海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年12月30日(火) 諭吉様の大移動

30日は銀行の最終営業日。

ほろよいは地元の酒販店さんをまわって集金です。さすがに12月の集金だけは支払いのよくない小売店さんもキチンと払ってくれます。

地方発送した「初しぼり」の代金も今のところ順調に回収できており、両方あわせて、山ほどたまった請求書の支払いと、10月分の酒税の納付を終えました。

ハーなんだか右から左へお金が動いていくだけで、なかなか手元に残らないのは「なんでだろー」ちょっぴり脱力感を感じる専務さんです。



2003年12月29日(月) いよいよ土壇場

今日で営業担当さんは正月休み。
明日からは、ほろよいだけの営業です。

まだ積み残した仕事が結構あって、なかなか新年がむかえられません。

明日は銀行の最終営業日(零細企業は31日までがんばっているのに、なんで君たちは30日でおしまいなんだ)。

支払いやら、集金やらで明日はまたまた大汗をかきそうです。

いいお正月が迎えられるように、もうひと踏ん張りです。



2003年12月28日(日) 黒ネコもおつかれの御様子

今日も蒸し米取りを1時間半ほど手伝い、そのあと出荷の準備にあけくれました。

蔵の方は、お正月は仕込みをしないので、麹の作業も少なく、正月休みの帰郷を前に蔵人さんは明るい顔をしています(杜氏さんはお正月も残ります)。

こちらはといえば、発送のほうはピークは過ぎたものの、駆け込みの注文があったりして、バタバタとしています。

「初しぼり」だけは充分に在庫しているのですが、大吟醸や生酒などの完成品が底をつきかけ、注文に必要な数がそろわず、ドロ縄で「詰め替え」(1.8リットルびんで貯蔵していたものを、720mlびんに小分けする作業)して、ラベル張りをするありさまで、作業効率が悪いったりゃありません。

お昼過ぎに、追い討ちをかけるように、ヤマトから「出荷した商品が破損したので代品をだしてくれ」という連絡、これで5件目です。

20日までは破損事故もなく「今年はえらく優秀じゃないか」とドライバーさんを冷やかしていたのですが、どうやら土壇場にはいってお疲れがでたのか、連日の破損事故でイヤになってしまいます。

到着期日指定とか、大切な大口のお得意さんの荷物とかに限って、破損事故がおきるのだから始末に終えません。

年末まであと3日、もう破損事故がないことを祈るばかりです。




2003年12月24日(水) 一週間にあったこと

お得意先の御婆様の御葬式。

近所のよく知った方の奥様の訃報。

会社の車の追突事故(ドライバーはほろよいではありません)。

配達中に見かけた野猿、十数匹。

15日の「初しぼり」発売以来、配達や地方発送がはじまり、決まった時間に食事もできない毎日。

忙しいときにかぎり、不思議と事件や事故がかさなってしまうものですねえ。
平常心、平常心。





2003年12月14日(日) 「初しぼり」発売前日

きのうビン詰めした「初しぼり」を丸1日かかって配達してまわりました。

12月6日に新聞折込チラシを入れ、「15日発売!」と大見得を切ってしまったので、マキノ今津の主だった酒販店さんには今日中に在庫をもってもらわねばなりません(お客さまは予定より早いのは何もおっしゃりませんが、遅いと怒られちゃいますので)。

1100本詰めた「初しぼり」の大方9割が、1日にしてお嫁にいってしまいました(残りもおおかた婚約済みです)。

手刷りのチラシから始めて、もう何年もPRしているおかげで、消費者さんもアテにしておられ「明日からやね」とか「出たらここと、ここに送っておいて」とおっしゃってくださいます。

酒販店さまからも、FAXで蔵元直送の発注書が頻繁に送られてきています。

あたりまえのことですが、ひとつの商品を会社の大きな柱に育てるには、時間と手間と工夫が必要だとしみじみ思います。

こんな商品があと3つほどあれば、会社ももっと楽なんですが。



2003年12月12日(金) 初しぼり

めでたく本日「初しぼり」の作業を終えました。

すでにFAXやら、メールやら、お電話で「初しぼり」の御注文を多数いただいております。

明日ビン詰めして、順次配達、発送をしていく予定ですので、注文された方は今しばらくお待ちください。

ちなみに、新酒第1号のデータは、日本酒度−1.5  酸度1.6 アミノ酸度0.6
アルコール分18.5%です。

ひとくちにいいますと「軽快でさわやか、しっかりとした輪郭の、ほんのり甘口の味わい」といったとこでしょうか。

鍋物や、寒ブリのお刺身といっしょに呑むと、こたえられないおいしさだと思います。

ひとあし先に日記を書きながら、ほろよい自身が「初しぼり」を毒味させてもらってます。いろいろしんどい商売ですが、誰よりもはやく新酒が呑めるのは蔵元ならではですねえ。



2003年12月10日(水) 歯車

どうも先週末より風邪気味で、鼻づまりとセキ、からだの節々が痛い、ほろよいです。

蔵元直送の御注文も順調にいただいて、ありがたい話なのですが、体調が今一つで精彩に欠きます。

うちに限らず、家業で「造り酒屋」をやっている蔵の多くは、家族と数人のパートさんや、社員さんで営業していますから、こういう忙しい時期に風邪や、トラブルで1人欠けただけで、会社の生産効率が低下します。

先日はうちの息子が急性中耳炎になってしまい、奥様が朝から長浜の病院に受診させにいきました。その日は「銀紋」のビン詰で、奥様がラインにつくことになっていたのが、アテがはずれてさあ大変。

結局、大奥様と、社長さんが変わりばんこにラインについて、無事作業を終えました。

専務の甲斐性がないために、まだ隠居できない父と母。まったく申し訳ない話です。

もう数日すれば「にごり酒」や「初しぼり」のビン詰めがはじまり、吉田酒造の1年で最も熱い1週間がはじまります。「撃ちてしやまん」の精神でがんばるしかありません。


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