2003年09月07日(日) |
ガンダムSEED 第47話「悪夢は再び」 |
■何かもう、ナチュラルでごめんなさいと100回くらいプラントの皆さんに土下座して謝りたい気分です。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
あーもう何てことを…本当に何てことを…。
■狂い行く青い星の住人
アズラエルがあまりにも小物臭く、気狂いに描かれているのにはちょっと疑問を持っていたのですが、今回スタッフのその方針が正しかったなあと思わされました。
「核」を使うことを何とも思わない権力者に少しでも理性を持たせてしまったら、「核」を使うことにほんの一片だけであっても正当性を持たせることになりかねません。ハルバートンが「核」を使うなんて言い出したらやっぱりマズイですよ。今までのガンダムにおいて核と言うものがどういう位置付けなのかは知りませんが、少なくとも今この御時世に日本と言う国で地球本土をも舞台にした戦争アニメを作る以上、「核」は全否定されなければいけない存在です。正直な話、核エネルギーで動いているフリーダム駆るキラと、キラに剣としてそれを与えたラクスは最後死んでもしょうがないとすら思っています(アスランは最初からNJCに疑問を持っているのでまだマシですが)。
「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない。強力な兵器なんです。兵器は使わなきゃ…高い金かけて作ったのは使うためでしょ?」
あーすっごい皮肉ですね。でもその通り。だから核なんて持ってちゃいけないし、それを持つことを許されるような状況も作り出しちゃいけない。
■宇宙の化け物
それはお ま え ら だ 。(核をボアズに打ち込んだ地球軍兵士達)(ブルコスしかいないのか?!)
あーやっぱり私が日本人だからだと思うんですが、やっぱり「核」に対して生理的嫌悪にも似たものを感じるんですよね。でも将来SEEDがアジアの他の国やアメリカなどに輸出された時、このシーンはどう解釈されるんだろうか、とちょっと鬱になってしまいました。
完全に戦闘員しかいない軍事要塞ですからまだ良かったですけど…でもまたあの醜悪な光が人々を焼き付くしたのかと思うと本当に胸が痛みます。
しかも『ピースメーカー』隊ですよ!でもなんかこのブラック具合、逆に安心しました。良かった…ちゃんとスタッフ考慮してる…。
素朴な疑問なのですが、宇宙で核を使った場合、あんな近くにいても影響は受けないんでしょうか。
■今は知りたいと思う
フレイ成長しましたねー。何かもう色々と可哀想です。本当、最後はキラに会わせてあげたい、話をさせてあげたい。そこに立たないと、『キラ・ヤマト』と『フレイ・アルスター』には戻れない気がします。
■ごめんなさいごめんなさいごめんなさい(続く)
「ナチュラルの野蛮な核などもうただの一発でも我等の頭上に落としてはならない」
その通りでございます、エザリア女史。
「血のバレンタインの折り核で報復しなかった我等の思いを、ナチュラルどもは再び裏切ったのだ」
全くその通りでございますエザリア様!(泣)ああもう本当にすいません!地球軍の大馬鹿どもの代わりに謝らせて下さい!
最初から思ってたことですけど、コーディネイターってほとんど悪くないですよね。ナチュラル蔑視だって、虐げられているうちに自らを守るための思想として生まれたものだと思います(「ナチュラルどもの細胞を真空にぶちまけてやれ!」みたいな台詞はさすがに怖かったけど)。彼らはただ生きたいだけで、放っておいて欲しかっただけのはずなのに、それを裏切ったのは強欲なナチュラル達で。
ただコーディネイターを現在の地球軍並みの悪者にしてしまうと、人口比率的に主人公側としてもコーディネイター殲滅=戦争終結にという図式に疑問を持ち難くなってしまうと思うので、この関係はしょうがないのかもしれませんが。
しかし戦後は本当にちゃんと裁判やって地球軍の上層部とパトリック辺りは(文字どおり)クビ切らないとナチュラルもコーディネイターも納得出来ないでしょうね…。
■平和の歌が響かない場所に
良かったー!フリーダム登場後やっと、やっと核や武器の存在に対してキラが疑問を感じてくれました!あー本当良かったよ。彼とラクスは戦うことは否定しつつも、守るために武器を持つことはむしろ肯定している感じだったので、今この御時世にこれでいいのか…とずっと不安に思っていたんです。
ラクスに関してはその立ち位置とか思想とか、イマイチ掴めないところが多かったのですが、何かもうそんなのは些細なことです。私もあの場所にいたら間違いなく「ラクス様…!」と呟いてます。やはりSEEDイチの男前認定を致したく思います、ラクス様。
「私たちは間に合わなかったのかもしれません。平和を叫びながらその手に銃を取る、それもまた悪しき選択なのかも知れません。でもどうかこの果てない連鎖を断ち切る力を!」
これがラクスが辿り着いた場所なんでしょう。武器を持つことは間違っていた。でもここで、これだけのために力が欲しい。もう誰も憎みたくない、憎ませたくない。平和の歌の必要無い場所。そこに行きたいと願う。まだ色々と穴のある彼女の描写のされ方ですが、まあ何とかなりそうですね。
■彼らもまた被害者
「どうでもイイよ、出ろって言われりゃ出て撃つだけさ」という台詞に改めて彼らの存在の不当さを感じました。一方的な都合で強化されて薬漬けにされて戦わされて。しかも消耗パーツ扱いで。このまま死んでしまうなんてこと、あっていいんだろうか。何かの救済が彼らに与えられることはないんだろうか?でも今の段階では彼の状況が主人公側に伝わることはちょっとありえないので、これも戦争の狂気・悲劇であるということになるんでしょうか…。
■何時の間にやらオイシイ役どころになった人2
ちなみに1はもちろんディアッカですが(笑)「shoot」聞いた時、「『守りたいと願ってた〜』なんてイザークには似合わないなあ」と思ってたんですけど、本当に必死になってプラントを守ろうとしているイザークには素直に胸打たれました。関さんグッジョブ!
イザークってもうひたすらプラントとか同胞が大事なんだなって思いました。愛し過ぎる故の狭視野、フレイやアスランと同タイプですね。大事で大事でしょうがないから同胞でないナチュラルを受け入れられないし、同胞でないものに負けるのが堪えられない。同胞達に誇れる自分でありたい、同胞達を貶めるような存在にだけはなりたくない。そう思い続ける中で、彼にとっては恐らくベスト5に入るだろう人々が次々とイザークの手の届かない場所に行ってしまったので(1母上/2・3アスラン・ディアッカ/4クルーゼ/5ニコルって感じか?母上だけでもまだ側にいてくれて良かったねイザーク…)随分迷うこともあったんでしょう。イザークって真直ぐにしか歩けない人間で。ディアッカならあっさりと横を通り抜けるような場面でも必死になって乗り越えようとする。右を通っても左を通っても、下を掘って進んでもいいのに、彼はそれすら知らなかった。それが今になってやっと、本当に細いけれど他の道があることに気が付いた。フリーダムとジャスティスにジェネシスのことを教えたのはその兆候だと思います(ちなみにバスターは危険位置にいなかったから無視されたんだと信じたい…)。その道をどうするかはまだ分からないけれど、その道が存在すると言うことはイザークにとって大きな救いになり得るはず。
やっぱりイザークにはザフトにいたままでいて欲しいなあ。そして思想的にはキラ達と同じものを共有して欲しい。そうしたらいる場所は違ってもOPの集合シーンに参入出来ると思うんだけど。
■何を撃とうとしているのか
本当に分ってるのか地球軍!軍事要塞の核攻撃まではまあ、戦争であると言う背景を考えればまだ理解出来る(許容はせんがな!)ことです。でもな!プラントに住んでるのは本当にただの民間人なんだよ!プラントなんて一つの核で壊れちゃうんだよ、何十万人って死ぬんだよ。本当にコーディネイターが全滅しちゃうんだよ。人が死ぬんだよ。
ああ、むしろ分っていない方が救われる。分っててそれでもそうするなんて。ナチュラルがそこまでバカじゃないと思いたい。
しかし今回は本当にハラハラしたなー。ボアズの時も「えっ?えっ?」って思ったしプラントの時に至っては「ひいいい勘弁してくれーー!!」とひとり大騒ぎだった。Metorに安堵したよ。それからイザークが今にも盾になって死にそうでそれも焦った。あーイザークも明確に一行動起こすまでは殺さないで欲しいなあ。ていうか死なないでいてくれ!
■今週のディアッカ
本当にすっかり整備班の人達を馴染んで…ノンポリ・実用主義の彼らしいですけど。あーでも出番は少なくてもいちいち格好良くて嬉しいです(笑)ラクスが「核を落とさせてはなりません〜」云々演説してた時の表情が素敵だった…(うっとり)(寒)。
ミリアリアとは最後ににっこり笑いあえればそれでいいと思うんですけどね。恋愛に発展するのはその後で十分でしょう?そしてその後破局するんですけどね!(マイ設定)(黙れ)
■次回予告
ああ…やっぱり一方的に進展するんだ…(遠い目)。アスランにとって相手の意志なんて微々たるものだと言うことは知っていたはずだったんだが…こいつ結局ほとんど成長してないな。
24話で異様に個性的な出会いをし、31話で異様に猛々しい再会を果たし、正直この2話だけで十分恋愛フラグは立ってると思います、アスラン→カガリは。
二人が出会う前から思っていたことなんですが、「カガリは一体アスランの何処に惚れるのか?」と今(47話まで)でも思ってます。
アスランにとってカガリは多分今まで接したことのないタイプの女の子で、それだけ好奇心とか興味を引き付けられる存在でしょうから、それが恋愛感情にスライドしても全然不思議じゃないと思う(特に31話でカガリ相手に本音を吐き出せたのがが彼的に重要だったはず)。ああいう風に構われたり気を遣われたりってことも嬉しかっただろうしね。
だけど、カガリは友好範囲もアスランよりずっとずっと広く、多分アスランみたいなタイプの人間とは何度もあったことがあると思うんです。それにカガリにとってアスランはあくまでキラの付属品で(最近はそれなりに市民権を得たと思われるけど)、アスランを庇ったり慰めたりって言うのも自分を重ねてしまっていたりとか、もっと言ってしまえばひとえに彼女の元々の性格から出たものであって、相手がアスランだからっていうわけじゃないと思うんです。
24話→ちょっと変な、でも多分良いヤツなザフト兵
31話→自分で殺したくせにキラのことでガンガン泣いて責任転嫁して、やたらと危なっかしいキラの友達
アスランとキラの再会後→キラの親友で相変わらず危なっかしい将来ハゲそうなヤツ
くらいの認識しかないと思うのですが。カガリは今でも絶対キラの方が好きでしょう。
世の中で今の現状をカガリ→アスランだって言ってる人達ってアスランに好意的過ぎると思う。うーんちゃんとカガリ側からも同意の提示が欲しいところですねー…。
2003年09月02日(火) |
ディアッカ好きさんに32の質問 |
1.まずはあなたのお名前と血液型を教えて下さい。
黒沢マキ。AB型です。ぴったりだと言われます。
2.ディアッカの第一印象を正直にどうぞ。
SEED見始めたのがそもそも途中からで、しかも昼メロにのみ注目してたのでディアッカを個体として認識してませんでした(痛)名前くらいは知ってたけどさ。
おお、こういうヤツなのか!と思ったのは「ノしちゃうなら手ェ貸すよ〜」の時。こいつ人の扱い方を知っている!と驚いた。
3.好きになったのは何話目からですか?
最近。凄い最近。45話から46話の間2週間放置されたらなんだか好きになってしまった(…)
4.ずばり、ディアッカの魅力は?
「ケ・セラ・セラ なるようになるわ」を地で行く性格。
月並みですが容姿も他のキャラとは隔たってて(女臭くないと言うか)恵まれてると思います。ガタイもいいし、やっぱり声が素敵。17とは思えない色っぽさ(笑)
5.ディアッカの血液型はAB型ですがそれについてどう思われますか?
いや、血液型とかって良く分からないのですが…合ってると思います。
6.ディアッカの苦手なものは何だと思いますか?
やたらと小さい生き物(子供とかーハムスターとかー小鳥とかー)。うっかり壊しちゃいそうで怖いんじゃないだろうか。一方で猫とか犬とかは結構好きそう。個人的には猫派でいて欲しいです。
7.髪の手触りを想像してみてください。(EX・ごわごわ。ぱさぱさ)
ふかふか。猫っ毛で、ワックスで固めてると思います。30秒でセットが出来る便利な髪質。
8.ディアッカは「受」、「攻」どちら派ですか?
いや、どちらと言われても…えーと攻めで。
9.その理由は?
ノーマル推奨派なので。でも何か「気持ちよければどっちもでいいや〜」みたいなことは思ってそう。基本的にモラルは低いと思います。
10.ディアッカがらみのCPですきなのは?
トーミリ大前提、破局前提のディアミリ(未満)。お互いの傷を癒すために一緒にいる、という病んでいて優しい関係希望。
ディアミリサイトさんとかは覗いたことないですが、ディアイザでは2、3好きなサイトさん出来ました。でも自分で書きたいとは全く思いません。ディアイザ云々よりそのサイトさんの作風が好きというか。
11.ディアッカと一番仲が良さそうなのは誰でしょう?
一緒にいた、という点ではイザーク。友達だと言われると微妙ですが…。
AAに来てからはマードックと酒を酌み交わしていて欲しいと思ってます。
12.では、逆に仲が悪そうなのは?
実は特にいない。人と本気で接してないし、ディアッカは『切った』相手を仲が云々言えるような距離に近付けないと思います。
13.心に残るディアッカの名ゼリフをどうぞ。
「分からねえけど、俺は行く」。
「行く」が本当に言い切る感じで良かった。
14.更に心に残るディアッカの「迷」ゼリフをどうぞ。
「ニコルの仇も、お前の傷の礼も俺がまとめてとってやるぜ!」
今度ばかりはザラ隊も結束してますよ!というのをアピールしたかった脚本家がうっかり筆がすべって書いちゃったんだと思います。絶対こんなこというキャラじゃないと思うんだけど。誰アンタ?というか。私の中ではデリートされています。
15.ディアッカに直して欲しい所はありますか?
別に。普段チャラチャラしてても、やれる時はやれるタイプだと発覚したし。何でも冗談めかしちゃうのは歳と共に落ち着くでしょう。今は年相応でいいと思います。
16.ディアッカはシャワー派?それとも風呂派?
普段はシャワー。でも実家には檜風呂か何かがあって、たまに凄い長風呂とかするのも好きとか。
何でナタルのシャワーシーンがあってディアッカのシャワーシーンがないんだろう。だってナタルってそんな役どころじゃ絶対ないと思ってたのに…!
17.集団写真でディアッカはどの辺にいるでしょう?
基本的に興味ないので一応枠内に入る程度の場所。しかしイザークがばっちりまん中で写ろうとするのでそう言う時は彼に合わせることもアリ。
18.今更ですがディアッカの艦内での同室は誰だと思いますか?
オフィシャルでイザークと発覚しましたね。…他の人間では彼を扱えないのでひっそりと押し付けられた形だと思います。まあディアッカも絶対イザークを隠れ蓑にしてるところあるだろうのでバーターだと思ってるかも知れん。
19.ディアッカは朝は高血圧?それとも低血圧どちらでしょう?
低血圧ではなさそうだけど…。一応ちゃんと起きられると思う。でもさすがにしばらくはいつもよりスローペース。起きた瞬間からいつもと違う意味で(余りにも寝起きが悪くていつもの2割り増し乱暴になる)テンションの高いイザークにうんざりする毎朝。
20.それでは、寝つきは・・?
凄い良さそう。3秒で寝れそう。一回寝るとアラート以外の音では目が覚めないとか(笑)
21.バスターのコックピットの中には何が(私物)入っているでしょうか?
物に執着無さそうなので何も。
22.ディアッカは隊長の事をどう思っているでしょう?
同族嫌悪。胡散臭い仮面。「コイツを信じてもいつか裏切られる」と常に一歩退いている。
23.隊長はディアッカの事をどう思っているでしょう?
さて、いつ捨て駒になってもらおうか?扱い難いから成るべく早い方がいいな。
24.突然ですが、エルスマン家の家族構成を想像してみてください。
父とその後妻。実母は幼少の頃死去。父親とは徹底的に折り合いが悪く、家にいない子供だった。とかだと萌えます(笑)この辺り一方的にマイ設定が出来ているのですが…いつか機会があれば。
でも少なくとも普通に両親の愛情を受けていた子供時代ではなかっただろうと思います。
25.エルスマン家、ジュール家、アマルフィー家を権力順に並べてみてください。
あんまり変わらなさそうだけど…ジュール家が一歩リードかな。
26.小さい時のディアッカの愛称は?
ディンかな?ディッカとかだと可愛いけど(笑)
27.大気圏突入時、ディアッカは何をして(考えて)いたでしょうか?
うーあーマジでぇ〜?勘弁してよ〜あれデュエルも落ちてんの?アイツのPS装甲持つのかあ?とにかくOSOS…げっデュエルに機体寄せねえとダメじゃん!あーちくしょう熱ィ〜〜。…まあスペック上は平気なんだし、何とかなるだろ。
28.地球降下後、ディアッカは寝込んだと思いますか?
一晩寝たらすっきり。地球に文句たらたらのイザークを他所にひとり地元の料理と海を堪能したと思われます。
29.バスターとの相性は良いと思いますか?
ニコルの弔い戦辺りから実は悪くなかったことが発覚。機体のイメージは確かに合ってると思う。
30.戦闘で一番相性が良いのは誰だと思いますか?
ブリッツ。それか欲を言えばニコル搭乗のデュエル。
31.ディアッカに言いたい事を好きなだけ言っちゃって下さい。
お願いだから死なないでくれ…!(必死)
32.御疲れ様でした。最後に一言どうぞ。
久しぶりにこういうのやりました。頭が整理出来ていいですね。
ディアッカ救済委員会
2003年08月31日(日) |
ガンダムSEED 第46話「たましいの場所」 |
■わははは!
ホラ見ろ!やはりイザークは撃てなかったろう!ディアッカは撃てたろう!と勝ち誇ってみる。
冷静に見ればあれは威嚇射撃の域を出てませんがね。イザークが気が付くのを前提にあの位置に打ち込んだんだろうし。イヤ、私的には当てるつもりでも全然構わなかったけど!
まあその後の対峙シーン、「取りあえず他!」と言わんばかりでしたが。この二人が真剣に殺しあうことになるとしたら、イザークがいい加減切れる→殺されるわけにはいかないのでディアッカも戦う、というパターンだろうなあ。
■誰もいない食堂
あそこ!あそこのシーンをこじつけのディアミリシーンと解釈されている方が多いようですが、違うでしょう。カップリングシーンと完璧に勘違いされるような演出には難アリですが(まあラクキラもアスカガも全く色気なかったけどな!)、あそこはカップリングフラグに含まれるようなシーンじゃないです。もっと大事だ。今回のキラとフレイの関係を踏まえた上で必要なシーンなんです、と主張したい。
フレイに縋っちゃった頃のキラって昔の友達と敵対して、同胞を殺して、戦って辛くて辛くて、それなのに守る対象の友達から(キラ的に)十分なレスポンスが得られなかったのが原因だったじゃないですか。分って欲しいのに分ってくれない、聞いて欲しいのに聞いてくれない。それで分ってくれる、聞いてくれるフレイに傾倒してっちゃったわけですよね(大筋では)。
今回はディアッカが当時のキラのポジションに置かれています。ヴェサリウスが沈んだことで、彼は実質上同胞殺しになってしまった。友達(…)のイザークとは別離し、当然家族とも隔たってしまっている(というかエルスマン家は実は御子息が生きていることを知っているのでしょうか。イザーク連絡出来ないだろうしな…)。今バスターがいなくなればやっぱりAAは沈むでしょうし(兄貴のストライクだけでは地球軍とザフト両方には抵抗出来まい)、そうするとやっぱりディアッカも自分が戦わないと仲間が死ぬ、という当時の身動き出来ないキラと同じ状況に今いるわけです。誰かを守るために戦う、っていうのも一緒だしね。
(…自分で書いててアレだけとディアッカ本当に昔のキラポジションなんだ…それなのにこんなにも悲愴感が漂わないのは何でなんだろう…泣かないからか?まあディアッカには軍人としての覚悟が先に出来てるわけだからそりゃあキラよりは強いだろうけどさ)
そしてミリアリア。当時のミリィはキラのことをもちろん気遣っていましたが、自分自身が戦場と言う場所に慣れるので精一杯、キラが望むように話を聞いてあげたり、ということは出来ませんでした(ミリィが責められるべきことではありませんが)。しかし今、いつも誰かと一緒にいるだろうディアッカが一人っきりで食堂に座り込んでいるのを見て、ミリィは昔のキラを思い出したのではないでしょうか。いっつも必死に戦ってくれていたキラ。今日フレイに再会した時のキラの態度は、キラの当時の心の闇を連想させるのに十分だったでしょう(キラフレサイが拗れてたことくらい知ってるわけだし)。別にキラの姿そのものを思い出さなくてもいいんです、でもミリィがディアッカに声をかけたのはその時のキラがあったこそだと絶対に思う。
だからここでミリィはディアッカの側に行こうとする。話を聞いてあげようと、彼が少しでも辛く無くなるように。ミリィはディアッカの戦う理由が全てでないにしろ今自分にある、ということを自覚してると思います(というかせざるを得ないだろう、あの状況じゃ)。キラの時も自覚してはいたけど、ミリィはちゃんと彼に返してあげられなかった。だから今、ディアッカには返してあげたい。敵だったけど憎いけどでも今彼は自分達を守るために身を削ってくれている。
キラとフレイみたいにお互いの傷を嘗めあって闇を深めるのではなく、ちゃんと向き合って彼の話を聞いて、ありがとうって伝える。それだけでディアッカはいいはず。キラみたいに壊れないですむはず。あのシーンはミリアリアの成長を示し、同時に過去のキラを救済するためのものであって、そのためにキラフレを全面に押し出したこの回に持って来たんでしょう。
ちゃんと言葉を交わすことで守られる側が守ってくれる人を守る立場にもなる。ちゃんと対等で支えあう関係になれるんだってこと。…ああ、キラとフレイも本当はもっと別の道があったんだよな…その場合二人が恋愛関係になることは一生なかっただろうが。
ただ、辛い時に一人で部屋やらコックピットやらに閉じこもってしまっていたキラとは違い、自分にあてがわれている部屋はあるだろうに無人とはいえわざわざ食堂にいるあたり、ディアッカも心得たものですね。ミリアリアが来るって読んでたんだろうなあ。それか、今一人になっちゃマズいってちゃんと分ってたか。多分両方だろうけど。やっぱりディアッカ大人だなー…。
■バスター大活躍
今までバスターがこんなに普通に格好良かったことがあったでしょうか?いやない。やっぱり真っ当に活躍したかったら主人公側に付けと言うことだなあ…(遠い目)
ああやっぱりガンダムの中ではバスターが動いてるのが一番好き。ガンランチャー二つをドッキングさせて長距離用のライフルにして撃つシーンがあるじゃないですか、あそこでドッキングさせた時に火花が散るのとか、ライフル撃つ時に機体がちょっと後ずさるのとか凄い格好良いと思うんですけど!
しかしこれを見ていると考えざるを得ない。イザークの搭乗するデュエルとは決定的に相性が悪かったと言うことを。例の投降する時だって、バスターはちゃんとスカイグラスパー戦闘不能にしたもんな。…やっぱりイザークデュエルよりは能力上だろう。
しかしまさかディアッカがアスランと対等に画面を分割するシーンが何回も見られる時が来ようとはなあ…今ザフト抜け赤服ということではアスランとディアッカ対等ですからね。パパ問題を一応消化してしまったアスランと比べればディアッカにはイザークとの確執も残ってるし。うーん何てオイシイキャラになったものだろう。
えーとアデス艦長は軍人として散り行く自分を悟り、自らの故郷である宇宙に敬愛を示したんでしょうか。間違ってもディアッカとアスランではないはず。って言うかアデス艦長結局アスランにもディアッカにも無反応だった気が…ディアッカはしょうがないとして(今だMIAのはず)アスランすらも…まあいいが。二人がアデス艦長に敬礼したのはザフトの軍人としてではなく、自分達と同じようにプラントのために命を懸けて戦って来た彼に敬意の現れかな。大体地球軍とザフトの敬礼の違いって良く分からん。ああ…でもどんどんディアッカが好きになっちゃってどうしよう私…!(知るか)
えー今回のメインでしたキラフレに関しては今日アップした30のお題参照。余力があれば来週までに感想続き書きます。
2003年08月30日(土) |
ディアッカ考察 その2 |
■ディアッカとイザーク 30話前だったら間違いなくイザークの名前の方が前に来たんですけどねえ、キャラの重要度的に。うーんディアッカ大出世。でもまああのザラ隊の中では順当かな、とは思いますが。だってイザークじゃ投降なんて出来ないもの、あの石頭…話繋がらないもの…。そう言う意味ではキャパシティの広いキャラでしたね、元々。イザークと違って立ち位置もそう明確じゃなかったし(雑魚キャラだったとも言うが)。。 ディアッカのことを「イザークの腰巾着」と思っていた人は多いでしょうが、私は元々の印象+スーツCD VOL.5からそうじゃないよなあと思っています。スーツCDなんて分かりやすいと思いますが、ディアッカはイザークを野放しにしているけど、その『野』は彼のキャパシティを一歩も出ていないんです。アスランに対してもあんなに余裕な態度であれたのは(本編で)、結局アスランも予想範囲外のことは絶対に出来ないと分かっていたからじゃないだろうか。(事実その通りだったしね)
□差し出されなかった手 どれくらいあの二人が一緒に居たかどうかは定かではありませんが(まあ軍に入ってからは大概一緒だったんだろう)、とにかく敵対関係になってしまったディアッカとイザークです。45話でディアッカはイザークに「一緒に来い」って言わなかった。私そのことにイザークの「生きていてくれて…」云々の台詞よりよっぽどこの二人の絆を感じました。 イザークって軍服似合いませんよね。パイロットスーツも。銃も全然似合わない。結局戦争に向いてないんですよ、イザークは、なんて断言したら退かれちゃうかなあ。でもそう思うの。好戦的って言ったってさあ、ヤツの好戦的なんてガキ大将レベルじゃないですか。加えてあの真直ぐにも程がある性格。性格は歪んでるけど根は本当に真直ぐだと思う(ディアッカは反対だなあ、多分。基本的に性格は悪いんだろう)。今は戦争ってことで盲目になっちゃってるけど、戦後自分がして来たことを振り返ったらそれに押しつぶされちゃうような気さえするよ。徹底的に生き難い性格してる。 そんな人間が戦争に身を投じようと思った時に決めた覚悟って、半端じゃないと思うんです。本当にディアッカにしてみたら一生そんな機会ないだろうなあってくらいの覚悟でイザークはザフトに入って来たんじゃないだろうか。そんなイザークの性格を知っていれば知っている程、「一緒に来い」なんて言えないと思うんです。きっとザフトがどっかおかしくなって来ているって気がついても、イザークはそこから出て行かない、出て行けない。出て行くには最初の決意が重過ぎる。不可能なのにザフトの正当性を疑わせて、結果「本当は出て行くべきだ」なんてことになったらどうするんですか。イザーク壊れちゃいますよ。 うーん、それにそんなイザーク本位に考えなくても、やっぱりイザークにはザフト離れて欲しくないなあ。誰か一人くらい、最初から最後までたった一つの意志を貫き通すキャラがいてもいいと思う。例えそれが間違っているとしても、命を懸けて守り通したんなら、それはある種とっても正しいことだと思うんです。もちろん仮面みたいな自分本位にも程がある行動は別ですが、イザークは「ザフトのために」=「コーディネイターの未来のために」戦ってるわけですから、それを否定は出来ない。…ディアッカも否定して欲しくないと思ってるんじゃないでしょうか。イザークのことを知っているなら知ってる程。彼なら出来るって思ってるんじゃないだろうか。
□「出来れば戦いたくない」 ハッキリ言いましょう。ディアッカはイザークと戦えると思います。むしろ戦えないのはイザークだと思う。(数時間後の放送であっさり違うことが発覚したら笑ってやって下さい。) 「出来れば戦いたくないけどオレは戦えるよ、お前は無理だろ?だからやめとけって」くらいの意味だったと思われます、あの台詞。イザークが撃てないって分かっててのあの態度だったんだろうしなあ、44・45話。 理由としては上で既に語ったことです。ディアッカはイザークの覚悟を知ってる。だから戦えると思うんです。イザークはザフトの戦士で、決して自分のようにザフトを裏切ることはしない。そして今自分はザフトの戦士ではない。それなのにイザークに対して手を抜くのはおかしい、彼に対する侮辱だ、って考えるような気がする。…それから、正直に言いますと、ディアッカにとってのイザークってそんなに大切じゃないかもなあと思ったり。語弊がありますが。少なくとも、「守る」対象では絶対にないわけで。あくまで「一緒に戦う」相手だったわけで、そこからマイナス『一緒にで』あっさり「戦う」相手になってしまいそうな気がする。今ディアッカは明確に「守る」ために戦ってるわけですからねえ。 マリューとナタルだって予想外にあっさり戦闘関係になったじゃないですか。あれって、よくも悪くもお互い本音だけでぶつかって来た結果だと思うんです。お互いが信じるものとか縋るものとかをちゃんと知ってるからこそ戦えるんだと思う。しかしながら、イザークとディアッカの場合、相手のことをちゃんと把握してるのはディアッカだけと言う恐れがあり…。 穿ち過ぎ?私が穿ち過ぎなの?ああでもやっぱりイザークは所詮ディアッカの手の平の上で踊らされていたような気がしてならない…!スーツCD5を聞いて余計そう思った。一見苦労人ディアッカなんだけど、その実楽しんでそうだなコイツって思ったのよ!だからイザークのことを理解してるディアッカはイザークを撃てるけど、ディアッカを理解してないイザークはやっぱりまだディアッカの本気を疑ってて、色々あって撃てないと。いう気がするんだけどなあ…。
□距離 そして多少なりとも相手に依存してるのは絶対イザーク。これは絶対。ディアッカは誰かに依存なんて出来ない精神構造だと思うし。 何話だか忘れましたが、例のアスランとキラのフェンス越しの再会の後、2日だか3日だか待機が続いてイザークが腐ってる場面があったじゃないですか。その時イザークがベッドに横になりながら愚痴ってて、私普通にびっくりしたんですよね。「うわ、コイツ人前でこんな格好するのか!」って。何か誰に対しても赤服でばしっと決めた姿しか見せないような気がしてて。無駄にプライド高いし。それがディアッカの前ではあのだらしなさ。うーわーコイツら本当に仲良かったんだな!と何か逆に感動しましたよ。 ほらSEEDってさ、アスランとキラからしてあれを友情と呼ぶのか…?みたいなところあるじゃないですか!(…)ヘリオポリス組にしてもさ、『友達』の定義に疑問を感じるところもあって、(世間一般のところでいう)友情とか気安さは存在しない世界かと思ってたんです、特にザラ隊に関しては(アスランとニコルなんて思いっきり同志愛だったしなあ…)(初期のキラカガが一番友情っぽかった。その後微妙にカガリの気持ちが変化してるような描写があったが…。普通にキラカガで締めればよかったのにスタッフ)。 それなのにも関わらず、愚痴りまくってたイザークがディアッカの「ノしちゃうなら…」の台詞で大人しくなるんですよ。あれはあの反応を見越して言ってたんでしょう?「うわ、把握されてやがるこのおかっぱ…」くらいは思いましたよ。当時イザークは「本当は優しい子なんですよ」云々の制作者側のコメントが全然真実味を帯びない非常識キャラ一直線でしたから。凄く意外だったの、あのシーン。あれのせいだなあ、二人を見てると「幼稚園児のおままごとに付き合ってあげる近所のお兄さん」の図が浮かんでくるのは(ディアイザディアのみなさんごめんなさい。) あーでもやっぱり今までディアッカがイザークに本音ぶちまけたことなんてほとんどないと思うんだよ。イザークに、っていうか彼の基本スタンスとして本音を悟らせるようなことはしてなかったんじゃないだろうか。常に腹に一物あると思う。いつでも自分の都合のいいように方向転換出来る余地を残して行動してると思うの。そんなところが『飄々として』みえたんじゃないだろうか。44・45話でイザークがいつもの調子が出なかったのは、予想外にディアッカが生きていたことと、そのディアッカが今まで見て来たディアッカと全然違ったことの両方が原因なんじゃないだろうか。 それにイザークもアスランタイプなところがあって、他人を寄せつけない分懐に居れた人間は凄い大事にしそうなんです。で、イザークはアスランと違ってその相手を害することは絶対に出来ない気がするの(まあアスランもニコルが死ぬまでは本気でキラ殺すなんて出来なかったわけだが)。それは彼が優しいってことなのか、弱いってことなのかは分からないけど。 ディアッカに偏り過ぎかなあ…でもディアッカのあの「ケ・セラ・セラ なるようになるわ」を地で行くキャラって何か凄く羨ましいんだもん。雨の日には雨を、風の日には風を楽しめる性格だと思う。今は軌道を大修正してまで守りたいと思う存在もいることだしね。
■ディアッカのプライベート 友達は多そうです。というかつるむ相手かな。友好関係は広く浅くがモットー。遊びなれてそうですねえ。絵と歌が得意なのはむしろヤツだろう。プラントでの流行りものはどれもトップレベルの腕前かと思われます。その一方で趣味が日舞だもんな、予想外に深いキャラだよ(笑) 女性にはとにかくモテたと思います。いや、フィルター抜きで。女性の扱いは上手いと思うよ。ミリアリアが例外なだけで。うーんこう書くとディアミリが好きな人の気持ちも分かるんだが…。 早熟だったろうし、女性経験は豊富でしょうね。女性クルーの少ない船内でもほとんどの女性はディアッカに興味を持ってて、それで恨まれてたりとか。ザラ隊の中じゃあ、確かに一番女を引き寄せるキャラだし。トップガンで親は権力者。モテない方がおかしいよ。でも本気の恋愛は過去に上手く行かなかったことがありそう(笑) スタイルとかもいいんだろうなあー。ディアッカが黒色人種かって言われると正直断言出来ないんですが(色黒な上に日焼けサロンに通っているのかも知れん、あの位の色じゃ)まあイザークとの対比を狙ってるんだったら(ヤツは明らかにコーカソイドだからな)やっぱりネグロイドなんでしょう。ネグロイドのスタイルの良さって、モンゴロイドとかコーカソイドのスタイルが良いとは格が違うもんな。本ッ当に綺麗なの。あー羨ましい…。あのカラーリングに性格設定、確信犯でエロス系キャラのはずなんだけど。彼のシャワーシーンがないのは何でなんでしょうか。一番そういうのから遠そうなナタルのシャワーシーンすらあったというのに。 でもイザークとはほとんど体格違わないはずなんだけどな。まああのおかっぱが貧相なはずがないので(死ぬ気でトレーニングしてるはず)納得と言えばそうだが。コーディネイターって基礎体重重そうだしな(ラクス参照)。
トップに入って来て退いた方も多いかと思われます。明日下ろしますんで、ザット追悼トップ。…ああでも本当悲しいんだけど。何でザットが…何でザットが…しかもあんなロミジュリラストで…。あれだったら怖れてた恋人モード再会シーンを見開きでやられた方がよっぽどマシだったよ(泣)
ザットの死に動揺していたのか(意味不明)、今日セブンイレブンに行った時、お菓子売り場でGUNDAM COLLECTION Vol.4を見つけまして。初めてみた。今までも置いてあったんだろうけどなあ、気にもしてなかったからな。 結構カッコよさ気だったし、何より某かの救いを求めていた私は(微笑)それをアイスと一緒に一つだけ買いました。…さすがにそれだけ買うのは出来なかった…! 中身はメビウスでした。いや、私こう言うフィギュアっていうんですかね、買ったの初めてで。人が持ってるのは見たことあって(ガンダムじゃなくて仮面ライダーだったけど)「凄い良く出来てるものなんだなあ」って驚いたんですけど。このコレクションも良く出来てますねえ!びっくりしましたよ。すごーい、こんな細かい溝までちゃんと彫ってあるんだー…。しかも格好いいし素材ならではの可愛らしさもある!うわ、集めちゃいそうです。気に入った。 バスターとデュエルとストライクが欲しい。後はいらん。ブリッツとかイージスってとてもじゃないけど格好いいとは思えないんだよなあ。ごめんねニコル…(アスランはいいのか)。
えーディアッカ語りは出来れば明日の放送前に書きたい感じで。そういえばハリポタ全体感想も書こうと思ってたんだよな…時が経つのが早過ぎてかなり書きたいことを忘れてしまった(滅)
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