勇気はないけれど、みんなあの視線に舐めて
もらいたいのだな。


と、ふわふわと黄泉の世界を漂い気分で乗った帰りの近鉄電車で、
母娘とお祖母ちゃんの三人連れを見た途端、あっけに取られて現実
に引き戻されてしまった。
娘は小学生だったが、この三人、座席に座るやいなや、母親が抱え
ていたケーキの箱からシュークリームを取り出し、娘と祖母に渡して、
自分も他の乗客の視線を気にするふうもなく、当たり前のように大口
を開けて食べ始めたのだ。
そして、他人が見ているところでクリームにまみれた親指、人差し指、
中指を、順番に堂々と口にくわえて舐めるという丁寧さ。

この間は、メロンパンを食べている母娘がいた。
この娘達が親になった時には、もちろん自分の子供にもためらうこと
なく、電車の中で物を食べさすだろう。

子供にマナーを教えたくない母親がいるということが、不思議でなら
ない。それ以前の問題か。親にも、さらにその親にとっても、マナー
など知ったこっちゃ無いのだろう。




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