なんだか要領の得ないネーミングですが、プリンスホテルチェーンが、得意先や取引先を招いて、懇親会をかね全国のプリンスホテルのプレゼンを行なう情報交換会だそうです。
不肖ほろよいは、去年から「近江銘酒蔵元の会」の会長を勤めておりますので、大津プリンスホテルの料理長北野氏(2003年近江地酒大賞受賞者)よりお招きいただきました。
30分ほど全国各地のプリンスホテルのプレゼンを受けた後、懇親会のスタートです。地元マキノプリンスホテルの若村支配人や、吉野料理長などちらほらと知った方もおられ、けっこうな種類のお料理もあり、参加した皆さんと楽しく歓談させていただきました(車なのでお酒が呑めなかったのは残念至極)。
日本酒のコーナーもあって、月桂冠や松竹梅のボトルのほかに、滋賀県の地酒も5〜6種類程度(竹生嶋の純米大吟醸300mlもありました!)ならべてあり、ひと昔前に比べるとホテルの皆さんも地酒を大切に考えておいでだなあと、うれしく思いました。
大津プリンスの宴会担当のお話によると、先日、滋賀県で開催された商工会青年部全国大会のレセプションでは、ビールではなく滋賀の地酒で乾杯していただいたそうで、これまたうれしいお話でした。
こうした御好意に答えるためにも、美味しいお酒を造らねばと奮起した次第です。
2004年01月27日(火) |
地元の酒屋さんの見学会 |
地元の酒販店さんが5人見学においでになりました。
生業として「日本酒」を扱っていながら、醸造している現場を見たこともないという酒販店さんがかなりの数おられるということで、今津酒造組合と今津小売酒販組合が協力して企画した見学会です。
郡内の5蔵が重ならないように日を決めて、酒販店さんの見学をお受けしますので、その気になれば、ひとシーズンですべての蔵元の蔵をみられるというチャンスなのですが、80店ほどの組合員がありながら、参加者が非常に少ないのには困ったものです。
当然プロの見学でありますから、蔵元としては自社の主だった商品のきき酒や販売方針の御説明、商品カタログなどを準備してお待ちしているのですが。おいでにならないのですからどうしようもありません。
もっともっと有効に利用し、酒販店としての知識を深めていただきたいと、ほろよいは思います。これじゃあ先日おいでになった54人の消費者さん中心のグループのほうがよっぽど熱心です。
おいでになった5人の皆様には、1時間半かけて自社製品の説明ときき酒、仕込みの説明など、できるかぎりの御案内をさせていただきました。
来年はもっともっと酒販店さんに来ていただきたいと思います。地酒の蔵元はまず地元で売れなければ話にならないのですから。
 昨日からの寒波で、ほろよいの蔵の敷地にある大ケヤキに、見事な雪の花が咲きました。
いつもこの時分には、何度か積雪があるのですが、ふうわりとやや湿り気のある雪が降ったときには木々の枝に雪がうまく載ってまっしろになります。
おりしも大吟醸の仕込みがはじまっており、月末まで精米歩合50%以上の高精白の仕込みが続きます。緊張が続く毎日の中で、雪花はつかの間の清涼剤となりました。
2月3日には甑(こしき)倒し。あともう少し油断せずにがんばりましょう。
大津の酒販店さんの御一行54名が蔵見学においでになりました
この見学会はもう5年ほど続いていて、毎年30名前後のお客様がおいでになるのですが、口コミで評判を呼び、今年はなんと54人に膨れ上がってしまったそうです。
お客様のお住まいも、大津市内を中心に京阪神地域の方がほとんどでしたが、東京から日帰りの予定でお見えになった豪傑もおいででした。
お受けする側としては、まことに有難い話なのですが、お客様とご一緒に仕込み蔵をまわり、ひとりひとりの反応を見ながら、質疑応答を交えお話をさせていただける人数はせいぜい20人までです。
そういうわけで、今回は1組18人で3グループに分かれ、「蔵見学」「きき酒」「海津散策とショッピング」を半時間ずつローテーションしていただきました。
ちょうど「雪花」や「吟吹雪純米酒」の醪(もろみ)が発酵中で、「辛口純米生原酒」も2本目が絞れたところだったので、醪の様子や、しぼりたての純米酒の試飲など喜んでいただけたようです。
見学終了後は弊社の蔵の3軒隣にあります、料亭「魚治/湖里庵」で昼食会となりまして、弊社からも今年の新酒をまじえて6種類のお酒を差し入れさせていただき大勢でにぎやかな昼食会となりました。
魚治さんも50人を超える席は今回がはじめてとのことで、最初は当惑気味でしたが、どうしてどうして女将さんをはじめ、スタッフのみなさんのチームワークよろしく、スムーズにお開きと相成りました。
湖里庵さんのお料理はホームページでごらんいただけます。
大阪国税局鑑定官室というところから鑑定官の先生が2名、大津税務署から酒類指導官が1名、所管の今津税務署から法人課税部門の統括官が1名、お酒の仕込みの指導においでになりました。
この時期に全国の蔵元を各国税局の鑑定官が手分けをして現場を巡回され、もろみの発酵の様子や、麹の出来具合、分析データのチェックなどを行なわれ、適宜アドバイスをされるのですが、毎度のことながら緊張いたします。
ひと昔の鑑定官の先生は、自分のポリシーを持っておられる方がけっこうおられ、質問するとハッキリとお答えいただいたのですが、今は「蔵元それぞれで造り方があるから」と言葉をにごされ、ハッキリ意見をおっしゃらないことが多く、はがゆい思いがいたします。
指導の後は、鑑定官の先生を囲んで酒席をもうけ、公の場では聞くことのできない貴重な話がきけたのですが、これもまた「ノーパンしゃぶしゃぶスキャンダル以降の公務員の接待自粛」で最近は開かれなくなりました(なんといっても、あちらこちらの蔵元さんを見て歩いておられるので、お話しているだけで勉強になったのですが)。
こういう、官との情報交換のための酒食の会(あくまで常識的な範囲で)は、ケースバイケースで認めてもよいのではないかと、ほろよいは思っています。
おとついから、西尾杜氏が能登に1時休暇でお帰りになっています。
お正月は目のはなせない「もろみ」があったので蔵に残られたのですが、ちょうど仕込みが切れたので、明日までの予定でお休みをとられました。
かわりに、早藤くんや大屋さん、石垣さんがもろみの世話をしています。
1月後半の仕込みは40%の純米大吟醸や、花嵐、今年はじめて仕込む吟吹雪50%の純米大吟醸と、手間のかかるお酒ばかりなので、おうちで充分充電してきて欲しいとおもいます。
今日は鹿児島から見学の方がおいでになりました。
関東の会社にお勤めになっているのですが、鹿児島の量産工場で今は働いておられるエンジニアの方でした。
うちのお酒はフルネットさんの「純米酒フェスティバル」やマチダヤさんのお酒の会でお知りになったそうで、なんともはやこんな場末の蔵元までと恐縮してしまいました。
お酒のお好みは「味わいのしっかりした旨い酒」だそうで、うちのお酒と相性がよかったのかもしれません。
仕込みや、お酒のこと、きき酒もまじえながらお話がはずみ、2時間近く話し込んだでしょうか。もっと立派なお蔵がたくさんあるのに、「竹生嶋」に御注目いただきありがたいことです。
夜のお食事はマキノ駅前の「栄とこ」さんが御希望ということで、ネットでの情報収集もさすがです。
奥様も鹿児島限定「桜島大根キティ」をお土産に頂戴し御満悦でした。
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