Land of Riches
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2024年11月20日(水) |
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舞台カミシモ人生芸夢編を見てきました。13時開演なので終日有休取るしかありません。 1日2公演だとマチネが正午スタートなので、演者の皆様が夜も別仕事なのだと察せられます。 なにせ全員が刀剣男士(田中涼星さん以外はステ本丸)で、2.5次元舞台の綺羅星ばかり。 和田さんが全員主役を張れるキャストと述べた通り、先日起きたセット破損による 上演中断でも誰の指示がなくともアドリブで繋ぎ始めてしまう実力者揃いです。
そんな見知った顔触れなので、楽屋では終始ワンピースカードに興じ、本番でも 初日からこんなに緊張しなかったのは初めてと和田さんも「りんたこ」で言っていました。 私が見に行ったこの日も、百戦錬磨の荒牧さんがなんと2回もセリフを間違えていました。 アドリブ部分が多い展開だとは伝わるのですが、これはどう捉えたらいいのやら(苦笑)
アマゲンがいた舞台もそうだったのですが、今回も島・時浦・岬の3芸人の父親が 突然設定で生えてきて、いわゆる家族ものとしてお涙頂戴ストーリーで泣かせてくれました。 島の父親が彼に似た割と適当だけど人情に厚い大工なのは事前に公表されてましたが、 岬が医者家系の出身で父の嫌うお笑い(人の役に立たない職業だと刷り込まれていた)に 飛び込んだことや、時浦の亡くなったとされていた父は借金苦により息子と妻を 捨てて金策に走った結果、闇金の幹部になっていたのは劇中で初めて明らかに。 (時浦が元ハガキ芸人でラジオを愛しているのは、貧乏な育ちで唯一楽しかったのが ラジオを聴く時間だったため。もっともそのラジオは電器屋の父が残したものだったのですが…)
TVシリーズから通してずっと続いている賞レースは、アクシデントの末に全組出場 (ロングリードは鳴宮が食中毒でらふちゅーぶが準決勝辞退した代理で出場)した結果、 ラストワルツのみ決勝進出、他のコンビは敗者復活戦に回ることになりました。 私はらふちゅーぶとエクソダスが決勝で対決してカミシモという作品が終了する (島の相方として鳴宮よりも時浦が合っているというクロージング。しかし今作で わらびーが解散した理由が島の遅刻癖ではなく緊張癖と発覚)と考えていたので 意外でした。ラストワルツの中の人たちの役者歴を考えたらあり、なのか…?
長く続いているシリーズなので、和田さんも事務所のマネージャーが元芸人になったり、 他舞台作品で本物の芸人と共演した際はアドバイスをもらうなどしているそうです。 エクソダスの笑いは時浦の設定を反映してしゃべくり漫才のため、観客には 瞬発力で笑いを取る他コンビよりもウケが悪いと感じることが多々あるようで、 今回は劇中のアドリブネタ(私が見に行ったこの日はエヴァネタ)を組み込み、 台本通りの漫才と瞬発力を混ぜ合わせた構成で笑いを取ろうとしていました。
笑いといえば劇中の展開で島が一発芸をやるのですが、これがほとんどウケていないようで。 SNSですべったと書かれるのが和田さん苦痛みたいで、ストレートに表現していました(苦笑) この日もなかなか見事にすべってくれました。ちなみにネタは本人考案以外に 橋本祥平さんが考えたものもあるらしく。彼は梅津さんも認めるクレバーなんですね。
舞台カミシモは初演から何故か最後に歌唱パートがあります。このダンスも 役者には結構負担みたいで、漫才パートで犬飼がネタにしていました。 今回は観客参加の振り付けもあるため、自コンビ以外の歌唱でも舞台で踊りますし、 通路を使った客席降りもありました。島、というか和田さんが両手の指を曲げて ハートを作るベタベタなファンサービスするの、初めて生で目撃しました。 お笑い芸人はこんなパフォーマンスしないと思うので、このライブパートは 一体どんな位置づけなのでしょうか。集金源なのは分かりますが…普通に楽しくはありますし。
ストーリーの最後で、時浦は自らの夢として湘南劇場の再建をぶち上げました。 どのコンビが優勝しても、優勝賞金1000万はこの元手になる布石が打たれ、 カミシモシリーズの結末がうっすらと見えてはきましたが、果たして今後は…?
2024.11.24 wrote
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