Love Letters
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イブイブの夜、
あなたに鉄板焼のレストランで
美味しいクリスマスディナーをご馳走になった後、
賑わう街を歩きました。
師走とは思えないほどの暖かな気温。
美味しい果実酒数杯とステーキで
余計に身体が温かく感じました。
あなたの会社の同僚は
晩婚や再婚の人が結構多いのです。
「あなたにもこれからいい出会いがあるかも?」
私がいつものように拗ねて言いました。
信号待ちをしている間、
あなたは前を向いたまま、独り言のように呟きました。
私は驚いてあなたの目を見つめました。
瞬間の「愛してる」や「好き」は聞いたことがあっても、
そんな確定的な言葉は今まで聞いたことがなかったから。
「何だよ。その目は。(笑)」
「だって…」
「疑わしいって目をしてる。(笑)」
「どうしてもっと早くそれを言ってくれなかったの?」
「そんなこと、ベラベラ言える奴の方が怪しいでしょ。
石田純一じゃあるまいし。(笑)」
ホテルのお部屋へ戻る二人きりのエレベーターの中、
あなたにそっと尋ねました。
「さっきの言葉は本当?^^」
「本当だよ。^^」
あなたは私に優しいキスをしました。
あなたはロビーから16階まで止まらずに、
順番に数字が光るのを見つめていました。
「まだ、結構時間がある。^^」
あなたはそう言って、
もう一度キスをしました。
今度はずっと
長くて深いキスでした。
0574 W.S.R
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小夜子
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