LOVE diary
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『だったら!初めから俺に意見を求めるなよっ!!』
背後からTakeshi の言葉が突き刺さってきた。
そう、そうよね。 あなたの言うことは正しいワ。
怒鳴られるなんて思ってもなかったから、とても驚いたと言うこと。
彼の正しさを認められない、自分の心の狭さと。
"お気に入り"を否定されて、酷く頭に来たことと。
この期に及んでまでも自分を正当化しようと考えている、愚かさと。
せっかくのデートを、逢って30分もしない内に終わらせようとしていることと。
仲直りのきっかけをどこに見いだせばいいのか、判らずにいることと。
ゴチャゴチャといろんな事が頭の中で渦巻いていた。
エスカレーターを降りて、デパートを出た私は取りあえず駅に向かった。 これと言って良い案が浮かんだ訳じゃないけれど、 人混みの中で、大声を上げて言い合いをしたくはなかった。
チケット売場まで、お互いに一言も口をきかなかった。
財布を出して、券売機にお金を入れようとしたけれど・・・。 彼が何も言わないことが、私にはとっても悲しくなった。
「うーーーっ!(>_<)」
耐えきれず、Takeshi の方を振り向いたが。私の口から出た言葉はうめき声。 まったく・・・。 どこまで意地っ張りなんだか。(苦笑) 我ながら呆れてしまう。
彼は・・・と言うと、ニコリともせず私を見つめていただけ。
それがまた悔しくて、悲しくて、結局切符も買わずにまた歩き出した。
『はい、はい・・・。(苦笑)』
まるでだだっ子をあやすように私の手を取ると、駅の柱の陰に連れていった。
『なんなんだ?うん? 言ってごらん。言いたいことがあるんでしょう?(^^)』
「うーーーっ!うーーーーーーっ!(>_<)」
『うめいてないで。(爆笑) ホラ♪』
悔しい。
完全に彼のペースだ・・・。
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