海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2004年06月04日(金) ほろよい旅に出る

明日から7日まで留守にしますので、今度の日記更新は8日になる予定です。

行き先はヒミツです。帰ったら御報告いたします。お楽しみに。



2004年06月03日(木) チーズ チーズ チーズ

生まれがネズミ年だからでしょうか、ほろよいは小さいころからチーズ大好き人間でした。

(うまいかどうかは別にして)今でこそコンビニでカマンベール(白かびのナチュラルチーズ)が買えるほどポピュラーになりましたが、子供の頃はプロセスチーズばっかりで、ソーセージみたいな包装をしたQBBチーズや、扇型の雪印6Pチーズなんてえのを嬉々としてかじっておりました。

ですから、小学生の頃、父親が京都大丸のデパ地下で買ってきた輸入カマンベールを初めて食べたときはカルチャーショックでした。「こんな美味いものがあるんだ」としみじみ思ったものです。

そんなチーズ好きが高じて、日本酒の業界にはいっても「熟成酒とナチュラルチーズのマッチング」なんてことお話してしていたら、昨年、琵琶湖ホテルのチーズプロフェッショナル和泉さんという方と知り合うことができました。

今日は彼女に御案内をいただき、「ブルゴーニュワインとチーズのマリアージュ」なる勉強会にいってきました。

ワインもチーズも好きなのですが、専門家ではないのでそれぞれの味わいについての詳しいコメントは控えます。私がこの会でいちばん感心したのは、ワインにしろチーズにしろ、表現する言葉(語彙)を非常にたくさん持っておられ、その個性や長所をひきたてるようなお話をされますので楽しくテイスティングできたことです。

特に話術という点でも、チーズの講師をされた富永さんは非常に魅力的できれいな発音をされ、すばらしい笑顔を絶やしませんでした。

ひるがえって日本酒は、醜いシワをタテによせて、あいもかわらず老香やら、ツワリ香やら、味わいがキタナイやら、ケチをつけるためのきき酒ばかりです。

物を飲み食いするときに、欠点をあげつらうくらいなら、個性的なところやいいところを褒めるほうが何倍か美味しくいただけるというものです。

いいかげん「日本酒おたく」みたいな批評はヤメにしようじゃありませんか。

訳知り顔で欠点を指摘しなくとも、合格点をとれないお酒は自然と市場から淘汰されていくんですから(ブランドで飲んでいたら話は別ですが)。



2004年06月01日(火) 山田錦田植え/3反田の真中でケータイ鳴る




↑さあ、そろそろやろうかねえ。(吉原さん)

マキノ山田錦の田植えがありました。

本年も3反の田んぼが4枚で1.2町歩の作付けです。4月25日に種をまいた苗も順調に成育し立派な苗になりました。

栽培農家の吉原さん御夫妻と、吉原さんの左官の仕事を手伝っている加納さん、栽培指導をお願いしている平井さん親子と、ほろよいの総勢6人の田植えで、5条植えの田植え機が2台という、一般のお百姓さんからみれば、とってもぜいたくな物量作戦の田植えとなりました。

朝8時すぎからとりかかり、1時すぎには田植えが終わったのですが、田植え機が植えそこねた部分を、人が田んぼに入って補植する作業が案外手間取ります。

午前中はもっぱら苗箱洗いに専念していたほろよいも、昼からは田んぼに入って補植作業です。

初夏の太陽が照りつける快晴の空の下、黙々と補植する作業は単純ではありますが、きのう月末の資金繰りでカリカリしていたほろよいにとって、いいストレス解消になります。

ヒバリの声をききながら、ほのぼの捕植しているとポケットのケータイの着信音が俗世間に引き戻します。

平井さんも吉原さんも田植え中にケータイがかかっていたようで、なんだか21世紀の農の風景だなあと妙に感心した次第

しかしこの時分の紫外線はきついですなあ。夕方会社に帰ってシャワーを浴びていたら、顔やら腕やら露出していた部分が火照ってヒリヒリします。みなさんも御注意ください。






2004年05月30日(日) 美酒宴遊会




↑ほろよい手製のお酒シート(B4サイズ/マルの中にグラスを置いていくと、お酒の種類がわからなくなるのを防ぎます。空いたところには奥琵琶湖の季節感あふれる写真をあしらいました。


奥琵琶湖マキノプリンスホテル主催のお酒の会「美酒宴遊会」にいってきました。

前もって大津プリンスホテルの北野料理長、マキノプリンスの若村支配人と一緒にお酒と料理の試食会をして、お酒の提供順や提供温度、グラスの選定をしてありましたので準備は万端です。

参加人数は20名とそんなに多くないのですが、料理は1品ずつ、お酒は料理ごとに種類をかえ7種類をサービスし、それぞれに温度が指定されているとあって、サービスの方は大変です。

食べる人のスピードもまちまちで、速い人は次の料理とお酒が出てくるまでの待ち時間ができてしまい、サービスの難しさを感じました。

お酒のラインナップは(カッコ内は提供温度)以下の通りです。

1)竹生嶋吟醸生をつかったスダチ風味のドライカクテル(0度)
2)純米大吟醸/本年度新酒鑑評会入賞酒(10度)
3)辛口純米生原酒(10度)
4)純米吟醸生 吟花(10度)
5)特別本醸造からくち(上燗45度)
6)常温熟成吟醸原酒 忘憂(ぼうゆう)2002年(常温)
7)純米吟醸生 雪花(せっか)(10度)

お話をうかがっていると好みがけっこうハッキリ分かれ、「辛口純米生原酒とか忘憂といった辛口でコクのあるキレのよいお酒」がお好みの方と、「入賞酒や吟花、雪花など、マイルドでやや甘味を感じるお酒」がお好みの方に2分されたようです。

すだちの果汁を入れ、炭酸ガスをソーダサイフォンで吹き込んだ、清酒カクテルも好意的に迎えられ、「きわもの」的な印象を持った方はおいでになりませんでした。

入賞酒はやはりインパクトがつよいのか「こんなお酒はのんだことがない」とか「日本酒のイメージが変わってしまった」とか口々におっしゃいました。

1番のお酒を除き(これはソーダサイフォンの容量1000mlだけの御準備でした)、各種類720mlビンを3本ずつ準備していったのですが、5番のお燗のお酒をのぞき、ほとんど全部空になってしまいました。

平均するとひとり3合強ですなあ、けっこう皆さんお強いようです。

こうした会をひらくと日本酒に対しては好意的な意見ばかりなのに、実際の消費現場ではあいかわらず日本酒の旗色は相当に悪いようです。

肴は旬のものをおいしく、酒は値段が手ごろで、貯蔵も万全、酒器はそのお酒にあったもので、提供温度もきちんと管理する、そんな珠玉の居酒屋さんがあちこちにあれば、蔵元ももう少し楽できるんですがねえ。





2004年05月29日(土) 酒を売らずに油を売る

なんともヒマです。
注文の電話もほとんどかかってこない1日でした。

明日はマキノプリンスホテルで「美酒宴遊会」がありますので、お酒のリストを作ったり、ネットサーフでお酒の情報収集などしておりました。

おもしろいHPを見つけたので御紹介。蒸し暑くてなんだか体がダルいとき、仕事をせずに油を売るには絶好のサイトです。

アジア光俊さんのHP(ココ
ディープなアジアの情報が満載です。

中でも出色なのが以下の3コーナー

アジアのお酒のコーナー(ココ
「雪花」とか「雪中梅」なんて酒が韓国にあるんですなあ。

アジアに氾濫する怪しい日本語のコーナー(ココ
「純でま油」って???

アジア食べ歩きのコーナー(ココ
欧米人が激怒する、あの有名な韓国の犬肉鍋「ポシンタン(補身湯)」が写真付で登場!トドメは犬肉すき焼き「ポシンチョンゴル(補身チョンゴル)」だっ!

アジア光俊さんの経歴は以下のとおりで、マジメにアジアしておられます。

アジア光俊[アジアミツトシ]
1963年東京都生まれ。日本大学法学部新聞学科卒。’90〜’92年、タイ王国タマサート大学客員研究員。タイの日本語紙「バンコク週報」などに、「メコン圏見てある記」、「アジア見てある記」、「続アジア見てある記」など、アジアものを連載。アジアの「なんでも専門家」




2004年05月28日(金) フォントのファイルが壊れた

このあいだから、検索エンジンのgoogleの検索結果が文字化けしてしまい(そういうgoogle側の不具合が4月からあったようです)、こちらの設定がおかしくなってしまったのかと思いこんで、エンコードの設定をあれこれいじっていたら、フォント(字体)のファイルが壊れてしまいひどい目にあいました。

ごくありふれたフォント(字体)である「MS明朝体」が使えなくなったために、ワープロソフトの一太郎は「DF極太明朝体」にシフトしてしまい、弊社のメインバンクの残高問い合わせができなくなってしまいました。

もう月末ちかくで資金的にも注意しなければならない時期なのに(ひとむかしまえなら余裕で月末をクリアできたのですが)、これは大変です。

文字化けしないyahooで「フォント トラブルシュート」を検索し、このHPの解説を参考に、フォントキャシュファイルの回復に成功しました。

PCというのは便利なようで、デリケートなものですなあ。

●ほろよいの愛機は上の作業で回復しましたが、すべてのフォントのトラブルにあてはまるかは保証の限りではありません。自己責任でお願いいたします。



2004年05月25日(火) すくすく伸びる山田錦の苗


先月25日に播いた山田錦の苗がすくすく伸びています。

ゴールデンウイークが終わって雨の日が多く、野菜の苗をダメにした農家もおいでのようですが、山田錦の苗代は順調です。

ちょうど1ヶ月目ということで写真を撮りにいったら、吉原さんが田植えの準備をしておいででした。トラクターで田んぼを鋤き込み、おおざっぱに平に整地する作業で「荒しる」と呼んでいます。

雲ひとつない快晴のもと、五月の爽やかな風が吹くなかで、鋤き込むときに掘り出された小動物や昆虫をねらって、ヒバリやらムクドリやらツバメやらクイナが周りを飛び回り、まことにのどかな風景でした。

DSショックやら能登出張やらで、ちょっぴり緊張していたほろよいの心が、つかのまですが開放されました。



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