2008年02月06日(水) | カエルの告白 |
16の頃から欠かさずつけていたはずの日記が途切れがちになっているのには、一応の理由がある。
自分が形にできる言葉が減ってしまったせいだ。
原因は前回の転職にある。
あれは、ある意味でとてもいい経験(会社)を選んだということなのだろう。
今までのどんな経歴より波乱万丈に過ごした1年だった。
「その歳じゃ見られないような景色を見せてやる」
そう言われて連れられた世界が、あまりにも大きいものだった。
その台詞を聞いたときは大袈裟だと思ってしまったものだけど、大袈裟なのは現実の方。
凄かった。それはもう凄かった。
説明はしたくてもできない。
語られた話を理解するまでに少し時間がかかった。
理解してからは恐くなった。
さらりと流してしまう人もいたけど、そういう人は「気付いてる人」に喰われていった。
私は何も知らなかったのだな、と、そう思った。
気付いていなくても問題のないこと。
でも、知ってしまうと世界の見方が変わる。
自分があまりに無知であることを知ってしまう。
今までも「無知の知」って言葉とその意味は知っていたけど、痛感したのはこれが初めてだったろう。
私は自分が知っていることを言葉にしてきたはずだった。
自分なりの解釈で、見てきた世界を表現していた。
でも今は足りないと思ってしまう。
知らなさ過ぎて書けなくなった。書いても満足できなくなった。
あと一歩。もう少し前に進みたい。
経験が足りない。知識が足りない。
時間が欲しい。