おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月二十九日
今日、台湾から帰ってきました。
いや〜いろいろありました。 結局、窯作りの方は「面倒だから、いきなり大きな土窯を作ろうじゃないか」ということになりまして、ドラムカン窯は作らずじまいになったのですが、向うの人がこちらに何週間か学びに来て、後日また私が行って土窯を作ることに決まりました。
「今回の来た甲斐が・・」と思うところですが、いやいやとっても有意義でした。 果樹園の手伝いをしたり、おいしい食事を味わったり・・。 なによりもとってもあたたかい台湾の人たちの人柄に触れられたことがよかったな・・。
とりあえずこんなところで、またあした。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月二十日
急に決まったのですが、明日から14日まで台湾に行ってきます。 台湾に住む果樹園のオーナーが竹林があるので炭焼きをしたいとのこと。 いきなり大きな土窯を作るのもたいへんなので、とりあえずドラムカンの窯を作ってみましょうということで、縁あって私が行くことになりました。 ドラムカン窯ならば私も簡単に作れますので。
ここは国立市にある台湾菜食料理店『中一素食店』の伝手なんですが、向うのオーナーも菜食というので、では私もいけるな、という運びになりました。 台湾って菜食大国だそうですね。 ちゃんと伝えてこないといけませんが、たのしんで行ってきます。 (炭焼きもたのしみですけど、食べものもたのしみです・・)
ちなみに『中一素食店』の宣伝をしますと、 ・『中一素食店』 http://www14.big.or.jp/~mansai/omiseshoukai/nakaichi/ripo-to.html ・立川駅の駅ビルのグランデュオに支店の『健福(チェンフー)』があります。 http://gnavi.joy.ne.jp/gn/jp/G239617s.htm
ここのはほんとおいしいんですよね・・。
ということで、当分日記は書けませんが(といっても最近だいぶサボってますね・・)、みなさまも日々ほっかほかで。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月十六日 満月
最近、森づくりの活動をされている方とか、記者の方とか、いろんなメールなどからいろんな話を聞く機会が多くありました。
アメリカのテロとアフガンへの侵攻のことが主なのですが、いろいろ聞いた中の話を書きますと・・。
湾岸戦争の時、アメリカはとても不況に陥っていて、イラクがクエートに侵攻し、それを守るために多国籍軍を出して、悪いことをしたイラクをこらしめた後は、アメリカは景気回復していったそうです。(国連という名を借りて、イラクの石油を自由にすることができたそうな) その結果を見ると、どう考えてもアメリカが根回しをして、イラクをクエートに侵攻させるように誘ったのではないか、と。 それと同じように、今アメリカは大不況で、今回もアフガンの近隣四諸国〈Azerbaijan,Kazakhstan,Turkmenistan,Uzbekistan〉 には2千億バレルの石油(サウジと同じ埋蔵量)と3兆立米のガス(ロシア、イランに次いで世界3位)があるらしく、輸送路であるアフガンを自由にしたくて、大儀名分ができる今回のテロ事件を誘っていたのではないか、(こんな大惨事になるとは思わなかったでしょうが)という人がいました。
ん〜真偽のほどは誰にも決められないでしょうし、わからないですよね・・。
どちらにしろ、じゃあ日本の私らはなにをすればいいんだろう?、なんてことをつい考えてしまうのですが、これについてあるおばさんが・・。
『みんな誰も食いっぱぐれるのが怖いのよ。仕事を辞めさせられたら、食べられなくなってしまうから。だから、自分が嫌なことでも、人や環境を傷つけてしまうことでも、上の人の命令なら逆らえずにやらざる終えない。 でも、食べ物を自分たちで調達することができたら、そんな命令も聞かなくても済むでしょ。生きていけるのだから。 こんな単純な話でないでしょうし、簡単にはいかないのでしょうけど、だからこそ今のうちから少しづつそうゆう足場作り(畑などの技術・知識や土地や人の繋がりや衣食住のいろいろ)をしていけばいいんじゃないかな・・。 (もちろん運動に参加したり、意思表示するのも大事だけど、自分の身の回りのことを見ないで外にばかり声を出しても、空回りになってしまう。自分に立ち返るような意思表示をしないとね。)』
と言ってました。
そうか・・。全体のことを考えても、自分と環境がここちいいような生活を目指していくだけでいいんですね。 こう考えるとシンプルだな・・。
アメリカもテロも、私らが憎んだりする必要はないみたいですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月十五日
今日ようやく窯に火が止まりました。 正確には明日が満月なのですけど、この月が満ちてる時に窯に火が止まってよかった・・。(まあそうゆうスケジュールにしてるのですけど・・)
まいどですが、最後の煌々とオレンジ色に光る炭火はたまらなくきれいだな。 奥行き2mの窯の中のすべての炭が燃え盛っているという、緊張感というか怖さを感じながら、そのうつくしさに見とれる感覚は不思議と静寂さを感じます。
これはなぜか(けちなのか・・)一人で見ていたいと願ってしまっていて、昼間窯が止まる時に窯に見学に来た人にはそっけなく対応してしまいます。 といいますか、話していられない・・。気をそちらにあげてられないので、間が持たないらしく、みなさんすぐに帰るはめになってしまって・・、ほんとすみません。(願わくば事前に連絡してもらえば、対応できるのですが・・) でも、いい炭を焼くために、この大事な時間は1対1の世界にさせてもらってます。 だから、誰も来ない夜中の窯止めの方が集中できて、とてもきもちいいです。 しかも月夜の光の下で・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦九月十三日 十三夜
今日は旧暦八月十五日の『仲秋の名月』のあとに満ちる月ということで、『のちの月』と呼ばれていて、十五夜に次いで月が美しいと言われています。 また、豆・栗が収穫できる時期ということで『豆名月』『栗名月』とも呼ばれているそうな。 でもなんで、月齢十三日目のちょっと欠けてる月が名月なんでしょうかね。 なんで満月じゃないんだろう? 十三日目は月の出を、二十三日目は日の出を礼拝する風習もあるそうで、なにかしら意味があるんでしょうね。 これらは暦の辞書で調べたのですが、他にもいろいろ書いてありました。 旧暦八月の十五夜の月見をして、今日の十三夜の月見を行わないことを『片月見』と言って嫌う風習があったそうな。 おもしろい・・。
さて、窯のほうは順調に炭化してまして、今は煙突の温度が85℃で、竹酢液が一番ピュアなものが採れる時期なので、その煙はなんとも言えないかすかに甘い香りで(木炭の煙とはまた違っていて独特なんです)、窯にいてとてもここちいいです。 そんな空間の中で、一時だけさっと雲が晴れて、十三夜のお月さんが出てきたときは、名月と言われるわけもわかるように思えました。 普段より月の光が強いように感じました。洗われるようなかんじで。
とてもうれしいひとときでした。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年10月24日(水) |
久しぶりの火入れと歓迎 |
旧暦九月八日 上弦
おひさしぶりです。
今日の夜、ようやく窯に火を入れられました。 日記には書きませんでしたけど、先月も1回焼いていたので、(毎月1回のペースは変わらないので)さして久しぶりでもないのですけど、なにかとても久しぶりだな・・と感じました。
今回の炭材の詰め方がいつもより気持ちが入ったかんじで、丁寧に詰めたので、密度が濃く、より時間がかかって、いい炭になりそうで楽しみです。
火入れの直前に、手を洗おうと湧き水のところに行ったら、テンかウサギが(暗くてわからず・・)目の前を通り過ぎました。 よくこうゆう遭遇はなにか意味があるんだろうと、よく想いをはせるのですけど、いくら考えてもなんの意味かさっぱり・・。
それでも、なんとなくありがたい気持ちになるのでした。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦八月十六日 満月
今夜も快晴で、お月さまきれいでしたね。 この月齢十六日目に満月になる時の呼び名が「いざよいの満月」と言うのですね。 今日友人に教えられて初めて知りました。
パソコンで「いざよい」を漢字に変換すると「十六夜」になったのでびっくりしました。 なんで「いざよい」と呼ぶのでしょうか?
知っている方がいましたら教えてください。
「いざよい」っていい響きですね。なんとなく。
それにふさわしい月の光でした。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦八月十五日
今日の日中はずっと雨。 ですから今夜はお月さまは見れないと思い、あきらめていたのですが、夜中の1時ごろ、何気なく家の前の公園に出てみたら、雲ひとつない夜空でほんとおどろきました。
すごく白いお月さまでした。 東にはオリオン座とシリウスが上がってきていて、真上にはスバルが見えます。 ここちよい寒さ。いろんな虫の音。車の音も遠くから聞こえてきます。
月や星をみていると、つくづく今、自分は地球の引力に引っ張られて、その表面にくっついているんだな・・と思います。 その引力を不思議に感じます。
しずかな時間。 世界中でいろんな出来事が起きているなんて、信じられないと思うほど。
でも、これも現実で、それも現実なのだと、月に言われた気がしました。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦八月八日 下弦
たしかに当事者でない私からは、今回のテロと報復について、いろんなことが見え、いろんなことが言えます。
テロが大悪人のように報道されたり、本当はアメリカの方もとんでもないことをやろうとしていると人づてで聞いたり、どっちがどっちと私もいろいろ思ったり言っていますが、じゃあ、実際私はなにをすればいいんだろう。
意思表示。 それも大事だろうけど、私自身を振り返ってみただろうか。
すこし静かに考えてみる。
アメリカのことの前に、もっと目の前のこと、家族、友人、お隣さん、全ての行き会う人、それと三千万種といわれるこの地球の生きものと、どうつきあってきたんだろうか。
自分と外の世界。 鏡のようにひとつなんだと言われて・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦七月二十八日
テロの事件が起きてから、なにを書いていいのかわかりませんでした。 友人からいろんなメールが来ました。 アメリカのテロ及びそれをかくまう国への報復に対する中止の署名のメールや、亡なられた方たちへ祈りの想いを送ってください、というメールをいただきました。
Fw:アメリカでのテロに関する緊急の署名のお願い Fw:祈り Fw:世界中の平和を望む皆さんへ Fw:戦争阻止に意思表示しよう
明日の炭焼きの定例会にふるまおうと、ハスの実を取らせていただきました。 塩茹にするとおいしいのだそうです。 ハス畑に入り、青々とした大きな葉に囲まれてきもちよかったです。 生でも食べれると聞いて、その場で一粒いただきました。
なんてやさしい甘さなんだろう
ころしあいはやめてほしい
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