冬の間は毛が抜け落ち丸裸同然で過ごしているようなものだったサーシャは、どんどん気温が上昇していくこの季節だというのにモコモコの毛に覆われてしまっている。ブラッシングしても、ほとんど抜けない。サーシャの身体の中のなにかが混乱しているのだ。もっとどんどん抜けていかなくては、夏を過ごすのに辛かろう。美容室で、シェルティーのお手本カットでなくていいから、とにかく涼しげにしてほしいと言っておいたところ、柴犬になって帰ってきた。