2004年11月10日(水) |
仕込みの前にまずはお掃除から |
今年は西尾杜氏以下、大屋さん、石垣さん、青木君の4人が能登からやってきました。3日の蔵入り以来、半年以上しまってあった酒造りの道具や、各種の布を丁寧に洗浄しています。
恒例のJAマキノ町の収穫祭。 毎年ほろよいは、きき酒コンテストを担当します。
野菜の品評会や、お米の食味コンテスト、イベントテントではお野菜や果物がお安く販売されており、タコ焼きや大判焼きの露天もでて、朝10時ごろにはマキノ町の善男善女が大集合です(ちょっと平均年齢は高めですが)。
竹生嶋のコアで基礎票みたいなお客様が、きき酒においでになり、毎年常連の人もおいでになるので気楽な雰囲気で接客させていただきました。
きき酒とはいっても、県大会でやるようなバリバリに難しい問題は出しません。熟成色の強いものを4点、比較的色の薄いものを2点合計6点のお酒を2グループつくり、マッチングしてもらう比較的簡単な問題です。
きき酒をしていると、競技をしているのやら、ただお酒を飲みに来ているのやらわからないお客様もおいでなのですが、節くれだって荒れた手をしておられたり、爪の間に土が挟まっておられるような年配の方が多く、口うるさく言うのもはばかられて、楽しい時間をすごせればいいじゃないかと思ったりします。
最近は奥さん連中のパワーも強力で、あんまり口にお酒はふくまれませんが、色をまじまじと比較されたり、クンクン香りをかいだりして見当をつけられます。
1か2かで、どうしてもわからないときは、自分の名前と、御主人の名前で2枚回答を出され、1,2と回答したものと、2,1と回答したものを作り投票される剛の者がおられます。
おかげで本日の成績は総回答数70人のうち、全問正答9人/賞品1.8リットル詰本醸造1本)、4問正答15人/賞品720ml詰本醸造1本、という大盤振る舞いになってしまいました。
JAのよく知った課長さんが、竹生嶋は辛口なのに、きき酒は大甘口だねとのたまわれました。まことにそのとおり今度は少し難しくしましょうかねえ。
2004年11月02日(火) |
明日おいでになります |
いよいよ明日、大安の日を選んで西尾杜氏以下4人の蔵人さんがおいでになります。
先日来、小林君が大汗をかいて、酒母室に使うプレハブ冷蔵庫の中の、1000本を超える生酒や火入の純米大吟醸を別の冷蔵庫に移動しているのですが、まだ2,3日かかりそうです。
洗い場や仕込蔵、検査室も整理と掃除がおっつかないし、気ばかりあせる仕込みの入りになってしまいました。
きのうは業者に酵母やもやし(麹菌のこと)、麹室の消毒剤を発注し、今朝は東京の小売屋さんから急ぎの発送が入って発送のだんどり、午後は京都新聞社する「近江の地酒を楽しむ会」の打ち合わせに大津へ出張。おちついて自分の蔵のことができやしません。
なんとか追いつければいいのですが。
マキノ栗マラソンが気持ちよく晴れ渡った秋空のもとで開催されました。
親バカですが、小学校3年生の愚息も2kmのファミリーコースを走り66位でした。
マキノピックランドのメタセコイア並木とその周辺のコースを使ったこのマラソンは、2キロと、10キロとハーフマラソンの3コースがあり、特に2キロのコースは家族で気軽に参加でき(もちろん準備は必要ですが)、親子や老人、小学生などいろんな方が参加していらっしゃます。
日頃のストレスで体重94kgになってしまったほろよいも、来年は出場してみたいなあと思わせるくらい、気持ちのよい和気あいあいとしたムードの競技会でした。
↓小中学生の参加が多い2kmコース
↑レストランのテラスから見た琵琶湖と海津の町(眺めはバツグンです)。中央の大きな木が見えるところが、吉田酒造です。
10月22日のグランド・オープンを前に、「道の駅・逢坂峠」がお昼3時間だけのプレ・オープンを行ないました。
農産物の直売や、米粉パンのベーカリー、地元で栽培したソバを製粉・製麺して提供するレストランなど、やる気満々のスタッフですが、実際にお昼どきのお客様を迎えてサービスしたり、販売するのははじめての人ばかり。一度町内の人を相手に実地練習をということで、先日プレオープンのチラシがはいりました。
ほろよいもお昼前にのぞいて見ましたが、道の駅は大混雑。レストランは30分待ちの大盛況で、駅長さんをはじめ皆さんうれしい悲鳴をあげておられました。
道の駅・逢坂峠に製粉、製麺機、オーブンなどいろんな機材を納入した会社の社長さんを、ほろよいはよく存じあげているのですが(県内の既存の道の駅にも、いろんな機械を納入しておられる方でもあります)、その人いわく「マキノの人はみなさんマジメですなあ」と感心しておられました。
「道の駅・逢坂峠」きっと期待できる施設に育ってくれると思います。
↓米粉100%の米粉パン。ピザパンや、カレーパンなど調理パンも充実していて、小麦のパンよりモチモチ感があって日本人向けの食感です。
東海、関東地方の方には申し訳ないのですが、台風22号がそれてくれたおかげで、収穫直前の山田錦の被害が避けられました。
きのう徳島山田錦を現地見学してきた隣町の蔵元、池本君(社長ではなく息子さんの方です)がやってきて、生育状況をデジカメで見せてくれました(ほろよいは大事なお客様があったので、残念ながら今回はパスしてしまいました)。
阿波町農協の栽培指導担当のお話によると、ほとんどの田んぼがうまく生育しているそうですが、先だっての台風で一部倒伏した田んぼもあって、農家の栽培技術の巧拙が明瞭に分かれてしまった年になったそうです。
これからはカラッとした晴天が続き、最後の実入りが良くなると同時に、ぬかるんだ田んぼの表面が乾燥し、コンバインが入りやすくなるといいのですが、
↑きのう7日のマキノ山田錦の状態。頭が重くなってます。
台風22号がやってきます。
3日ほど前は990hpくらいの規模だったので、たいしたことはないわいとタカをくくっていたのですが、きのう920hpまで発達し、台風の目もくっきりと見えています。
スピードも早く、明日午後には近畿に再接近ということで、たいして勢力が衰えないままに直撃となると、収穫目前の山田錦が倒伏しないかとっても心配です。
一番の理由は栽培者が熱心で、良好な品質のものが手に入るからなのですが、台風による危険分散もかねて弊社では徳島阿波町、兵庫中町、地元マキノと3箇所から山田錦を仕入れています。
しかしながら、22号の予想コースはどの地域の山田錦もかなりの影響を受けそうです。
来週くらいからどの産地でも収穫がはじまるはずで、目一杯たわわに実った山田錦の穂が、暴風に蹂躙されてしまうのは、ほろよいには耐えられません。
なんとか被害が最小限にとどまるよう祈るばかりです。
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