Love Letters
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2007年12月25日(火) エレベーターの中で


 イブイブの夜、  

 あなたに鉄板焼のレストランで

 美味しいクリスマスディナーをご馳走になった後、

 賑わう街を歩きました。



 師走とは思えないほどの暖かな気温。

 美味しい果実酒数杯とステーキで

 余計に身体が温かく感じました。



 あなたの会社の同僚は

 晩婚や再婚の人が結構多いのです。

 
 「あなたにもこれからいい出会いがあるかも?」


 私がいつものように拗ねて言いました。


 

 信号待ちをしている間、

 あなたは前を向いたまま、独り言のように呟きました。




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 私は驚いてあなたの目を見つめました。

 瞬間の「愛してる」や「好き」は聞いたことがあっても、

 そんな確定的な言葉は今まで聞いたことがなかったから。




 「何だよ。その目は。(笑)」


 「だって…」


 「疑わしいって目をしてる。(笑)」


 「どうしてもっと早くそれを言ってくれなかったの?」


 「そんなこと、ベラベラ言える奴の方が怪しいでしょ。

  石田純一じゃあるまいし。(笑)」




 ホテルのお部屋へ戻る二人きりのエレベーターの中、

 あなたにそっと尋ねました。


 「さっきの言葉は本当?^^」


 「本当だよ。^^」


 あなたは私に優しいキスをしました。




 あなたはロビーから16階まで止まらずに、

 順番に数字が光るのを見つめていました。


 「まだ、結構時間がある。^^」


 あなたはそう言って、

 もう一度キスをしました。

 今度はずっと

 長くて深いキスでした。



0574 W.S.R

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小夜子

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