海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2005年05月20日(金) 知らぬ間に

26日の一般公開に先立ち、酒類総合研究所の全国新酒鑑評会の審査結果が今日、公表されました(詳しくはココ)。

出品点数1019点のうち、予審通過酒(入賞酒)532点。さらにそのうち結審を通過した酒(金賞酒)が257点ということです。

滋賀県はといいますと7蔵が金賞、1蔵が入賞をはたしており、ちかごろにない好成績でした。

ほろよいの蔵は残念ながら予審も通過できませんでしたが、常連の吟醸蔵に加え、いくつかの若手の蔵が金賞をとられており、知らぬ間に、皆さん着々と実力をつけておられるようです。

うちも安閑としてられなくなりました。がんばらなくては。



2005年05月19日(木) 白アリ警報発令

事務所で帳面をしていると、どこからともなく羽化した白アリが何匹も飛びかいはじめました。こりゃまずい!てなことで、周辺の柱やら梁を観察すると、小さな3ミリくらいの穴から、次から次へと何十匹もゾロゾロと出現しているところを見つけました。

ほろよいの蔵は、明治、大正、昭和と建て増ししながら現在にいたっていますので、天井裏や床下には古い部材がたくさんあります。

どうやら、そのどこかに巣くっているようで、穴周辺の巣になりそうな部分に殺虫剤を噴霧、見つけたものは片っ端から小型の掃除機で吸い込んでしまいました。

2年ほど続けてこの時期に白アリの羽化がみられ、そのたびに殺虫剤を噴霧するのですが、まだ本丸を根絶やしにしていないようです。

外にでてみると近所の古い倉庫の屋根からも白アリが羽化をはじめており、おびただしいほどの華奢で透明な羽が皐月の光をあびて、空中で輝いています(5月中旬の天気のいい日は、白アリの羽化がみられますので、おうちの近くで見つけたら気をつけてくださいね)。

古い立派なおうちでいいですねえと、皆さんおっしゃってくださいますが、白アリをはじめ、雨漏りやら、瓦のふきかえやらで、けっこう大変なんですよ。





2005年05月17日(火) ンまいっ!

きのうろ過を済ませ、17.2%の原酒を15.5%に割水しておいた純米酒を、朝から早速ビン詰めです。

1.8リットルビンを700本強、720mlや300mlの小容量ビンの需要もけっこうあるので、それぞれ300本と200本詰めました。

ビン詰め終了後、検品かたがた、ほのあたたかい残酒(ビン詰めラインに残ったお酒)をきき酒すると、「ンまいっ!」1年余の常温熟成で味がノリノリです。

午後は今津小売酒販組合の夏ギフト、5蔵元セット(高島市内5蔵元の冷酒が300mlビンで1本ずつ詰め合わせてある)受注のための資料作成。

先週小売組合の役員さんとセットの打合わせをしたのですが、やる気のある酒販店さんが若干名と、お付き合い程度の酒販店さんがほとんど、まったく興味がないのか役員なのに欠席する酒販店さんもいて、熱の入り具合が大きく分かれてきました。

昨年末、歳暮のピーク時期に新聞に取り上げられ、組合に問い合わせが殺到して100セットもさばいた酒販店さんが実際にあったんだから、もっと欲を出してもらえませんかねえ。







2005年05月16日(月) 純米酒のろ過

「いよいよ酒造りが佳境にじはいります」と1月に書きこんで以来、4ヶ月。酒造りはとうに終わってしまい、桜の喧騒はどこへやら。力士祭りからゴールデンウイークに突入し、初夏になってしまいました。

なんともはや長いスランプではありましたが、ぼつぼつ身の回りのことを書きこんでみたい意欲も湧いてきましたので、よろしければおつきあいください。

というわけで、今日はマキノ産「吟吹雪」55%精米で仕込んだ15BY(平成16年2月に絞り、3月に火入れ後タンクで常温貯蔵していたもの)の純米酒をろ過しました。

最近の純米酒は、香りが高くてキレイな純米吟醸もどきが多く、低温で貯蔵するものですから、お燗をしてもお酒の若さがデフォルメされてしまい、じっくりと落ち着いて飲めるものが少ないような気がします。

40歳半ばとなった、ほろよいも体力の衰えをけっこう感じるようになりました。この年になると純米吟醸生原酒やら、大吟醸斗ビン取りなんていうお酒はうまいのですが、体力がついていきません。1年ほど常温で熟成させ、ほどよくカドがとれ、ややクスミ気味の純米酒を体温より少し低めのお燗で飲むとホッとします。

そいうふうに感じるほろよいが、うまいと感じる充分に熟成した純米酒でした。



2005年01月08日(土) いよいよ佳境にはいります

純米大吟醸 花嵐(マキノ山田錦)の酒母麹の蒸しがありました。

蒸しあがった酒米は、製麹室(せいきくしつ)に入れられ、麹菌を振りかけられて今分厚い布で保温されています。あさっての遅く麹ができあがり、いよいよ酒母の仕込みが間近に迫ってきました。

来週には、安曇川町の清水さんの玉栄を使った「辛口純米」の上槽もひかえており、いよいよ佳境にはいってきます。



2005年01月01日(土) 高島市誕生

本日高島市が誕生しました。
ほろよいの蔵のアドレスも、以下のとおりに変更です。

滋賀県高島郡マキノ町海津2292
       ↓ 
滋賀県高島市マキノ町海津2292

単に郡が市になっただけであんまり感慨はないのですが、おかげでつまらぬ仕事が増えてしまいました。

金紋やら、銀紋やら、雪花やら、花嵐やら、すべてのラベルのアドレスを変更しなければなりません。

税務署さんは届をだせば半年間は移行期間をみてくれるのですが、半年後からは旧住所でのラベルは一切使用できなくなります。

昨年、一度に数万枚印刷するレギュラー酒のラベルを発注したのですが、旧住所で1万枚、新住所で2万枚なんてえ、ややこしい注文を印刷会社さんに無理を言ってお願いしました。

花嵐や雪花、吟花あたりは、ドローイングソフトを使って和紙にレーザープリンターで出力した自社製ですので、比較的スムーズに移行できそうですが、いちいちアドレスの部分の変更をするのは、社員さんではなく私です。ハー夜なべ仕事が増えてしまいますねえ。

2月に行なわれる高島市長と市会議員選挙で、当選祝いにお酒が動いてもらわないとワリに合わないです。ホント。








2004年12月23日(木) クリスマス寒波




クリスマスを前に、海津でもようやく雪がちらつき、山の上のほうがうっすらと白くなりました。

やはり年末というのは、雪がなければ絵になりません。

連日蔵元直送の荷造りに追われて、いまは寒さもそんなに感じませんが、年を越したらどっと疲れが出て、カゼをひいてしまわないか心配です。


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