short story


2006年06月02日(金)


「記憶の一部」



記録のためでなく
記憶のために
私は夢中でシャッターを切る。

それは私が生きている時間を
ごく一部であるけれど表現していて
少なからず、私が得たものの
忠実な模倣であるはずだ。

そうやって切り取られて
止まったまま残った私の記憶に
見る人がちょっと立ち止まって
私という人間を理解してもらえたらいい。

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日記才人