そよ日暮らし の そよふぉとノート
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2008年06月13日(金) |
六月のひかりのなかで、しずかに読んだ歌集より。 |
坂本樹歌集「たったひとつの」「てのひら」より 作者様のおゆるしをいただき、ここに掲載させていただきました。 坂本樹さんのブログにて、 この他の短歌も読むことができます。⇒ 「てのひら」写真は、歌集を拝読させてもらいつつ撮り下ろしたものです。 (2008年06月12日 斉藤そよ撮影)
2008年06月09日(月) |
さくらのその後とみどりのとばり。 |
さみどりのとばりが降りる森の道 春を尽くして 水無月が行く
2008年05月27日(火) |
マイヅルソウや森のこもれび |
来るたびに
かんどうしたりされちゃうと
森にとってはちょっとうっとうしいかもよ
と、思うので
もっとしぜんにおつきあいをしたいなぁと
心がけてむかうのだけど
またしても
過剰に心がうごいてしまう
こんなとき
きもちにそった言葉をさがすと
このごろとみに
ひどく使い古された表現ばかりが
思い浮かんで
もうそこで、すっかりしっくりしてしまい
ゆったりまんぞくしてしまう
たとえば
「運命の出逢い」とか
「神様のおぼしめし」とか
「あなた(この森)にめぐりあうためのこれまででした」
というようなもの
きのきいたかいわはぜんぜんできないけれど
うれしいうれしいあえてうれしいありがとうっと
つたえつづけるこもれび日和
これは、いま わたしのなかではいちばんに神秘的だと思えるところ
ちいさなちいさな沼のほとりの
「ただいま」といえばふつうに「おかえり」とこたえてくれるはじめての森
そっけなくソッポ向いてるオオバナノエンレイソウのふたりぐみ。 その奥は「こんどはなにしてあそぼうか」って相談してるコゴミたち。 フレンドリーなタチツボスミレとセントウソウ(仙洞草) まがりなりにもクサノオウ 備忘録として) 五月なかばの沼のまわりは オオバナノエンレイソウとあのなつかしいミツガシワ と、そうそして はじめましてのエゾキケマンとムラサキケマンが咲いていました。 ありがとう。おはよう。ただいま。どうぞよろしく。
さくさくら なきだすはこべ ふくむふくらむふくじゅそう ひらかれるみち なめらかな、なんでかすでになつかしいやま 五月です
あたらしい土地で出会ったネコヤナギ。 いろがたいそうきれいなのです。 むきずでむくな箱入り娘とゆうかんじ。 原っぱはまだこんなふう。 これらは家の裏手の空き地。 このあたりにはこのあときっとものすごくお世話になりそう。 どうぞよろしくおねがいします。 備忘録・・・4月18日現在、みどりのものは「ふきのとう」だけ。 ゆっくりでいいです。どうぞごゆるりと。うん。
引っ越して、まいりました。
ひとりにひとつ、守り神的ものがあるなら
「わたしにとっては、それはゆき。」って、
ずっと思ってきたけれど、あたらしく住まうこの地は、
平地にはほとんど雪は降らないらしく、
すこしおろおろしておりました。
でもだけど、この山があるからたぶんだいじょうぶ。
この山は、居間の窓からみえる風景。
まもなくきっと目を覚まし、朝ごとにみどり濃くなることでしょう。
そのことがいまとてもたのしみ。
引越しを機に、PC環境がいろいろかわりましたので
とりいそぎ、テストを兼ねた更新でした。
このあとも、どうぞよろしくお願いします。
2008年02月29日(金) |
冬の吹雪きの列車の中で、何度も読んだ歌集より。 |
村上白郎歌集 「無風盆地」「六花豊饒」より 工房キメラ様のおゆるしいただき引用させていただきました。 (写真は、過去の「そよふぉと」より再掲しています。)
時節柄、水にふれたくふれるべく みずうみの底へ底へとゆきました。 みずうみにちりばめられた七色のあぶくのなかをくぐりぬけ 底へ底へともぐります。 そうこれは、みずうみの底。 立春が過ぎ、雨水になってもこのとおり。 しーんとしずか。 上空では、にわかに春を意識した鳥のおしゃべり聞こえるけれど 水面下とか底の底ではまだまだまふゆ。だいじょうぶ。 * ゆっくり春になりますように。
銀色の雪のふすまに見破られ もっとせわしくざわめくきもち
*
でもきっとずっとやめないような気がする
きさらぎも ゆうゆうじてきごっこのつづき
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