2004年02月06日(金) |
“bamboo raw 嶋” ? ? ? |
ほろよいが利用している「エンピツ」には、どのサイトから日記に入り込んできたのかを分析してくれる便利な機能があって、けっこう興味深くながめています。
最近では「鴨」「丁子屋」をキーワードにヤフーやゴーグルで検索し、ほろよいの日記を見つけて入り込んでくる方がチラホラおられまして、なるほどそういう季節だわいと一人納得していたのですが、今日は驚きました。
外国の方でしょうか、“babelfish”という自動翻訳のサイトを経由して拙サイトにおいでになった方がおられました。こんな片田舎の蔵元にも1年に数人程度は好奇心半分で御来店されるのですが、ホームページに足跡を残されたのはこれが初めてです。
御興味のある方は、“babelfish”の表紙に拙サイトのアドレスhttp://www11.ocn.ne.jp/~sekka/を打ち込み、Japanese→Englishの翻訳を指定すると、あら不思議!10秒程度考え込んだあとに英訳されたHPが出てきます。
それにしても自動翻訳の悲しさ
「竹生嶋」が“bamboo raw 嶋”(俗字や旧字体は対応できていない様子)
「海津ほろよい日記」が“kaizu top good dairy”(逐語訳ですな)
「竹生嶋 辛口純米 無濾過生原酒」に至っては“bamboo raw 嶋 spicy pure American non filtation raw malt”だそうです(日本のアイデンティティーともいうべき漢字である「米」が“American”とは噴飯モノ)。
まあまあ当たらずとも遠からず雰囲気は理解できますし、間違った理由も推測できます。よくここまで翻訳したと褒めてやるべきなのでしょうが、なんだかねえ。ヒマなときにお気に入りのサイトを英訳してみると1時間は楽しめそうです。
でも、もう10年もすれば、きっとすごい翻訳をするのでしょうねえ。
2004年02月04日(水) |
ほろよい大トラと化す |
今日は「甑(こしき)倒し」のお祝いの日、蔵人さんたちは3時半で仕事を終え、早めのお風呂に入って夕刻を待ちます。
吉田酒造の甑倒しの会場は、いつも3軒となりの「湖里庵(こりあん)」です。
5時半に「お疲れさま」の乾杯をして酒宴がはじまり、御馳走をいただきながら、蔵人さん達と杯をやりとり、あっという間にほろよいは出来上がってしまいました。
西尾杜氏はカラオケ好きなので、2次会はマキノ駅前の「よもぎ」へ移動。少女Aから始まって、デザイアー、加藤隼戦闘隊といつものパターンにはまるともう止まりません。
シメは「よもぎ」の裏の「独楽」でラーメンを食べ、御店主のO氏にちょっと絡んで(訳アリなのですが)、午前様で帰宅と相成りました。いったい誰を慰労する宴会なのやら、真性オヤジの大トラには困ったもんです(都合の悪い記憶が抜け落ちているのが御愛嬌)。
2004年02月03日(火) |
甑(こしき)は倒れた |

↑もうもうと蒸気をあげて米を蒸す甑
けさ最後の仕込み作業がありました。
きのう手洗いした吟吹雪(精米歩合50%)460kgを蒸して、放冷機で6度まで冷却、仕込みタンクに投入を済ませ、仕込第22号/純米大吟醸を留めました。
仕込みを開始した11月から累計し、原料白米23.470kgを仕込みに使ったことになります。
明日からは米を蒸す作業がなくなりますので、蒸す道具である「甑(こしき)」を片付けてしまうことから、この日を「甑倒し」といい、造り酒屋にとっては大きな節目の日です。
本来ならこの日の夕食は大宴会なのですが、いつも使わせていただく三軒となりの「湖里庵」さんが定休ですので、仕切りなおして明日が宴会の日になりました。
これで杜氏さんをはじめ、蔵人さんはひと息つけます。ほろよいも明日は久しぶりに大酒を呑みましょうか。
今日最後の洗米をすませました。
手洗い用に10kgに小分けされた吟吹雪の白米(精米歩合50%)を、午前中いっぱいかかって46袋(全部で460kg)洗いました。
これで今酒造年度の洗米はおしまい。米蔵はすっからかんになり、明日は甑倒しです。
ほっとした気持ちが半分、なんだか物足りないような気持ちが半分、変な気持ちです。
あさってからは仕込みがなくなりますが、蔵人さんたちはモロミ管理と新酒のろ過、大吟醸の袋絞りのための、斗ビンの洗浄や酒袋の手入れなどの仕事が残っています。
ほろよいも新酒をお金にかえるべく、小売屋さん巡りをはじめねばなりません。
なかなか安息の日がないですなあ。


今日は、今年の蔵体験ツアーで最大の5名様が蔵においでになりました。
ちょうど「純米大吟醸の米の手洗い」と「粕むき」がありましたので2名ずつ分担してお手伝いいただき、もう1名の参加者である主催者である京都の酒販店さんはデジカメで記録写真をとったり、新酒の品定めをされたり、西尾杜氏とお酒の話をしておいででした。
写真はその様子ですが、さすがに5名というと、ほろよいも気を使います。
9年前、吉田酒造がマキノ町で山田錦を栽培するきっかけをつくった酒販店さん御一行が、今年も蔵体験においでになります。
単なる蔵見学ではなく、仕込みで蒸し米を運んでもらったり、大吟醸の米の手洗いの手伝いや、酒粕はがしなど、下働きの仕事をしていただき、早朝から夕方まで蔵の作業の流れをを実感していただいています。
受け入れている側としては、間違いの無いよう、おいでになっている方に付添わねばならないので気を使いますが、単純な繰り返し作業をしていただいている割には好評で、「日本酒党」を増やすべく可能な範囲で御協力させていただきたいと思っています。
初日の今日は、京都の大学生の方が1名こられまして、明日、あさってと3日間の予定でお手伝いいただけるそうです。
明日は会社員の方が1名1日の予定で、あさっては東京の会社員さんと酒販店さんの従業員さんも2名加わり、大人数でにぎやかになりそうです。
きのうから、突然たくさんのウイルス付メールがやってくるようになりました。
1日平均5通くらいのメールしかやりとりしない、ほろよいのコンピュータにも、きのうから数えて夕方までに7通もやってきました。
これらは、弊社が加入しているOCNのウイルスチェックサービス(1ヶ月100円の手数料で安心を買えるのですから、おすすめです)にひっかかりましたので、実害はありませんでしたが、あまり気持ちのよいものではありません。
ちなみにウイルスの種類は、“WORM MIMAIL.R”だそうです
OCNのウイルスチェックは、弊社あてのメールに問題がある時は、メールのウイルスを削除した後、警告のメールを送ってくれますので、とても便利です。
万が一これをすりぬけても、シマンテック社のアンチウイルスでもう1度チェックして、2重の網をかけてますので、これまでのところウイルスの侵入はありません。
場末の蔵元としてはまずこれくらいの対策で充分でしょう。皆様も御注意ください。
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