大津プリンスホテルの和食料理長、北野登さんが開催しておれれる「知酒聞酒の会」に参加してきました。
この会は隔月で「近江銘酒蔵元の会」加盟の蔵元が2蔵ずつ参加し、季節の懐石料理と合わせて楽しむという、お酒のみにはこたえられない食事会です。(今回は3巡目の一番最後の会なので、1蔵多く、ほろよいの他に金亀さんと浪の音さんが呼ばれました)
料理は1品ずつはこばれ、きき酒師の資格をもつ北野さんが事前にきき酒し、その酒質に応じて、冷やしたりお燗をしたりする温度を指定し、グラスも変えてサービスする気の配りようです。
さて、本日のメニューは……。
先付 子持ち鮎煮浸し 鱚(きす)柚子胡椒干 蟹身とんぶりあえ 射込み蓮根 黒枝豆蜜煮松葉刺し はじかみ
おしのぎ 鯵手綱寿司 三つ葉 江戸生姜
土瓶蒸し 松茸 鱧 笹身 銀杏 海老 酢橘
●竹生嶋 大吟醸 雫 発泡性滓酒(シャンパングラス5℃)/吉田酒造 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 向付 鮪腹身 蛸焼霜造り 鮃(ひらめ)へぎ造り 烏賊細作り雲丹粉まぶし 白髪大根 大葉 紅葉人参 いちょう南瓜 山葵
●金亀 純米吟醸生(ピルスナーグラス10℃)/岡村本家 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 焚合 才巻海老豊年煮 満月長芋 すすき牛蒡 紅葉麩 菊菜束ね 友地
●純米吟醸 ええとこどり(ワイングラス15℃)/浪乃音酒造 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
仕込み水2種/竹生嶋・金亀(6オンスタンブラー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 油物 秋鯵(あじ)萩包み揚げ 貝柱団子串揚げ 山砂シメジ 青唐 卸し 天汁
●竹生嶋 特別本醸造 ひやおろし(リキュールグラス10℃)/吉田酒造 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 焼物 かます卯の花焼 菊菜乗せ 小芋辛子焼 酢取り茗荷
●浪の音 大吟醸(ワイングラス15度)/浪乃音酒造 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 蒸し物 穴子南禅寺蒸し 百合根 三つ葉
●金亀 純米吟醸(ブランデーグラス5℃)/岡村本家 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 汁 焼き茄子 なめ茸 赤だし 香の物 3種盛り ごはん 果 物 季節の果物
………いかがでしょうか?
これに、北野さんの料理のお話が聞けて、蔵元のお酒の話が聞けて 会費8000円は、お徳です。
毎回とはいきませんが、年に何度かのハレの日にぜひ1度おいでください。
次回は、11月27日の予定で「笑四季」の笑四季酒造さんと、「萩乃露」の福井弥平商店さんがおいでになります。
「滋賀県きき酒王決定戦」がありました。
立場上ほろよいは競技委員長です。
エントリーした参加者は59名。そのうち半分ちょっとがリピーターで、ここ数年連続挑戦という猛者も何人かお見えでした。
競技は7種類(吟醸酒、純米吟醸酒、原酒、辛口酒、生酒、本醸造、純米酒)のお酒をきき酒するものです。
全国大会では全問正解があたりまえ、例年プレイオフに必ずもつれこむ位のレベルの高さなので、全国を狙える選手を選抜するためにも、競技委員長としては出題に頭をひねります。
たとえば一番濃厚でコクのある酒を一番先にもってきて、2番目は辛口の酒を出し、選手の舌を早いうちに疲労させるとか、淡白な酒と濃い酒を交互に並べて選手を撹乱させるとか、とにかくストレスの大きな中で確実にきき分ける能力がある人を選抜しなければなりません。
今回は、減点2で2名がならび、プレイオフで決着がつきました。
プレイオフのきき酒は、7社のレギュラー酒(上撰クラス)のきき酒で、最初の問題とは格段に難しくしたのですが(私たちプロでも全問正解が難しいと思います)、2名とも3点を的中され、間違いの度合いで女性の方が優勝、男性の方が準優勝になりました。
ちなみに優勝者は、賞状、優勝マス(恒例で「きき酒選手権滋賀大会優勝」と焼印を押した一升桝がトロフィーがわりです)、お酒720ml50本(県内の蔵元ほとんどすべてのお酒がはいっています)。準優勝は賞状とお酒720ml25本が副賞です。
お二人とも10月17日、東京サンケイプラザで行なわれる全国大会に滋賀県代表として出場していただきます。
ちなみに、去年まで10位以内に顔をだしていた、きき酒大会の常連好成績組は今年はおしなべて不調で、フレッシュな新人が何人も上位に進出してくれました。この世界も構造改革が進んでいるのでしょうか。
さて今年はは全国でどの程度に食い込めるでしょうか。2名の代表選手に期待です。
竹生島の天敵といっても、弊社の強力な競合蔵元のことではありません。
今朝方、台風一過であんまりきれいに晴れ上がったので、湖岸に出てみると川鵜の大群がすぐ近くの琵琶湖を遊弋していました。
その数、数百羽にのぼり、黒々と禍禍しいウンカのごとき大群です。
朝ご飯時なのか、落ち鮎をねらいしきりにダイビングをくりかえし、しばらくすると飛び去っていきました。
ほろよいが子供のときには、川鵜などまったく見かけることはありませんでした。よく見かけるようになったのは十年余り前くらいからでしょうか。
実はこの膨大な数の川鵜の営巣地のひとつが竹生島なのです。深い緑に包まれた竹生島の木々に何百もの巣を作り雛をそだてます。そのフン害たるやすさまじく、数年のうちに木が枯れはじめました。
謡曲で湖に映すその姿を「緑樹陰(りょくじゅかげ)」とたたえられた姿は今はもう一部に残るのみ、木々が枯れ果て、荒涼ととした部分が広がりつつあります。
なんとかならないものでしょうかねえ。
2003年09月13日(土) |
マキノ東小学校 運動会 |
うちの豚児たちが通う、マキノ東小学校の運動会がありました。
台風14号が日本海に抜けた直後、どんよりと曇り、少し小雨が残る朝6時に「運動会の可否の決定」なるものを、校長先生とPTA会長ほろよいの2人で決断しました。
晴天がほぼ確定的な明日に順延してもいいけれど、明日は法事やら、敬老会を予定している家庭やグループがあるそうですし、朝6時といえば、もうお弁当の準備をしているおうちもけっこうあるはずです。
今日決行して、雨がだらだら降りつづけると、子供たちが濡れたり、進行が思うようにいかない可能性があります。「今日やっても、やらなくても、どこかから文句を言われますねえ」などといいながら開催に決定しました。
今日やって大正解でした。天候はそれから急速に回復し、8時には青空がひろがり、雨雲は西の空の片隅に追いやられて「台風一過」の空模様!きもちよい風も吹いています。まさに「文句のつけようがない」運動会日和となりました。
用具の出し入れをお手伝いしながら、子供たちの演技をみていると、それぞれの個性が見えてきます。小学生の3,4年くらいになると走るフォームがしっかりしていて末が楽しみな子供たちがちらほら見うけられます。
(私は体育の先生ではありませんが)6年生ともなると体型とか走るフォームで短距離向けとか中長距離向けといった素質さえ垣間見えて、子供たちの成長というのはすごいものだなあと実感します。
そのぶん、親の私が年をとっているわけで、酒ばっかり呑まずに、ちょっと体力をつけねばと反省しきりのほろよいです(現在体重90キロのほろよいが、中学生時代100mハードルを13秒6で走り抜けたことを覚えている友人もすくなくなってしまいました)。
今年からお取引が始まった東京のM酒店さんから試飲会のお誘いがありました。
10月13日に「燗酒のすすめ」というテーマで業務店対象の試飲会をされるそうです。ほろよいの蔵の「竹生嶋」は、いろいろタイプがあるのですが、総じて味の濃いタイプが多く、熟成させると重厚な味わいになるので、お燗向けに提案できるお酒もいくつかあり、喜んで参加させていただきますとお伝えいたしました。
それにしても来月は出張がかさなります。
10月5日には「純米酒フェスティバル」で東京の椿山荘
10月10日は「徳島県山田錦視察」で徳島県阿波町(ついでに兵庫県中町の山田錦もみてきます)
17日は「全国きき酒選手権」の滋賀県代表の随行で東京大手町のサンケイプラザ。
26日は東京H酒店のきき酒会に参加。
たかだか400石の零細蔵元にはけっこう堪える出費と時間なのですが、「種をまかないと芽が生えてこない」のも事実です。
このチャンスを有効に使って、商売繁盛につなげましょう。
滋賀県きき酒王決定戦の会場の下見にいってきました。
10日に募集を〆切ったのですが、定員60名のところ参加者54名とそこそこの盛況になりました。このうち初めて参加されるのが4割ほど、過半数がリピータ組で、一度参加されますと何度も挑戦したくなる、禁断の競技会と化したようです。
本年の会場は、大津プリンスホテルのコンベンションホール淡海を2区画借りて行ないます。日本酒の需要低迷が続き、こうした需要開発関係の組合予算も充分には付かなくなりました。会場設定を工夫したり、募集チラシを自製するなど、やりくりしながらのイベントです。
大津プリンスホテルの北野和食料理長の御好意で、会場をかなり勉強した価格で提供していただいたおかげで、のびのびと競技ができそうです。
ことしは滋賀県代表が、全国大会でどこまで活躍してくれるでしょうか、需要開発委員長最後の仕事として楽しみにしています。
午後から大津の滋賀県酒造組合連合会の事務局に行き、需要開発委員会の会議に出席しました。
ほろよいはこの役職をもう10数年拝命しており、そろそろ次の方にその役を譲りたいと考えております。
この委員会では、滋賀県産酒の需要振興イベントの企画・運営案を練り上げます。
海津大崎の花見船のイベントや、長浜大通寺の秀吉博でのイベントなど毎年いろんなことをやらしていただきましたが、就任3年目に東京のイベントがあり、銀座和光前の交差点で真っ赤な忍者のコスチュームを身にまとい、黄色と青の忍者の格好をした他のメンバーと一緒に滋賀県の地酒キャンペーンの客引きをしたのは今でも懐かしい思い出です(天下の目抜き通りでこれをやったのだから、もう何をやっても恥ずかしくないと思ったものです)。
今日の議題は今月23日に行なわれる「滋賀県きき酒王決定戦」の最終打ち合わせ(最終エントリー数が54名でしたが、もう少し増えるかもしれません)、10月8日に滋賀旅館組合青年部さんが行なう「料理の鉄人ーブラックバス料理ー」イベントに対する協賛、などなどで5時すぎまでかかってしまいました。
ほろよいが活動した10年余りの間に、消費者さんは滋賀県の地酒に対して、よいイメージを少しでももっていただけたのでしょうか。
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