きまぐれがき
目次|past|will
先週末のお江戸に向かう新幹線。 いつも禁煙車のE席が私の座る場所。 その通路を挟んだ3人がけの座席には、10人ちょっとのグループで 乗り込んできたオバさんたちがお座りになった。
早朝からやけに爆発しているオバさんたち。 「そや」「そや」と口々に言いながら前の座席を回転させて、向かい 合わせになんかしている。 ぐる〜と回転してきた座席には、仲間のオバさん2人とオバさんたち とはまったく関係がないらしい20代かなと思う男性が一人「オレ、 なんだか場違い?」といった風情で身を堅くして座っていた。 混じっちゃったのだ。
え!? 仲間でもない者が一人でもいたら、ふつうその人に遠慮して座席を 向かい合わせなんかできないよね。 でもオバさんたちはそんなことはお構いなしで、5人の仲間とお弁当 を広げ、お菓子の紙袋を破り、気分は宴会らしいのだ。 そのうちみかんの香りまでしてきた。
私は人ごとながら、どんなにか居心地が悪かろうとその男性が気に なって気になって。 食べながらのけたたましいオバさんたちのおしゃべりが続く限り、男 性よ、寝たふりをしているしかないだろう、なんてなぜ私が観念しなく ちゃならないの。
結局、東京駅まで寝ているしかなかったようで気の毒だった。可笑し かった。
|