ただいま、土曜の午後3時。
起きたままのボサボサ頭で遅い朝食を食べ、 昼過ぎからパソコンに向かって資料づくり。 これから掃除洗濯洗い物。 夕方から外出して、仕事の打ち合わせが一つ。 それが終われば、やっと本当の週末。 ビールを飲みながら、ビデオ鑑賞。 ありふれた一日。
ジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』を読み終わりました。 主人公は特異な名前を持つアメリカ生まれのベンガル人。 と聞くと、自分とは違う世界の話のように思えるのだけれど、そうではない。 誰もが特異で、誰もが平凡で、 誰もが、誰かには特別で、誰かには無意味な存在だということ。 この作家は短編(『停電の夜に』)もそうだったけれど、 そういうことを淡々と提示するのがとても上手いですね。 ありふれた一日が積み重なって、特別だったはずの人が何時の間にか消えていく。 でも、残るものもある。
願わくば、すべての人のありふれた一日が守られますよう。 そんな世界は有り得ないのかもしれないけれど、 せめて、願うだけでも許して欲しい。 今日は9月11日です。
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