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おさむ日記
窯主のノンキな炭焼き生活日記
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年06月21日(木)   新月ですね

旧暦 五月一日 新月 夏至

今日は新月。

かぐや姫の話に始まって、月と竹は関わりがあるのかと興味を持ってから、新月から満月の月が満ちる時期に火を入れて竹炭を焼き始めています。
だいたい今は7〜10日かけて焼いているので、新月以降に火を入れて満月までに火を止めるというかんじです。

なにが違うんでしょうね。
まだ経験が浅いので、やってる私もぜんぜんわかりません・・。
でも、気分的には月の周期で生活しているのはなんともいいかんじです。

もう少しで火入れです。


おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年06月17日(日)   Re:弘法大師の誕生日

旧暦 閏四月二十六日

6月15日の日記の内容について、友人から意見をいただきました。

『死んだら普通肉体は腐るけど、すごい修行を積んだお坊さんとかって、なんか、生き神様とか呼ばれて、半分生きてて半分死んでる状態になるって言わない?何にも食べないんだけど、空気中のミネラル(?)とか最大限に取り込んで、ギリギリのところで生きてるの。それで、座禅組んで、じっとしてるの。洞穴とかで何年も!えーと、それでなんでそれが炭みたいかって言うと、もう骨と皮と、ほんとに必要な組織だけで体が出来てて、腐るとこがないって言うか、無機物ギリギリの有機物って言うか・・・
炭って、(この場合木とか、竹って言う植物だけど)生きものの「業」とか、「
修羅」みたいな部分をすべて超越した結晶みたいな感じがするよ。つまり、清浄なもの。そういう部分だけになれば、物質としての滅びを免れるって感じかな。そして、他のものをも清めることが出来るとか。』

ん〜こうゆう考えって面白いですね〜。
てことは、炭って植物の生き仏?

石や金属も生きてると言う人がいますけど、そうなると炭も生きているんですね。
ほぼ炭素だけが固定されたのが炭ですけど、炭素は結晶構造がもっと密になると、地球で一番の硬さのダイヤモンドになるし、この「炭素」っていったいどんなものなんでしょうね。
炭素は原子が6個の正六角形できていて、この六角形は構造上一番しっかりしていると言われていますよね。
ん〜この炭素ってのは何なんでしょう?


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2001年06月15日(金)   弘法大師の誕生日

旧暦 閏四月二十四日

カレンダーを見たら、今日は「弘法大師誕生会」と書いてありました。
誕生会って誕生日ってこと?
きっと昔だから正確な誕生日ってわからないのかもしれないですけど、へ〜今日は炭焼き人にしては縁起のいい日なんだな〜と勝手に思いました。

というのも、弘法大師は中国から仏教を学び、日本に伝えてくださった方ですが、一説によると炭焼きの(いい炭を焼く)技術もこの弘法大師が伝えてくださったそうなんです。
それを証明するかのように、弘法大師が行脚した地域と炭焼きが栄えた地域が面白いほど一致しているそうです。
ここ西多摩・奥多摩地域の鍾乳洞は弘法大師が修行したと言われているのですが、この周辺も炭焼きが盛んだったのです。
ここで炭を焼いてるのも縁があるんだな〜と関心・・。

窯の形が卵型というのも、思想的に意味があるのだそうな・・。
まあ物理的にはとても効率のいい形だと言われていますよね。
よくある話ですけど、宗教で説かれている思想にでてくる形は、物理的・力学的に調べてみると、ものすごくよくできていることが証明されたりしてますよね。

じゃあ、植物が死んだようで炭素だけの体が残ってしまった炭って、思想的にどんな意味があるんでしょう? 
物理的には?
あの世とこの世をつなげる・・なんて話も聞いたこともあるけど・・。
ん〜わからない・・。



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2001年06月06日(水)   植える

旧暦 閏四月十五日 満月

今日はここ西多摩地方も小雨で、どうやら梅雨に入ったそうな。

そんな中こちらではサツマイモと八つ頭とハーブ類の苗を植えました。
梅雨に人はユウツになったり、ほっとしたりしてますが、植物にとっては気持よいばかりで、ほんと生き生きしてきますね。

その姿を見てると、ほっとします。


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2001年06月05日(火)   おひさしぶりです。

旧暦 閏四月十四日 芒種(稲を植えつける時節)

先週の土日で、毎週のように続いたイベント尽くしがようやく終り、精神的に余裕ができたので、今まで返事が遅れていた人たちにひさしぶりにメールを書きました。

まったく返事が遅くなってすみません・・。
ちょっとした時間で返事がかけるはずなのに、書けなかったです。

これからは当分炭を焼くのに専念します。
昨日も今日も暑くなってきましたけど、窯のところは川辺で木に囲まれてるので、とってもすずしい。
夜はまだ寒いですし。
いい季節になってきました。


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2001年05月31日(木)   今夜、精錬です。

旧暦 閏四月九日

炭焼きのほうは29日に炭化が始まり、今は煙突の温度が160度。
いよいよ終りに近づいてきました。

今は夜中の0時。
これから窯に戻ります。
徐々に窯口と煙突口を開いて空気を入れ、余分なタール分を燃やし、温度を上げてより硬質な炭に精錬します。

虫と川の音しか聞こえない山の暗闇で、炭の光を見ていると、静かに高揚していきます。


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2001年05月27日(日)   代々木に出稼ぎ

旧暦 閏四月五日

昨日と今日は代々木公園で「森林の市(もりのいち)」というイベントで炭売りをしました。

まいどいい出会いがありました。
ミュージシャンやアーティストの方で、この硬質竹炭の音を気に入って、楽器やアクセサリーにしたいと言ってきてくださったり、毎月第3日曜に私の窯で集まっている炭焼きの定例会に行きたいという方もいたり、面白くなってきました。

楽器などは高温で焼きあげる硬い炭にこだわってる甲斐があります。
だからこそ、さらに透き通るような音の出る炭や、想いのこもった炭をやきたくなりますね。

窯の方は5日目。
のんびりとあたためて乾燥させてます。
明日から本格的に上げていきます。
ひさしぶりなので、とっても楽しみです。

さて、知り合いからのCMです。
7月21・22・23日に名古屋で日本初の動物イベントがあります。
動物愛護・保護などの団体が多数参加し、動物に関するディスカッション・講演・パネル展示などもりだくさんのイベントです。
菜食料理も出るとか・・。
そういえば、動物が好きな方には菜食の方が多いんですよね。
ですので、だいぶ気が合います。

TAPS(動物の命を救う会)のHP http://www.taps.gr.jp/


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2001年05月25日(金)   三日目

旧暦 閏四月三日

今回の窯の乾燥は6日かけることにしました。
それというのも今度の土日にイベントがあるからです。

ただ今の窯の煙突の温度は50度前後。
だいたいこの温度をキープしていくわけですが、私の窯の燃焼室は約30×20×80cmととても広いので、めいいっぱい薪をくめて狭めておけば、火は6〜8時間も持ちます。
ですので、比較的楽に長く燻せるわけです。

話は変わりましてちょっと変な話になりますが、きのうと今日、やけにおなかのお通じがいいです。
煙を浴びてるからか、何百キロも埋炭した窯のそばにいるからか・・。
ま〜好きなことやってるからでしょうね・・。


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2001年05月23日(水)   火入れです!

旧暦 閏四月一日 新月

おひさしぶりです。

「三人三よう展」は一昨日無事終わりました。
お出でくださった方、ほんとうにありがとうございました。

一週間ずっと会場にいたんですけど、いろんな方がいらして、いろんなお話ができて、最後はグッタリでしたが、とてもよかったです。
なにか視野がすこし広がったというか、やることがはっきりしてきたというか、浅はかなところを思い知ったというか・・。
簡単に言いますと、いい炭やきたい!と強く思った次第です。

ということで、今日は久しぶりの火入れです。
なんと3ケ月ぶりです。
よくまー在庫が切れなかったなーと思いますが・・。

今日はちょうど新月。
こころを入れ替えて、一から始めるにはもってこいの日です。

久しぶりの煙。
初日なので炭化はしてないので甘く酸っぱい煙ではなく、薪が燃えた成分と炭材の水蒸気の煙なんですけど、この始めの煙は地を這って出てきます。
これが風向きによって、私のいるところにもやってきて、周りが見えなくなるほど囲こまれるのですけど、すごくけむいので涙と鼻水がたくさん出てきます。
これも久しぶりなので、うれしくて、ふんだんに浴びてきました。
なにかきれいになっていくような、そんな思い込みもありまして・・。

やっぱり炭をやくのが好きなんだな〜と実感・・。


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2001年05月18日(金)   『三人三よう展』

旧暦四月二十五日

だいぶごぶさたしてました。
『三人三よう展』の真っ最中です。

ごいっしょの草木染め組みひもの峯さんとツルかご・真綿フェルトの新井さんの質の高さに圧倒。
すごい・・。

今回は全部が全部すごく勉強になってます。
プロの感覚に触れさせてもらって、私の中の世界が一気に広がりそうです。
それとこれからの私の炭焼きの方向性も定まってきたかんじです。

ということで、これが終わるまでなかなか落ち着いて日記は書けなそうですね。


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