やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


過去ログからの検索はこちらから
やがて楽しき
2004年09月11日(土) その名にちなんで。


ただいま、土曜の午後3時。

起きたままのボサボサ頭で遅い朝食を食べ、
昼過ぎからパソコンに向かって資料づくり。
これから掃除洗濯洗い物。
夕方から外出して、仕事の打ち合わせが一つ。
それが終われば、やっと本当の週末。
ビールを飲みながら、ビデオ鑑賞。
ありふれた一日。

ジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』を読み終わりました。
主人公は特異な名前を持つアメリカ生まれのベンガル人。
と聞くと、自分とは違う世界の話のように思えるのだけれど、そうではない。
誰もが特異で、誰もが平凡で、
誰もが、誰かには特別で、誰かには無意味な存在だということ。
この作家は短編(『停電の夜に』)もそうだったけれど、
そういうことを淡々と提示するのがとても上手いですね。
ありふれた一日が積み重なって、特別だったはずの人が何時の間にか消えていく。
でも、残るものもある。

願わくば、すべての人のありふれた一日が守られますよう。
そんな世界は有り得ないのかもしれないけれど、
せめて、願うだけでも許して欲しい。
今日は9月11日です。





Copyright(C) 2001-2005 "Greena" All rights reserved.
since 2001/01/06
My Enpitu追加