躁の時、私は様様な旅をした。 躁になると、普段は眠っている、動いていない脳が、動くのだという。
ある時はお医者さん。ある時は閻魔大王。ある時は神。 ホント、頭がおかしくなりそうだった。
あの、世界破滅の日。 私は、私が神だったなら救いたい、と、アホなコトを思ってしまった。 散々なコトしてきた人間だけど、 けど救う価値はまだまだあると思った。
救ったことの代償は大きく。 救ったのに、非難された。 そんな事しなければ、こんな悲劇は起きなかったのに、と。 冷たくされた。 泣くしかなかった。
救ったことを自ら後悔した。
神様が自分におりてきたような感覚だった。 体が震えて、涙が止まらなかった。 こんなむごたらしいことをする奴らを、なんで救ったのだ?と。 自分に憤りさえ感じた。
あの感覚がなんだったのか、わからない。 錯覚だったといえば、ただの錯覚だろう。 想像力豊かな私の、いつもの妄想だと言えば、そうなのだろう。
けれども地球は今日もまわっていて。 私は、相変わらず腹をたてている。
自分達のしてきたコトを、自然のせいにして、天のせいにして。 非難して。 愚痴を言ってる人々。 なんだろう。なんだろう。 この人たち、なんなんだろう。 サイン、ちゃんとだしてるじゃない。 危ないよ、って。 教えてるじゃない。 なのに、わかっててやらないんだ。 面倒がって。どうせ無駄なんだって諦めて。 どうせいつか死ぬ身だからって。 後世の人たちのことまでは考えないよね。 まぁそりゃあそうだ。 それが当たり前だ。 私が異常なんだ、きっと。 けどさぁ。 やれる事は、やろうよ。 こうしたら、いくらか世界はよく廻っていくって、解ってること、あるじゃん? そういうこと、やってみようよ。 全部じゃなくていいから。 ひとつでいいから。 身の回りの、些細な事でいいんだよ。 やろうよ。 やろう?
そう思ってても。 そこまでの権限、あたしなんかにない。 そんな偉い事、言えた立場じゃない。 知識もない。 教養も、ない。 だから、無理なんだって。 きっと、あたしが諦めてるのかもしれない。
だから、こんな昔の日記ひっぱりだして、書いてる。 それしか、できない。 どうにかしたいのに。 できなくて。 考えてる。
けど、いつか。 いつか、なんとかなる。 そんな日が、くる。 それに向けて、動いてるんだ。
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