おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年05月12日(土) |
『竹炭の壁飾り』づくり |
旧暦四月十九日
今日は木工と素材のお店「きりんかん」で、『竹炭の壁飾り』の講習会がありました。
板に珪藻土【藻類(プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土】をぬり、いろんな筒や枝や板の竹炭や木の実の炭を貼り付けていくといった簡単なアートなんですが、これがけっこういろんな表現ができて面白かったです。
今回集まった方は特に個性のある方たちだったのか、驚きの作品ばかりでした。 フレームとして用意した木の枝やツルがまったく違うように使われたり、ほんとにひとりひとり違うんですよね。すばらしかったです。
あさってから「三人三よう展」です。 またいろんな人に逢えるんでしょうね。
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旧暦四月十七日
アクセサリーづくりに没頭中です。
今日からチョウが舞い始めました。 窯の後ろの傾斜はユズ畑なんですが、アゲハチョウの幼虫は柑橘類の木の葉しか食べないそうですね。 ここに通い始めてから、やけにアゲハチョウなどの大きな蝶々が多くていいな〜と思っていたんですけど、こうゆうことだったのですね。
この地域は柑橘類の木はたくさんないので、アゲハの幼虫に葉っぱを全部食べられてしまうことが多いらしいんですけど、ここは炭焼きの煙で、自動的に木酢液・竹酢液を散布されているので、うまくアゲハも絶えず、ユズも絶えずにいるんでしょうか。バランスがいいようです。
普通のアゲハから黒や紫がかったアゲハまで、とても目を楽しめさせてくれます。
これもデジカメに撮りたいのですけど・・。 きれいすぎて、見とれるだけでなかなか撮れませんね。
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旧暦四月十二日 立夏
ここ3・4・5日と連続してイベントに出て炭の販売をしました。
いやはやバタバタでした。 計画性がないので、直前に夜なべして商品を包装したりしてました・・。 やはり竹酢液が一番でました。 用途が幅広いうえに効果が目に見えてよくわかるので、広まっていきますね。
そういやすっかり日記もごぶさたしてしまってますね。 けっこう知り合いで読んでくださっている方がいるようでびっくりです。
話が変わりますが、我が家の玄関にある「てっせん」と言う花が咲いてます。 母が3年前に苗をもらってきて、なかなか育たず、植えた年は今にも絶えそうな感じだったんですけど、今年は根がしっかり付いて大きな花を持つほどになりました。 ですので、3年越しではじめて目にするてっせんの花を、母とふたりでなんともうれしく眺めてます。
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旧暦四月五日
きょうは機織りや草木染めをされてる知り合いの引越しの手伝いをしました。
木製の手織りの機織りが大小3台あって、それを解体したものを運ぶのですけど、簡単のようでけっこう複雑にできてて、すごいな〜と思いました。
糸をまく木製の道具(なんて言いましたっけ?)も今はもう製造してないらしく、こうゆう職人さんたちは骨とう品屋さんか廃業した糸屋さんから買い集めているそうな。 他の道具もおなじで、技術や伝統の存続が危ぶまれているそうです。
炭焼きもおなじですよね。
炭焼きの世界も年配の人ばかりで、私はすごく若い方になるので、もっと窯造りから学んで、つぎの年代の人に伝えていきたいです。 そうゆうことを考えると、自覚が芽生えてきて、さらに炭焼きがたのしくなります。
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旧暦三月三十日
土日の代々木公園の「アースデイ」はよかったです。 土曜は小雨でとても寒くてお客さんが少なかったですけど、日曜はけっこう賑わいました。 とてもたくさんの団体・お店が参加してまして、環境団体、動物保護団体、天然素材の雑貨屋さん、天然酵母のパン屋さん、アクセサリー・楽器・木工などのアーティストなどいろいろでした。
いろんなひとに逢えてたのしかったです。
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旧暦三月二十六日
昨夜から降っていた小雨が午前中にやみ、午後から晴天が続きました。 雨上がりのこういった晴れの日はなんて気持ちいいでしょう。
科学的な側面から見ますと、地面にたくさん落ちた雨水が日光の熱で気化するときに、マイナスイオンが空気中に多く発生するのだそうです。マイナスイオンは身体の副交感神経に働き、精神をリラックスさせる働きがあります。(ちなみに炭もマイナスイオンを多く放出します。) また、水が気化するときに「気化熱」というエネルギーを外から取り入れるので、空気中の温度が下がります。だから気持ちいいんですね。
むかしから『迎え水』と言って、客人が家に来る前に玄関の前に水をまくという風習がありますが、水でその場を清めるという目的らしいですが、物質的な見方でもこころと体にいい場所にしてくれているのですね。
とにかく、暑い日に水を撒くと気持ちいいですよね。 小さい時は公園で水風船でよく水遊びしました。
明日の暦には「穀雨」と書かれています。 「このころ春の雨が降って、万物を育成させ、百穀を潤す」とありました。 そのまんまだけど、暦っておもしろいですね。
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旧暦三月二十五日
一月から日記を毎日欠かさず書き続けていたんですが、ここらで毎日はやめることにします。 なんせ毎日と言っても、忙しい日の時は次の日にまとめて書くことになってしまっていたのですから。 小学生の時、夏休みの宿題の日記で8月末になってまとめ書きしてたのを思い出しました。変わってない・・・。
ということで、そんな気負わずに書くことにします。 それにしても、ぐうたらの私としたら4ヶ月もよく続いたなと思います。
さて、先日の土日は八王子市高尾で「グリーンフェスティバル」というイベントに出店しましたが、晴天で桜が満開で、お客さんは例年になく多く来て、大盛況でした。母と姉も手伝ってもらって一家総出で販売を。 お祭り価格で卸値で販売したので、けっこう出ました。
まーうちの母ちゃんもまさか息子がこんな炭焼きなんてやるなんて、私が小さい時には考えもしなかったでしょうね。
心配性のほうなので、いろいろ気苦労をかけさせているんですが、なんだかんだ言いながらすごく協力してもらってます。 枕なども母ちゃんが縫ってもらえなかったら、こんな小規模で始められなかったよな・・。
今度の土日もイベントで代々木公園で「アースデー」に出店します。 これからイベントづくしなのでがんばります。
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旧暦三月二十日
風邪のほうは徐々に良くなってきてます。 やっぱりそうです。窯の方にいくと楽になってきます。ほんとに。
「病は気から」で、ここの場所が好きだからでしょうね。 気持ちがホッとします。
と元気になってきたところで明日の準備をしなければ。
HP上でもイベントの紹介をしようとしてましたが、できませんでした。 簡単に言いますと、4月の14日15日の土日に「高尾グリーンフィスティバル」というイベントがあります。10:00〜16:00 JR中央線高尾駅徒歩10分のところに林野庁の桜保存林があり、300種類の桜が咲き乱れ、それに合わせて隣りでイベントを組んでいます。 今年は14・15日は当たりだそうで、ちょうど満開だそうです。 おまけに晴れの予報でいい桜日よりになりそうです。
ということで寝込んでた分、さらにてんやわんやしてます。
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旧暦三月十九日
風邪ひきました。 何年振りでしょう。喉が痛いぐらいはありましたけど、熱がでるのは久しぶりです。
朝起きた時、頭が痛く、寒気がし、喉も痛く、熱もあるようでした。 竹酢液でしつこくうがいをし、我が家の常備の漢方薬「葛根湯」を飲んで、午後の2時ごろまで寝込んでたんですけど、「あ〜今度の土日のイベントの準備をしなければ〜」と重い頭を持ち上げて、窯の方に車で向かいました。
それが窯の方に着いたら、なんとも楽になってきてまい、「あれ?」ってかんじになりました。 これって森林効果?
川の水の音や鳥の声や・・、そう、こうゆう弱ってる時に特にこの空気の良さを感じます。水が満ちてる空気といいますか。 これは木がいるからなんですね。 当たり前のことなんですけど、しみじみ感じました。
ということで、一日とは思えない一日でした。
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旧暦三月十八日
今日は「太陽の家」という福祉施設の炭焼き窯の窯詰めを手伝いました。
集まったのは5人。気の知れた仲間たちなので楽しかったです。 竹を1mほどに切り、割り、節を取り、窯に詰めていきます。
お昼は竹筒に入れて直火で炊いたごはんと、私のつたない手打ち蕎麦というシンプルなメニューで、とってもいい食事の時間でした。 竹筒ごはんは竹の甘さがごはんに移っておいしいんですよね。 最後はそば湯茶漬けで締めるのですけど、これってご飯がとっても甘くなっていけるんです。タクアンか梅干しがあれば最高です。お試しあれ。 お蕎麦屋でざる蕎麦を頼んだ後、ごはんを頼むと「ん〜通だね〜」とお店の人に思われるそうな・・。
気の合う少人数の仲間とのんびり過ごす時間もいいですね。
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