
午後遅くなって小雨がぱらつきましたが、暖かく風もない一日でした。
海津大崎の桜もいまや満開状態です。
平日というのに、沢山の方がバスやマイカーや、レンタサイクルや遊覧船や、徒歩でお花見においでになります。
今日はNHKの中継車まで繰り出して、桜の取材をしておられました。
そろそろ自動車の数も増えはじめ、大型観光バス同士の離合などでもたつくとすぐに100メートル位の渋滞が起きてしまいます。
これからおいでになる人は、徒歩かレンタサイクルをおすすめいたします。
写真の場所は海津大崎の手前の「旦過(たんが)」という地名が残る場所で、中世の舟溜まり跡を埋め立てて公園としたもので、広いスペースの少ない海津大崎周辺では、お花見で弁当を広げるのによい場所となっています。
旦過(たんが)というのは禅宗の言葉で、行脚僧が一夜の宿をとる宿泊所のことをいい、中世にはこのあたりに禅宗の修行場があったことをうかがわせます。
先日紹介した「願慶寺」ももとは禅宗のお寺で、海津の東山一帯には禅宗の影響が色濃く残っています。
太平洋戦争時代、海津や西浜から徴兵され、故郷を思いながら南方や大陸で戦死された方々をまつる忠魂碑(ちゅうこんひ)もこの地にたてられ、子孫の行く末を見守っておられます。

昨日くらいから、清水のアズマヒガン桜が満開です。
300年を越す老木で、幹は苔むし、ごつごつ節くれだっていますが、薄いピンク色の花のかわいいこと。可憐です。
撮影のタイミングは午前9時以降(山すそにあるので、なかなか日がささない)か、 夕方4時くらい(逆光でいい具合に花が撮れる)です。
きのうはNHKがハイビジョン撮影にきていました。BSで5月に放映されるということです。
2004年04月04日(日) |
純米酒フェスティバル2004 |

開会の挨拶をする中野さん(左/フルネット主催者)と高瀬さん(右/漫画家)。
当日は昼の部650名、夜の部650名が参加されました。
日本酒の出版物を手がける「フルネット」が主催する。純米酒フェスティバルに参加してきました。
本来なら1、2泊して取引していただいている小売店さん(たいして数はないのですが)を回りたいところなのですが、海津大崎の桜の満開がもうそこまで来ています。日帰り出張となってしまいました。
前日も花見関係の準備がいそがしかったので、パンフレットやら会社案内が出来ていません。しかたないので午前3時起きで、パソコンに張り付いて作成しました(実は深夜や早朝のほうが、来客やら電話やらかかってこないので作業がはかどるのです)。
途中フリーズが1回あって8割方できていた商品パンフがお釈迦!イチから作成しなおしというアクシデントがあったものの、ぎりぎり予定の電車に間に合いました(相変わらずドロナワなほろよいです)。
午後0時から2時半と4時から6時半の2回、ブースに立って酒販店関係、料飲店関係、一般消費者の方に試飲していただき、御意見や感想を頂戴いたしました。
一番評価が高かったのは「雪花」で次に「花嵐」「辛口純米生原酒」が同じくらいの評価でした。「滋賀県のお酒は最近おもしろいね」とおっしゃるお客様もいて、うれしく思いました。
さて、全体的にそこそこの評価をいただいたのですが、これが販売促進にすぐにつながるかというとそれはまた別物なのです。
何軒かの小売店さんと名刺交換もさせていただきましたし、居酒屋の店長さんも出品酒カタログの「雪花」のところにチェックをしていただいたのですが、はてさて実際に取引をはじめていただけますかどうか。本当の取引先になっていただくまでにはまだまだいくつもハードルが存在いたします。
ここ3年続けて参加することによって、顔なじみの方もできましたし、知っている小売店さんの顔も何人かできました。「なにやら知らない蔵だけど『竹生嶋』というのは面白いね」と関東圏の方に一人でも名前を知っていただけるように努力するのが第1歩なのでしょう。
ほろよいのお店にも、花見のお客様がおいでになりはじめました。
ひやかしの方もけっこうおいでですが、こんな無名な地酒をお買い求めになる奇特なお客様もけっこうおられます。
おもしろいことに、720ml以上の容量のお酒をお買い求めになるのは、「あの人にたのまれたから」とか「前に買って美味しかったから」、あるいは「地酒で辛口の生酒を」といった明確な目的意識がある方がほとんどです。
逆に、買うつもりもなく、ちょっと覗いて見ようという方は、せいぜい300mlが関の山ですが、カップ酒やら、ごくありふれた普通酒ではなく、ちょっとめずらしい純米吟醸など、少し価格が高めのものをお買い求めになります。
レジに立ちながら、いろんなお客様の購入行動をながめていると勉強になります。
危機感をもって思うのは「おみやげ需要」がほとんどないことです。ほろよいがこの業界に入った昭和の末年ごろは、信楽焼の徳利にはいった原酒がかなり売れたものですが、今は、そういうものはほとんど売れません。
「容器で金を取っているんだろう」という消費者さんの、お考えがありありと伝わってくるようです。
結局、観光客相手でも小技に走らず、地酒蔵元の本道を歩むことが正解なのかなあと思う今日このごろです
ただし蔵元秘伝とか、杜氏入魂などというお題目はもう通用しないので、「どうしてこのお酒を造ったのか」という蔵元の気持ちをストレートの消費者さんにぶつけた方が結果が良いような気がします。
JRマキノ駅前にできた「インド料理」の店にいってきました。
去年営業をおはじめになり、ほろよいも子供連れで何回かいったことがあります。
経営者は日本人ですが、2人のコックさんがインド人で、厨房でナンやらダンドリーチキンやらシシカバブを炭火で焼いたり、カレーをコトコト煮込んだりしておられます。
何でマキノでインド料理なの?と思うのですが、カレーのランチは結構評判がよく、洋食メニュー(さすがにインド料理だけではやっていけないとお考えになったのでしょう)の半熟オムライスもけっこう奥さん方の間で好評で、ファンが拡大している様子です。
本格的なインド料理なるものを食したことがありませんので、どの程度のレベルなのか、日本人風にアレンジしてあるのかよくわかりませんが、月に数回ならいってもいいかなという感じのお店です。
まだインド人のコックさんとは面識もありませんが、ターバンを着用していただき、マキノ町のイベントで、シシカバブを焼いたり、カレーをサービスしたりしていただけると、けっこう受けるのではと心の内で思っています。
2004年04月01日(木) |
海津大崎の桜 開花宣言 |
 朝は少し寒かったですが、すぐに日がさしはじめ、風もなく暖かな一日でした。
4月1日付けで観光用の臨時酒販免許をとり、お酒を売る小売店さんが2軒あって、そこへの納品や、ホテル、一般の酒販店の配達もけっこうあって、忙しい月初めになりました。
朝から、海津大崎の桜もごく一部ですが開花がはじまりました。
暖かな陽気に誘われ、ちらほらとハイカーのグループが、ほろよいの店の前をとおりすぎます。一駅むこうの永原駅で降り、琵琶湖岸ぞいに10キロほどの道のりを花見かたがたマキノ駅まで歩いてきたという女丈夫の一団がおられ脱帽した次第。これからマキノ高原温泉「さらさ」で一汗ながされるということでした。
ほろよいの店にも、冷やかしの人や、御主人のおみやげに地酒をという奇特な奥方様など、来店されるお客様もいつもより多めです。
この調子でどんどんお客様がマキノにおいでになるとありがたいのですが。
昨日御紹介した「清水の桜」は1分咲きになり、あと3日ほど暖かい日が続けば、そこそこ見られるようになります。
「海津大崎の桜」は、明日、観光協会が「開花宣言」を出されるそうで、あと1週間くらいで満開かと思われます。

清水の桜が開花をはじめました。
今日は、晴れたり曇ったりの天気で、やや強めの寒い風が吹いていましたが、老木の先端から少しだけ開花をはじめました。
樹齢200年余りというアズマヒガンザクラの咲き初めは、赤味が濃く、燃えたつようなピンク色です。
今週末はそこそこ見られるようになりますが、満開にちかくなると赤みが薄くなってしまうのが残念です。
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