2008年09月17日(水)
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くだらないと一笑に伏すか、それでも一緒に泣いてみるか |
テレビっ子のアサミンジャーですが、最近は、大好きな特撮も流し見で終わっている。 HDDが謀反を起こす中、何とか「モンスターペアレント」を視聴し、色々考え、 そして、昨今あんまり肩入れしなくなった月9、「太陽と海の教室」である。
数字が取れないたら、色々言われているようですがね。
あたくしは、色んな意味で、結構好きです、こういうのも。
前置きとして、一応付記しておきますが・・・・。
1.織田裕二は好きではない。(むしろ、はっきり言い切れるほどにキライ(苦笑)) 2.今回の作品も、ストーリーや設定に、特別肩入れすべき点はないと思っている。
それを踏まえた上で、濱田岳・・・・。 この人、ホントにすごいね。 この人がこの作品の中で、画面に登場すると、まるでベテラン俳優が出てきたような安定感&安心感が生まれる。 彼を初めて見たのは、ご存知(何がだよ)金八先生の最新シリーズで、 その中で、先生を馬鹿にする嫌味な生徒の役を本当に堂々とこなしていて、 まぁ、あのドラマの中での生徒役の演技力を何ではかるかなんていうのは、論じても仕方がないので置いとくとして、 それにしたって、大人を小馬鹿にする不愉快さをあんなにもまっすぐストレートにやられると、 降参したくなる感じすらしました。 イケメン俳優全盛のこの時代に、寸足らずの身長に、あの風貌。 決して「イケメン」とは言われないだろう彼の、滲み出るようないぶし銀の良さに、 あたくし、完全にやられちゃってます。 そして屋嶋灯里演ずる吉高由里子という女優にも、あたくしは同時に着目しています。 彼女のしゃべり方、少し前のあたくしなら、完全にぶった切ってシャットアウトしたくなるような感じですが、 あれが、逆に今どきの高校生という意味で異様にリアル。 演技の上手い下手というのもあるけれど、それは今は見ないことにして、 要するに、役どころに対する存在感と違和感のなさで、確実に北川景子を凌駕していることだけは確か。 役者なんていうのはさ、目に止めてもらえたモノ勝ちなんだということを改めて思い知らされる。 小日向さん良し、戸田恵子女史良し、そこはまぁ当然のポジションとして、 今回のこのドラマ、明らかに主演男優を差し置いて、若い力がのびのびと存在感を発揮していて、 すごく感じがいいです。
なぜこのドラマを見ようかという気になったかというと、 出演が決まっていた生徒の配役を見たから。 若手で、メキメキと力をつけてきていて、見ごたえのあることをする子たちが勢ぞろい。 主演男優が嫌いという理由でこのドラマをぶった切ってはいけない気がして、初回から見ている。 で、あたくしのいい予感は的中して、彼らのすがすがしい存在感を眺めながら、 改めて自分の青春懐古をしてみたり、羨望感を抱いてみたりするわけ。 あたくしも34。 感情移入とはちょっと違う(笑)。
そんな濱田岳(ハチ)は、前回に死んでしまうという展開になったわけですが、 そのちょっと前に、自分が片思いしていた屋嶋灯里との恋を実らせる・・・・という胸キュンな流れに、 あたくし、涙が出る思いでした。 なんか、「あぁ・・・・いいなぁ・・・・」と素直に思えるような。 これがさぁ、イケメン風な役どころの男の子が恋を実らせても、こうは思えなくて、 やっぱり「ハチだから」というのがあると思うわけ。 アンバランスな二人がこれからどんなふうに付き合っていくのかな、とか 何をされても怒らなさそうなハチが、灯里を怒るときってどんなタイミングなんだろう、とか それでもきっと、すぐに仲直りできるのかもしれないな、とか 簡単にその後まで思い描けてしまう単純さというのもあるのだけど、 それでも好感がもててあったかい気持ちになれる。 「好き」という前向きでプラスの感情に若さが加わり、それだけで爽やかだ。
他の生徒役の俳優陣も結構いいです。 ただ、際だって、濱田岳の個性が発揮されていました。 大人が完全に封印されてしまっているような感もあって、今回のこのドラマ、 そういった意味で、非常に興味深い作品になっているとは思います。 数字がどうとか、まぁ世間一般の論評は別のところで繰り広げられていくことと思うのですが、 あたくしの個人的な感想としては、彼らにとって、月9の枠で存分に名前と顔を売り、 次に向かってガンガン飛ばしていく、いい布石になっているので、それはそれでよしかな^^と。
訂正~。 濱田岳が出演していたのは、金八の最新シリーズではなく、 その1個前でした。思い出したので付記♪付記♪
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