無理矢理日記

2002年03月23日(土) 水分と小銭を失う。

今日は少し遠出して財布を買いに行って来ました。
今までのおれの財布はカードを入れるスペースが小さいというのが弱点でした。
カードをたくさん入れると財布がブタになるのです。
ブタになるため、必然的に財布内に装備されているカードの類は少なく、特筆すべきは免許証すら入っていないということです。
そのためおれはいつも運転する時に免許証を持ち歩かないという習慣ができてしまっていて、たまに警察のブーブーとすれ違う度にかかなくてもいい冷や汗をかいてしまい、無駄に水分を失っているのです。

そしてもっとも大きな理由は、小銭を入れるスペースが元々実用的ではなく(あるにはあるが非常に取り出しにくい)、そのためにおれは小銭をいつもズボンのポッケに入れるはめになり、そうすると寝転がったりするたびにポロポロチャリンチャリンと小銭は落ちていき、おれの部屋だとか部屋でなくとも家中どこにでも小銭が落ちていくので、家族は「やあ、お金が落ちているぞ。これはラッキー」とばかりに拾っていく(と思う)ので、きっとおれは数千円を損しています。
ちなみにおれの部屋には今でも数百円は落ちていると思います。
この「水分と小銭を失う財布」は深刻な問題であるとみたおれは「よし、おまえ(おれ)に財布を買ってやろう」という結論に至り、重い腰を上げて行ってきたのです。

地元ではないショッピングセンターを相当ウロウロしたあげく、ようやくデザインが気に入ったというか、許容範囲である財布を見つけ、購入に至りました。
これで小銭失い現象にも終止符だとばかりにおれは手持ちのお金を全て新しい財布に移しました。
よし、これでよし。万事解決。
そしてこの財布の使い心地を確かめるべく、一人シミュレーションを敢行してみました。
店員さんに1250円を要求されたということを想定して、お金を取り出してみるというものです。
1000円札は持っていなかったので、5000円札と250円の小銭で払う事にしました。
こういうことをショッピングセンターのベンチでひとりでやっています。
あんまり想像しちゃダメです。
「えと、5250円からお願いします・・・お願・・・あれ?」
小銭出てこねぇ〜っつーか。



2002年03月22日(金) 校長先生のお話。

では、これから校長先生のお話があります。
みなさん、静かに聞くように。
・・・お願いします。

はい、みなさんおはようございます。
・・・。
声があまり聞こえなかったようですが。
えー、今年度も無事に全校生徒諸君が健やかに過ごせたことをまずお祝いしたいと思います。
おめでとう。
今年度もいよいよ今日で最後になりました。
今年、みなさんは勉強に、スポーツに、あるいはその両方にと一生懸命とりくんでこられた事と思います。
2年生諸君は来年から最上級生に、また1年生諸君は来年入ってくる新入生諸君からすれば先輩として接するわけですから、それぞれ先輩としての自覚を持って、また、今年一生懸命やった事を思い出して下級生にアドバイスをしたりするなど、十分に備えて来年度にのぞんでもらいたいと思います。
特に2年生諸君は来年、受験という大きな転機を迎えられるわけです。
現代社会では受験戦争という言葉が使われるように、現在の受験と言うものは厳しい、とても厳しい、ともすれば殺伐とした戦いであろう事と思います。
しかし、2年生、いや3年生諸君には是非頑張ってもらいたい。
君達に課せられた試練はとても大きなものであるけれど、しかし超えられない壁ではないのです。
むしろ超えなければならない壁です。
若いうちの苦労は買ってでもしろ。と、私の若い頃はよく言われたものでした。
今はあまりそう言うことは言わないのかな?(笑)
つまり、若いうちにする苦労は、あとあと必ず自分の身となって役に立つものだからできるだけしておきなさい。色んな経験をしておきなさい。と私達の先生はおっしゃってたわけです。
・・・あ、倒れちゃったね。大丈夫?
大丈夫かな?ちゃんと朝ご飯食べてきた?
朝ご飯を食べないと力が出ないからね。
みなさんちゃんと朝はしっかりと朝食をとってくるように。
勉強するのにもエネルギーは必要ですからね。
大丈夫?保田先生、保健室に連れて行ってやって下さい。
あぁ、あとこないだのアレ、ダビングしてくれた?ビデオ。
あ、あぁそう。じゃあ、あそっか。後でいいやごめんごめんありがと。
えと、続けます。
何の話だったかな?あぁ、そうそう。
もちろん私が若い時分は今のあなた達のように「苦労なんてない方が良いに決まっている」と思ったものですが、先生のように年をとるとね(笑)、「ああ、あのときああしておけばよかったなぁ」「あのときこれをやっていればなぁ」と思う事がたくさんあるわけです。
諸君はまだ若いです。
これからの未来の日本を担っていく人々であるのです。
今の日本社会はマスコミなどが連日のように報道していますとおり、政治家の汚職事件だとか、贈賄、つまり賄賂を受け取っただとかね、政治腐敗が深刻な問題として提起されていますね。
政治家に限らず、例えば企業のトップが不正をしていた、そのせいで信用を失ってしまって従業員の家族が路頭に迷うなどといったような事もあるわけです。
こういう問題を諸君らはどう考えるかな?
あまり深く考えた事はないかな?
いいですか、これは要するにモラルの問題です。
諸君らが大人になった時に苦労をたくさん、つまり経験をたくさん積んでいるならば、今の政治家達のように不正をするような大人にはならないと、私は強く思うわけです。
いいですか、みなさん。
そこぉ!私語をするなぁ〜〜〜!クラァ〜〜〜〜〜〜〜!!!(ナイフを投げた)
・・・あーあ、ホラおしゃべりするから先生つい手が出ちゃったよ。
先生が殺しちゃルール違反だよなぁ。
ごめんごめん。
西山先生、鏑木先生、片付けといてくれる?
ふたりで大丈夫かな。あ、鏑木先生こないだの早乙女先生のさ、アレ。
そうそう、うへへ。
あのときの早乙女先生の顔ったらなかったよな。やめてーとか言っちゃってさ。
そうかそうかじゃあその話は後で。うんうん。
あ、話の途中でしたね。申し訳ない。
ええと、何の話だったかな。


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