きまぐれがき
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明後日に上京するというのに、まだぐずぐずと微熱が下がらない。 長い風邪ひきで家に引きこもっている間に、世の中は陽射しも一段と 明るくなって春めいて来ているのだもの、冬の衣は脱ぎ捨てて、軽や かに装わなければと、美容院、ネイルサロン、デパートと周って来た。 その間、ふわふわと雲の上を歩いているような感触。熱のせいだ。
買い物も早々と切り上げて、帰宅してから内科へ行ってみると、この 間まで元気だったドクターは、ついに患者の風邪がうつってしまった らしく、熱があるのか目が潤んでカルテに書き込みされるのも辛らそ うなのだった。
私は、とにかく微熱と咳をどうにかしてほしいと手短に訴え、ゼイゼイ ひどく咳き込んでいるドクターに「お大事になさって下さい。。」と言っ て、早々と診察室をあとにした;;
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