Love Letters
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あなたが毎年参加しているグループの宴会に
今年は私も連れて行ってくれました。
友達に改めて私を紹介することを躊躇っていたあなた。
カジュアルな宴会のその席で
取り立てて私を紹介することはなかったけれど、
きっとあなたの私に対する特別な態度で、
誰の目からも私達はステディな仲であることが
明らかだったでしょう。
あなた以外全ての人が初対面というその席で
私は素のままで自然に振舞えるほど、
美味しいお料理とお酒を愛するという共通項で集まった
異業種の人達の会はとても楽しいものでした。
そんな雰囲気の中で、
私達の仲をあまりおおっぴらにしたくないと言っていたのは どこの誰でしたっけ?(笑)
大きな鍋を囲んでのお酒とお喋り。
向かい側のあなたが私にそっと目配せして、
私の器にいっぱいよそってくれるのでした。
翌日、あなたに聞いてみました。
「どうして、昨夜私のことばかり見てたの?^^」
「俺の会社の奴が仲間内の宴会に彼女を呼んだんだけど、
彼女がその場の雰囲気に馴染めなくて
後で喧嘩になってフラレたから…。
それで小夜子の様子がずっと気になってたんだ。」
「ふ〜ん、それは意外。^^」
「そうか?^^」
「うん、あなたは私に振られるなんてこと、
これっぽっちも心配なんてしていないと思ったわ。」
「そりゃ、心配するよ。」
「何だか嬉しい。^^」
二人きりのデートもいいけれど、
友達と話すあなたを見るのも新鮮で楽しいものです。
「今度、もう一つのグループの宴会にも行ってみたいなぁ。」
「いいよ。^^」
今回の私の振る舞いが合格だったのかな。
あなたが時々出かける常連だけのお店の宴会にも
連れて行ってくれると言いました。
その会に参加できるのは常連メンバーの妻か
本当にステディな彼女だけです。
「私達はいつか一緒になるの?」
「だって、そうなるしかないと思うんだよね。」
あなたらしい言い方。
でも、そんな言い方が今の私には嬉しいの。
私達がいずれ一緒になることは、
きっと出会った時から決まっていたのでしょう。
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小夜子
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