北朝鮮反日勢力に抵抗する極右秘密結社ならぬ、海津3区第1組の懇親会「あけぼの会」のバーベQ大会がありました。
春のお花見に続き、夏の焼肉バーベーQが主要事業というお気楽な会ではあります。
きのうのサマーカーニバルに続き、ほろよいは今日も生ビールのだんどりやら、焼肉の準備で炭を起こしたりやらであくせくいたしておりました。
あつまった15世帯の老夫婦やら、若夫婦やら、小学生、中学生、高校生を相手にとりとめもないお話をしていると、日ごろはわからない様子がわかって勉強になります。
プライバシーの侵害云々ではなく、やはり御近所の家庭の大雑把な様子は近所である程度理解しておかないと、何かあったとき困るのではないでしょうか。子供たちの顔と名前と保護者の顔がちゃんと近所で把握できているということは大切なことだと思います。
隣近所がお互いに無関心になったために、子供の不良化や空き巣などの犯罪が増えてしまった感じがします。
こういう懇親の会でこのお家のこの子はこんなしゃべり方をして、こんな考えでいるのかとわかるだけで、ある程度の親密感がわくような気がします。ちょっと世をすねた子供がいたら「おい、最近がんばっているかい」などと近所の大人が声かけするだけで大分ちがうのではないかと思うのです。
「自分が安心して身の置ける場所がある」のは昔は家庭でしたが、共稼ぎやら家庭崩壊した場合、肩代わりするのは、やはり近所なのだと思います。
東京でも空き巣などの犯罪が比較的少ないのは台東区、江東区など近所付き合いの残っている下町界隈だそうです(東京都では警視庁がこの地域にはこれだけの犯罪が発生しているという犯罪地図なるものを公表しています/警視庁HP表紙→安全な暮らし→発生状況・統計→犯罪発生マップ)」。
過剰な個人主義は社会にとってはあまりよくないのかもしれません。
青年たちがよく使う「だれにも迷惑をかけていないから、なにをしてもかまわないじゃないか」というセリフは、ほろよいがもっとも唾棄することばです。
2003年08月02日(土) |
マキノサマーカーニバル2003 |
サマーカーニバルの日がやってきました。
夏場は社員さんは週休2日なので今日はお休み、実働部隊はほろよい1名です。
午前中はお酒の配達をこなし、午後から設営準備です。
まず、夏のイベントで水物を販売するときに絶対かかせない、角氷を買いに町内の氷屋さんにでむきます。
生ビールにしても、今年はじめて販売する「吟ハイ・すだち風味」にしても、十分冷やしておかないと、泡ばかり出てお客様から苦情がでるので、ほろよいは脅迫観念があるくらい冷やします。
氷屋さんで、4貫(約16kg/いまだに氷屋さんは尺貫法を御利用の様子です)の塊を8枚購入、19リットル入りの生樽や、昨日調合した吟ハイの入ったタンク、冷やすためのプラスチックコンテナや、POP、看板などをのせると、軽トラの荷台は山盛りです。
現場について設営開始、、3時から販売開始です。 くやしいですが、1番人気は生ビール、2番人気はみぞれ酒、3番人気が吟ハイでした。
生ビールは夏の定番なので、1番人気はしかたありません。
みぞれ酒はもう何年もサマーカーニバルで販売しているので、みぞれ酒を楽しみにおいでになる方もおいでで、指名があって売れていきます。一人で6杯ものんだ豪の方もおられました(なみなみ入れているので正味6合召し上がった計算です)。
吟ハイは、ほろよいが試作したときにいきなり1リットル近く呑んでしまったくらいうまかったのですが、サービスに手間取りあまり売れませんでした。
けっこう冷やしたんですが、炭酸ガスが多いのか泡が多く、泡が静まるのを待ちながら少しずつ入れていかねばなりません。1杯入れるのに1分弱かかってしまい、せっかちなイベントのお客様は待ちきれないようでした。
炭酸ガスの圧力か、ノズルの形状によるものかよくわかりませんが、スムーズなサービスにはもう一工夫必要なようです。
ほろよいが太鼓判を押した「吟ハイ」を来年は皆様に召し上がっていただけるようにもう一工夫させていただきます。
2003年07月31日(木) |
吟ハイすだち風味 グッドです |
あさってはマキノサマーカーニバル2003
ほろよいの蔵の新しい出し物として考えている「吟ハイすだち風味」を試作してみました。
8月のおすすめの酒「吟醸生からくち」をソーダサイフォンに入れ炭酸を吹き込みます。徳島県から取り寄せたすだちジュースを少量グラスにそそぎ、炭酸がからんだ吟醸生をシュワッといれると、ハイできあがり。
ドライな吟醸生の味わいが炭酸がからんだことでさらに刺激的に、すだちの柑橘系のさわやかな香りと、苦味がアクセントとなり、おあつらえむけの夏のカクテルとなりました。
はじめ18%の原酒を使うつもりでしたが、けっこうグイグイ飲めるものですから、16%の割水済みのものでつくることにいたしました。
さて試飲をはじめたほろよいは、のみやすくて、美味しいものですから、ノドを鳴らして1杯また1杯。1リットルはいるソーダサイフォンの酒ををほとんど空にしてしまい、とうとう出来上がってしまいました。
2日のサマーカーニバルには、みぞれ酒とともに400円で販売いたします。御期待ください。
2003年07月29日(火) |
ハクビシンと接近遭遇 |
月末が目前にやってまいりました。 ほろよいは資金繰りやら、ホームページの月例の更新やらで、頭の痛いことです。
今日は長浜に奈良漬粕の新規の取引先ができたので、納品をかねて御担当の方に表敬訪問に行ってきました。
途中、ホームページ8月の表紙にできるような写真を撮りに、西浅井町菅浦と奥琵琶湖パークウェイに寄り道です。
4月にアップして以来、表紙はいろんな角度から見た「竹生島」をテーマにすることに自然となってきました。北斎の富嶽三十六景みたいに、3年がかりで竹生三十六景みたいな形にまとめられたらと、根気のないほろよいにしてはいっぱしの野心をいだいています。
隠れ里の趣がある菅浦のあたりは、つづら尾崎と竹生島がおりなす、広大でひなびた風景がひろがっていて、遠藤周作先生が北欧のフィヨルドにも似てと賞賛した場所です。
そんな写真を表紙にしようと、うろうろしていると、道端にタヌキににた小動物をみつけました。距離にして5メートルくらい、むこうはほろよいの顔をじっと見つめて警戒しています。
これはおもしろい絵がとれるぞと思い、デジカメを構えると、小動物はテクテク道路を横断して山のほうに逃げていきます。ネコのようなすばしっこさはなく3カットほど撮影に成功しました。
あとでその写真を見てみるとどうやらハクビシンのようです。アライグマににた愛嬌のある顔の白いストライプがとってもチャームでした。
きょうはマキノ町知内の川裾神社の夏祭りです。
ほろよいは宵宮参りのあと、取引先のO酒店におよばれです。
O酒店さんは琵琶湖の鮎などを佃煮に加工し、手広く販売しておられる傍ら、酒販店も経営、町会議員としても御活躍です。
御商売柄、周辺の漁師さんともおつきあいがあり、宴席にはほろよいのよく知っている近所のNさんという漁師さんがおられました。
手土産がわりに持ち込んだ竹生嶋純米大吟醸を酌み交わしていると、先日、彦根で行なわれた「鳥人間コンテスト」出場のうちの1機が海津の近くまで飛来したというお話です。
その日N氏は鮎のすくい漁のために、朝早く海津沖で鮎の群れを探しておられました。すると時ならぬヘリコプターの爆音と、ボートが急接近「よけろ、よけろ」というジェスチャーをしたそうです。
ふりかえると、プロペラを回転させた人力飛行機が高度3メートルほどの高さで、まっすぐにN氏の船に近づいてきたというのです。
当ホームページの6月の表紙の写真にあるように、すくいの船は3メートルほどのやぐらが組んであり、漁師さんはその上で鮎の群れを探したり、漁船の操縦を行ないます。
もろに、やぐらに衝突!アワを食ったN氏はフルスロットルで回避し、事無きを得ました。
湖岸にさしかかる手前で人力飛行機は着水し、記録はなんと28km。N氏は飛行機の操縦者と一緒に取材を受けたそうです。
ところが今大会はもう1枚上手がおられ、彦根から琵琶湖大橋付近まで飛行した機体が優勝だったそうです。記録は実に32km。
だいぶ呑んでからのお話で尾ひれがついているかもしれませんが、「鳥人間コンテスト」で人力飛行機にぶつかりそうになった漁船がTVに出れば、それは、ほろよいの近所のNさんであります。
ようやく梅雨が明けたそうです。
朝は曇っていましたが、10時頃から夏の日差しが差し込んできました。まだ少し雲がうかんでいますが、いよいよ夏本番の気配です。ほろよいの蔵のまえにある、湖畔の大ケヤキからは、蝉の鳴き声が聞こえてきました。これから順調に暑くなってくれるといいのですが。
もう数日前より、マキノ山田錦の近くの早生品種ハナエチゼンの田んぼでは出穂(しゅっすい)が始まり、稲の花が咲いている田んぼを見ることができます。
せっかく咲いた花が低温と雨できちんとした生殖活動(受粉)ができないと不作になっていしまいますので、すべりこみセーフで梅雨が明けたというところでしょうか。
今後の気温推移が順調であれば、出穂して約1ヶ月くらいで収穫がはじまります。8月20日すぎにはコンバイン出動となるでしょう。
これに比べて、マキノの山田錦はまだまだ生殖期ではなく、自分の体を大人にしていく成長期の最中です。この調子だとお盆から20日すぎ位の出穂になるでしょうか。
とにかくもうこれで冷夏は勘弁していただいて、順調に暑くなってくれることを祈るばかりです。
いろんなタイプのナチュラルチーズと、日本酒のさまざまなタイプを楽しむ会に、行ってきました。
主催は大津市浜大津のお酒屋さん「小川酒店」のお嬢さん、布施明美さんで、チーズのコメンテーターは、琵琶湖ホテルの和泉夕加里さんというチーズプロフェッショナル。お酒のコメンテーターは、不肖ほろよいでありました。
30分くらい前に会場に到着、お酒の準備などしていると、続々とお客様が到着。尼崎からおいでになった女性の方や、神戸からおいでになったシャンソン歌手のご夫婦などお口の肥えた方ばかりのようです(地元の酒席では、本醸造のお燗あたりでドンチャンやっているのがピッタリのほろよいなので、どうもお尻のあたりがムズムズします)。
お客様とお話していると、海津大崎のお花見にかなりの方がお見えのようで、「ああ、あの大きな杉玉のぶら下がっている蔵元さんですね」とか「いつも、その時分は店頭でみぞれ酒を売ってますね」とか「何度かお酒を買いに行っているんですよ」とおっしゃってくださいます。これですこしお客様との距離が縮まったようで、落ち着いてお話することができました。
今回のチーズは、フレッシュなクリームチーズに味噌で風味付けしたもの、青カビで熟成させたロックフォールチーズ。ハードタイプのチーズ。塩水でチーズの表面を洗って熟成させたウオッシュタイプのチーズの4種類でした。
とくにウォッシュタイプのチーズの香りたるやすさまじく、盛り付けたお皿がサービスカウンターにまだ置いてある時分から、そのにおいが会場内に漂っていました。
ほろよいの蔵から持っていったのは、大吟醸、辛口純米生原酒、雪花、金紋本醸造のぬる燗、常温熟成2年吟醸原酒忘憂(ぼうゆう)2001年のぬる燗、常温熟成10年純米大吟醸鬱金(うこん)1993年の6種類でした。
生酒、吟醸、純米吟醸などでも、ほろよいの蔵の酒はけっこう味を出していますので、クリームチーズやハードタイプのチーズと美味しく楽しめました。
ぬる燗したお酒もなかなか捨てがたいものがあり、金紋本醸造と忘憂は、塩味の強いロックフォールチーズや、独特の臭みのあって、こってりコクのあるウォッシュタイプのチーズでも美味しく楽しめました、(塩を肴にお酒をのむこともあるのだから、当然といえば当然なのですが)。また、お燗が作り出す体温に近い温度というのは、お酒も味わいに幅がうまれるし、チーズもより柔らかにクリーミーになり、味わいが増すように感じられました
常温熟成10年の純米大吟醸酒鬱金はもっとも包容力があり、6種類のチーズのどれとも相性がよいようでした。
鮒寿しフリークで、悪食のほろよいのおすすめする本日のベストカップルは、やはり鬱金と一番臭いウォッシュタイプの組み合わせで、お互いに独特の個性を主張しながら、口中でお互いの風味が絶妙に調和しあっていました。
チーズプロフェッショナルの和泉さんは、この日のために、クリームチーズに白味噌の風味をつけたものを特別に準備してくださいました。通例なら干しぶどうやナッツなどをまぜるところだそうですが、日本酒を楽しむので、白味噌で風味付けをされたそうです(別に赤味噌も小皿に準備してあり、白味噌と比べられるような、心憎い気配りはうれしい限りです)。
この例でもおわかりになるように、彼女のお話は、日本酒のマニアによくあるような、テクニカルターム(技術用語)をちりばめた鼻持ちならない自己満足のお喋りではなく、「個性のあるチーズをどのように説明し、どのように提供したら、お客様がその醍醐味を理解でき、楽しんでもらえるのか」という、お客様本位のお考えが随所に感じられるすばらしいものでした。
ほろよいも見習わなければ。
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