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2016年06月24日(金) 武蔵野園にて

 先日、釣堀武蔵野園で焼きうどん食べながら「何故ここがこんなに好ましく感じられるのか」を考えていた。あれこれ思い出してみたところ、所謂「特殊ルート飲食店」に弱いんだなと今更ながら自覚した。

 駅構内の立ち食い蕎麦、スキー場やスケート場のうどん、PAやSAや道の駅、図書館や区民センターの食堂。昔の丸善屋上のハヤシライスはゴルフ練習場、ラヴォーリアマッタもルミネに移転する前はテニススクールのレストランだった。

 ルーツはたぶん、駅の蕎麦。これがなんというか、立ち食いでもなくテイクアウトというのか今思えば何だったんだろうねあれは。田舎のターミナル駅にはホームと待合室の両側から買える蕎麦屋があって、しかしイートインスペースはなかった。飲食店ではなく、蕎麦売場。買った蕎麦は待合室のベンチで食べる人もいたけれど、プラスチックの丼を持って列車に乗り込むことの方が多かった。駅弁としての蕎麦。老若男女問わずみんな大好き。高校には列車で通学していて、帰りの車内ですする蕎麦の旨さといったら。制服姿の高校生たち、病院帰りのおばあさん、小さい子供を連れたお母さん、みんなしてガタゴト走るディーゼル列車でおやつに蕎麦をすすっている。それが妙な光景だとは全く気づいていなかった。

 関西でも北の方はうどんより蕎麦だったりするのだが、近隣の駅でもあのスタイルの蕎麦屋は見たことがなかった。駅が改築されて今はもうないみたいで残念だ。


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