海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年07月25日(金) みぞれ酒? 吟ハイ?

8月2日(土)はマキノ・サマーカーニバルです。

メインの出し物は「ストリート・パフォーマー・コンテスト」で、JRマキノ駅前の仮設スタンドで、夕方2時間の予定でイベントが予定されています。

なんといっても祭りといえば、やはり食べるもの。舞台をとりまくようにマキノ町内のいろんなグループが模擬店を出し、焼きそばや、かき氷、焼きトウモロコシ、カレーライス、金魚すくい、射的などが楽しめます。

お値段も安めに設定してあり、おいでになったお客様には、けっこう喜んでいただいているようです(今年カレーライスは300円で販売だそうです)。

ほろよいの蔵も、マキノ酒友会(マキノ町の酒販店の親睦団体で、別称、竹生嶋会とも申します)を代表して、竹生嶋の冷酒の販売です(ついでに生ビールもしぶしぶ売ってます)。

ほろよいはヒネクレ屋ですので、生酒をただ冷やすのではなく、純米吟醸生酒の「みぞれざけ」(1杯400円)を毎年恒例で販売しています。

これはシャーベットマシンを使い、生酒を撹拌しながら、ゆるいシャーベット状に凍結させ、「みぞれ酒」と称して販売するもので、凍結してできた細かな氷の粒の結晶の食感がたまりません。キャッチフレーズは「マイナス10℃のエクスタシー」昔の角川映画みたいでカッコいいでしょう(自我自賛)。

お客様の中にはこれが楽しみでおいでになる方もおられ、一人で2杯3杯とお召し上がりになります(もう最後のほうはヘロヘロです)。


今年はもうひとつ首をひねって「吟ハイ」なるものをやってもようか、と考えています。最近あんまり酎ハイが売れて癪なものですから、向こうを張って、辛口の吟醸酒の原酒(アルコール度数18%)に炭酸ガスを吹き込み、氷を浮かべてロックにし、スダチのジュースで風味付けしたものを実験的に販売しようと考えているのです。

辛口の吟醸酒をベースに、氷でキンキンに冷やし、炭酸のピリピリした刺激とスダチの風味、ドライな夏のカクテルのできあがりです。明日あたりソーダサイフォンで試作してみましょう。うまくできたらサマーカーニバルでお披露目です。

午後9時からは、大津や彦根の花火大会には及びませんが、小粒でピリッとした花火大会でお開きとなります。ぜひマキノサマーカーニバルにおいでください(マキノ駅前ですから、竹生嶋の生酒でヘロヘロに酔っても電車がもよりの駅までとどけてくれます)。









2003年07月24日(木) くれくれタコラ

ほろよいが小学生5、6年くらいの頃、「くれくれタコラ」という題名の着ぐるみのコントが、午後7時のゴールデンタイム前の数分間放映されていました。

タコの子供が、他人の持ち物を際限なく欲しがって「クレクレ」とくいさがり失敗するという内容の、他愛のないドタバタコントでした。

「くれってクレクレ くりゃりんこー。何でも欲しがるクーレクレタコラー……」
今でも変に主題歌だけは克明に覚えています。

少し以前、年に2,3度しかお買いにならない取引先から、発注の電話があり、生酒1ケース(1.8リットル6本)御注文いただいたあと、「化粧箱をもらえますか」とのお話し。「申し訳ありませんが有償になりますが」と応対していた妻が申し上げると、「じゃあいいですわ」とあっさりお断りになりました。

サービスカートンという悪しき習慣がこの業界にあり、一升瓶で1本や2本3本いりの簡易式の化粧箱を、販売促進のために、大手メーカーや地方メーカーを問わず、以前はタダで配ったものです。

昔は1店舗あたりの年間販売額も大きく、それくらいの(といっても決して安いものではない)サービスはさせていただきましたが、DSに押されて小売店さんの年間販売額は年々減少しています。弊社としても、「竹生嶋」の売上に協力していただいているお店と、そうでないお店とでは対応がちがって当然なのですが、今でも当たり前に「なんでもタダでもらえる」とお考えの酒販店さんがおいでになります。

物を頼むまえに「自分のお店が、そのメーカーに対してどれだけの貢献をしているのか、年間いくら販売しているか、自分の申し出がそれに対して合理的なものなのか一度吟味されたらいかがでしょうか?」といいたくなるときがあります。

それを考えないで、ダメもとで居丈高にメーカーに強要するのは、ほろよいには冒頭のドタバタコントのように子供じみて感じられます(決して、そんな酒販店さんをタコといっているのではありません)。

居酒屋さん向けの看板、酒燗器、酒器、冷酒グラス、化粧箱などなどなど、メーカーに頼らず、少しは自分の懐をいためてリスクを負うのが、プロの商売人だと最近強く思います(何度か痛い目をすれば、ダメな飲食店経営者を見る目を養えるというものです)。











2003年07月22日(火) 年度末

酒の業界には3つの年度があります。

まず一般にいわれる年度で、4月から翌年の3月まで、これは大方のお役所にあわせた年度です。

次が会計年度。ほろよいの蔵は9月決算ですから、10月から翌年の9月までの1年間となろます。

もうひとつ、酒造年度というものがあり、これは7月から翌年の6月までの1年間となります。

感覚的には、8月末から新米がとれはじめ、早いところで、9月からお酒の仕込みがはじまり、翌年の4月から5月に酒造が終了して、1年が終了するという感じでしょうか(平成14年産のお米で造ったお酒が、平成14酒造年度醸造酒と考えると理解しやすいかもしれません)。

実は税務署職員など国税庁のお役人さんの移動も7月1日に内示、15日発令となり、酒造年度もこれにならっているのかもしれません。

というわけで、平成14酒造年度が6月で終わったため、平成14酒造年度製造状況調査の提出というお仕事が7月にあり、この冬の製造実績にかかわる数字の集計でちょっと忙しい目をしています。

お中元の出荷や、県内外の酒販店さんへの生酒の出荷などもあるので、直接経営の足しにならないこういった報告ものはあまり歓迎したくないというのが本音です。

集計したデータがでれば、それはそれなりに1年の区切りで、昨年度と比べてというような経営分析はできるので、あながち無意味ではないのですが、出てきた数字から読みとれるのは「けっこう精米歩合が高くて、アルコール添加の少ないお酒を造っている割には出荷が思うように伸びていない」という事実。気が滅入ります。

この平成14酒造年度製造実績の数字は、ホームページと「湖畔の蔵元」2003年総合版で8月までにディスクローズいたします。








2003年07月21日(月) 美酒宴遊会

朝から美酒宴遊会の準備です。
地元で開かれるお酒のイベントなので、ほろよいも気合がはいっています。

今回は料理ごとにお酒を変えていくという趣向ですから、全部で8種類のお酒が提供されます。当然一人あたり8個のグラスが必要になり、あれこれ飲んでいるとどのグラスに何が入っているのか判らなくなる恐れがあります。

サービスする人も何をどの順番で、どれくらいの温度で出していいものやらわからなくなるかもしれません。

B4の和紙に8つのマルを書いて、そのマルの中に、お酒の種類と提供順序を書きこんだものを準備しました(空いたところには、マキノの高台から竹生嶋を眺めた写真も刷り込みました)。

8種類のお酒はそれぞれ720mlで2本づつ準備し、それぞれ提供順に番号札をつけていきます。

これでまあ間違える気遣いはないだろうということで、次はシャーベットマシンの整備です。去年のマキノピックランドの収穫祭からつかってないので、お酒がはいる部分のパーツをすべてバラして洗浄し、夕方6時スタートですから、4時ごろから雪花を入れてシャーベット製造開始です。

5時半マキノプリンスホテル入りし、シャーベットマシンやらお酒のシートやら、お客様にお配りするパンフレットの準備です。

今回は20人の予定定員がすべてうまり大盛況。会場においでになったお客様のお顔をみると、1/3位が知っている人です。町内で土木会社を経営のH組の社長や、ほろよいの取引先の奥様と従業員の方。竹生嶋を定番で御使用のK食堂の大将など気恥ずかしいことこの上ありません。

そんな方々を前にしてパーティがスタート。乾杯を終え、料理とお酒が進むにつれ座も打ち解け、和気あいあいです。(純米吟醸や生酒のような)上品なお酒ではなく、「いつも飲んでいる本醸造をだせ」というありがたいお言葉も飛び出しました。

少しずつですが8種類ものお酒を飲んでいただいたので、お酒に強くない方には強行軍だったかもしれませんが、皆様よろこんでお帰りになりました。

お客様をお送りしてから、支配人さんや、北野さん、和食の山岡さんなどと反省会をかね打ち上げ、またまたメーターが上がったほろよいでした。



2003年07月19日(土) やっぱりマイナー?滋賀の地酒

5月に、凸版印刷のパッケージ事業本部が運営している「SAKE王国」というサイトに弊社は登録いたしました。

なんで、印刷会社が酒のホームページを運営しているかというと、凸版印刷はパック酒容器の大手製造メーカーなのです。

登録記念ということで、SAKE王国サイト上で「アンケートに答えたらお酒進呈」という企画に参加したところ、昨日こんな結果がかえってきました。

アンケート実施期間は6月2日から7月4日のほぼ1ヶ月。回答総数は2.919件で、男女の比率は男性56%に対し女性44%でした。

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Q1 一番好きなお酒はなんですか。
   日本酒49%、 ビール24%  焼酎(酎ハイを含む)14%
   ワイン9%、  その他4% 

わざわざお酒のサイトにアクセスしようという人たちだから、日本酒の比率が半分程度あるのはわかりますが、圧倒的な消費量にくらべ、ビールが好きといった人は全体の1/4と案外少ない。うがった見方をすれば「好きだから飲んでいるのではなく、惰性で(習慣で)のんでいる」とはいえないでしょうか。
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Q2 滋賀県の地酒をいくつ知っていますか。

   知らない72% 1〜3銘柄26%  4〜6銘柄1%  7銘柄以上1%

まことに厳しい結果がでてしまいました。「呑んだことがある」のではなく「知っている」人も、全国のお酒に興味がある人たちの集団の中で25%程度なのですね。需要開発委員長としての責任を感じます。

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Q3 滋賀県の地酒のイメージに一番近いものを1つ選んでください

   飲んだことがないからわからない 62%
   案外いい酒があるやん       25%
   地味で印象がうすい         12%
   滋賀の地酒にはまってます     1% 

Q2の結果とあわせて考えると、「知らない」−「イメージがわかない」あるいは「印象がうすい」と言う人が6,7割いるのに対し、「知っている」ー「案外いいじゃないか」という人が4人に1人の割合でいるということでしょうか。
滋賀の地酒を実際に飲んでいただければ、案外好印象をもってもらえる確率が高いようです。

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Q4 灘・伏見など大手メーカーのお酒のイメージに一番近いものを1つ選
   んでください。

   品質管理がしっかりしていて安心して飲める  39%
   案外個性的で好きな銘柄がある         28%
   個性がなくてつまらない              27%
   酔えればそれでいいので味にはこだわらない  6%

個人的には「個性がない」が圧倒的だと予想していましたが、「個性的で好きな銘柄がある」という人が約3割ありました。あれだけアルコールを添加した経済酒を造りながら「安心して飲める」というイメージにも意外。大手ブランドイメージあなどりがたし!

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Q5 地酒の小売価格についてのイメージを1つ選んでください。

   たまにハズレの地酒もあるが、ほぼ値段相応 44%
   手間ひまかけているのだろうが、総じて高い  38%
   わからない                      12%
   酒質に比べ安過ぎる。もっと高くてもよい     6%

価格についてはけっこう押さえ気味にしている蔵元さんが多い中、4割近くの人が高いという評価。1.8リットル1.000円とかの経済酒と、純米酒や純米吟醸などの付加価値酒を同じ土俵で見ていらっしゃるのか、DSでよく販売しているプレミアつきの1.8リットル1万円などという新潟の金看板ブランド酒を指してそう言っていらっしゃるのか判断にまよいます。

いずれにしても酒DSが、以前までほぼ相似の関係であった品質と価格の関係をゆがめてしまったのでしょうねえ。

逆に6%という無視できない人数の方が、安過ぎるというありがたいお言葉。感謝感激です。

最後になりましたが、SAKE王国のアンケートに御回答いただいた皆様、この場を借りまして厚くお礼申し上げます。




2003年07月18日(金) はっぴい ばあーすでい

今日はほろよいの誕生日であります。

1960年7月18日午前10時すぎ、長浜日赤病院でほろよいは生まれました。
ねずみ年で、かに座のA(AO)型、四緑木星です。

ちなみに、奥方はさそり座のA(AA)型、寅年でありまして、のろける訳ではありませんが、占い師にいわせると相性は抜群だそうです(というか、私しかこの暴れ馬をのりこなせないといったほうが正確です)。

物心ついたときは、テレビが茶の間にすえられていて、「ひょっこりひょうたん島」や「8マン」、「スーパージェッター」や「鉄人28号」にかじりついていました。

日記でふれたように、ここ2ヶ月ほど病院であれやこれや検査をうけましたが、ほぼ健康で、男の厄年もなんとか無事に通過できたようです(なんといっても、快食快便+快飲であればなにより)。

43歳という歳について、とりたてて感慨はありませんが、小学6年の娘と2年の息子がいて、この豚児たちが一人前になるまでは、なんとか元気でいなければなあと思っています。






2003年07月17日(木) クーラーボックス

冷夏とはいえ、気温が高くなってまいりました。

ほろよいの蔵では通年生酒を販売していますので、夏季に生酒をお買い上げになる方については、「その日のうちに冷蔵庫に入れてもらえる」という前提で、エアキャップの袋につつんで、お客様にお渡ししています。

2、3日の旅行の途中においでになったお客様には、生酒ではなく火入れ済みのお酒をおすすめしているのですが、やはり「生」の魅力はすてがたいものがあるようです。

そんなときには、クーラーボックスをひとつ車に乗せておかれると重宝するのではないかと思います。

保冷剤は日曜大工センターで大き目のものを購入し、宿泊先で凍らしてもらって次の朝にクーラーボックスに入れておけば、中の食品は低温で保持できます。

生酒にかかわらず、最近は「道の駅」とか農協の直売所とか、いろんなところで生鮮食品を安く販売しているところが増えています。

そういところで地の美味しいものを買って、おみやげにするには、マイカーの中にクーラーボックスがひとつあればすむのです。


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