3月末に伊豆へ旅行に行った時に買ったサボテンに、花が咲きました。 外側が赤、内側に向けてオレンジ色のグラデーションが綺麗な、八重咲きの花。 とってもラブリー。これからも大事に育てよう。
動・植物問わず、自分で世話した生き物の成長を見るのは、嬉しく心弾むものです。 自分が一生懸命世話した結果が、顕著に表れているのなら、尚更のこと。
鮮やかで明るい色のサボテンの花に、最近荒み気味だった私の心も、ホッコリ 温められ、潤されたような気がします。
寂しかった僕の心に、サボテンが咲いた〜。って、マイク真木か。私は。
異星人繋がりで。 テレビで、「エイリアン4」やってましたね。 エイリアンシリーズ大好きな私は、勿論見ました!
4は、私の好きなフランスの、ジャン・ピエール・ジュネが監督だし、 ウィノナ・ライダー出演してるし(演技はそれほど好きじゃないが、ルックスが大好き)、 あんまり評価は高くないみたいだけど、好きだ。 奇形のクローンや、宇宙船のセットの端々に、監督らしさを感じるんだよね。
シガニー・ウェーバーはシリーズが進むにつれ、どんどんマッチョになってますな。 4では、アップ画面だと、結構年取ったなあ、と感じさせたものの、相変わらず 鍛え上げたガタイしてます。凄いなあ。
目玉のエイリアンのデザインも、水陸両用になってたりと、随分進化。 リプリーが宿主となったことで、エイリアンと人間のDNAが融合し、最新型の エイリアンは、人間に近い姿で生まれますが、この最後のエイリアンと、リプリーの 母性愛による結びつきが、今まで恐怖の対象として、全く違う次元で存在していた エイリアンを、食うか食われるかの関係ではあるものの、同じ生命体として捉えていて、 最後、エイリアンがリプリーによって殺される場面、母親に助けを求める、哀れな 子供のような表情を浮かべているように見えて、ちょっと切なくなります。
ジャン・ピエール・ジュネは、最近はすっかりアメリで有名になっていますが、 エイリアン4の前の作品もSF。「ロスト・チルドレン」という作品。
仏・西で、ハリウッドに負けないSFを創ろう、ということで、巨額の費用を投じて 撮影された映画なのですが、ハリウッドナイズされたエイリアンのようなSFに比べると、 叙情的というか詩的というか、お伽噺のような、それでいて退廃的で不安定な雰囲気が、 非常にヨーロッパ的で、面白い。
なにしろサーカスだし、シャム双生児の婆さんに、同じ顔したクローンの6人兄弟の オッサンに、子供の大きさのままのオバハンだし。 極めつけは、主人公が小悪魔的な魅力の美少女。ハリウッドじゃありえないね。
衣装担当が、ジャン・ポール・ゴルチェで、セピア掛かって暗い画面の色彩が、 またさらに、ヨーロッパのお伽噺風の世界を演出。 大変判りやすい、私のツボの結集のような映画だった…。
昨日の夜、NHKで美輪明宏様の、特集番組を放送していまして。 相変わらず、強い信念と美学を貫き通した生き方だ。
この人は本当に心が強い人だと思う。 美輪様の主張や思想は、正しいとか正しくないとか、理論的なのかとか、そうした 客観的評価を超越して、説得力がある。一種のカリスマだ。宗教だ。
自らの手で自由を獲得して生きていくために、差別や貧困や、そういった過酷な 状況にも負けずに、社会の規範や大多数の意見に流されることなく、自分の目で 見て体験し、心で感じて考えた主義主張だから、人の心に響くのだと思うわ。
「黒蜥蜴」の舞台が公開されたばかりで、その練習風景や実際の舞台の 様子を織り交ぜた構成だったので、番組後半は、三島由紀夫の話が中心。
公私に渉る、美輪様と三島の親密な交流は、有名な話ですが、融通が利かない真面目で お茶目な三島の人柄が伝わる話が多くて、興味深かったです。
有名なあの耽美写真集、「薔薇刑」が、実は撮影も出版も、奥さんに 内緒だったため、三島邸を訪れた美輪様に、奥様が席を外した時を狙ってこっそり 一部渡したのに、奥様が勘付いて、
「またそんな人様に笑われるようなことをして!」
と怒られた、という話が面白かった。確かにあの写真集見たら、そう言いたくなるわ。 (ちなみにこんな表紙 → http://i-debut.org/opinion/m_disp.asp?code=1548)
三島の市ヶ谷駐屯地での自決についても、かなり時間を割いて話していました。 自決の一週間ほど前、美輪様の舞台の楽屋を訪れた三島が、真っ白なスーツに ピカピカのエナメル靴で正装し、300本の深紅の薔薇の花束を、
「これから先の舞台に、君に贈る全ての分の花束だ」
と言って渡した、という逸話は、何度聞いても胸にぐっとくる。
彼の自決については、当時のマスコミでは、馬鹿げた凶行、理解不能、といった 見解が多かったようですが、美輪様の、三島が死を自ら選んだ心境についての考察が、 先日読んだ、澁澤龍彦の三島由紀夫論と、大変酷似していて、文面を追うだけでは、 少し理解できなかった部分が、ストレートに納得できて、成る程、と思いました。
人が自らの生き方を、能動的に決めることは、とても難しい。 人は、この世に生を受けることも、自らの意志では選べない。
由緒正しい良家に生まれ、祖母や両親の決めるままに、エリートとしての道を歩んで いた三島は、そんな自分の受動的な青春時代を、恥ずかしく感じていたらしい。
後年、周囲に笑われようが眉を顰められようが、自らが着たいものを着て、徹底した 管理によって、自己の肉体を改造し、映画や舞台に出演したのも、人に決められた のではない、自らの意志によって選び獲得した、「自由」を求めていたから。
彼が素晴らしい作品を生み出したのも、もしかしたら、本来は自在に操ることが できない、時間や運命といった概念を支配し、自分の精神をその足枷から解放した かったからかもしれない。
そして彼は、死ですら、受動的であることを拒み、自らの意志で迎えたかった。
澁澤龍彦も著書の中で述べていましたが、盾の会での活動も、駐屯地を占拠しての 自決も、表面的な政治的思想は、大して重要ではないのだと思います。 本質は、三島本人が、自らの意志で選択し行動することにある。
逃れられない刻の流れの中で、せっかく自由意志によって獲得した、鍛え上げられた 肉体は、次第に老い衰えていく。
自らが作り上げた肉体を、自決によって、自らの手で時間の呪縛から解放する。 つまり、獲得した「自由」を完全な形のまま、自らの手で終わらせること。
完璧主義の三島の美学が、その死には結集しているのです。
三島も美輪様も、あの思想や生き方の全てが正しいと、盲目的に信じて崇拝する 必要はないですが、ああいった、真の自由を求めて、日々戦い、自分の目で真理を 追究する姿勢は、私の理想です。
今日は、国立近代美術館・工芸館へ。 「今日の人形芸術 想念(おもい)の造形」展 http://www.momat.go.jp/CG/doll/doll.html
日記でも何度かお話した、私の好きな人形作家、四谷シモンと、吉田良(本当は、 天野可淡の方が好き)の人形が数点、そして、関節球体人形の元祖、ハンス・ベルメール の人形写真が公開されるというので、これは外せないな、と。
会場は、他の展覧会に比べ、若いお嬢さん方が多い。しかも自分もお人形さんみたいな、 ゴスロリ調の服や、和服のお嬢さんもいて、一種独特な客層。 吉田良あたりは、ゴス好きビジュアル系バンド好きなお嬢さんなら、絶対一度は目に したことあるはずだしね。
四谷シモンは、何年か前に小田急百貨店の個展に出展された作品で、見たことが あるものだけだったんですが、やはり群を抜いてエロスが漂ってます。 無垢な表情の、中性的な少年・少女の人形なのに、思わず凝視せずにはいられないような、 ザワザワと心に細波を立たせるような、妖艶さ。 ちなみに、人形の顔は、性別問わずシモン本人に似てる…。まさに自己愛。
(四谷シモン公式サイト → http://www.simon-yotsuya.net/)
吉田良の人形の色気は、もうちょっと判りやすい、少女らしい艶かしさ。 赤い着物をぞろりと着流したり、黒いコルセットにガーターベルト、目に包帯を巻いた 少女の人形など。 この人の人形も、似通った顔をしているんだけど、シモンの人形より生々しさがあって、 思わず頬に触れたくなるような感じ。
(吉田良のサイト → http://pygmalion.mda.or.jp/)
ハンス・ベルメールは、関節球体人形の先駆者で、名前は勿論知っていたのですが、 この人の作品を写真とはいえ、キチンとした形で見るのは、今回が初めて。 なんというか…。凄いです。特に、白い靴下と革の靴を履いた少女の下半身部分が 2つ繋がった、異形人形は、写真でもうわ、ヤバイ、と思わせるなにかがある。
http://www.mmjp.or.jp/art-u/contents/surre/bellmer/bellmerj.html
偶然、友永詔三サンという人形作家の方の、ギャラリートークに参加しまして。 この人、NHKで今月から放送されている人形劇、「プリンプリン物語」の人形を 創った人なのです。
今回出展していた人形は、プリンプリンとは別の作品だったのですが、ギャラリートークに プリンプリンや、ルチ将軍、花のアナウンサーなどの実物を持ってらして、間近で 見られたばかりか、触らせてくださいました。 全部木で作られているそうなんですが、緻密な造りもさることながら、遊び心満載の 人形たちで、お話もなかなか面白かったです。
(プリンプリン物語サイト → http://www2.nhk.or.jp/tv50/prinprin/)
赤ちゃんのプリンプリンが、丈の長い、白いベビードレスを着ているのね。 だから身体の部分は外から見えないけど、触った感触で、足がちゃんと付いていたのが 判ったので、ヒョイっとドレスを捲って中を覗こうとしたら、隣にいたカップルに 笑われました…。結局、ドレスの裾が袋縫いになっていて、捲れなかったけど。 なんだか気になるじゃない。ああいう人形の中身って。
今いちばん行ってみたい場所。 それは、青森県三沢市。青森県の太平洋側の市。
行きたいと言っておいてなんですが、小川原湖という湖があるものの、青森県の中でも、 特にこれといって目立つ観光スポットもない、小さな街なんですが。 あるんですよ。ここに。
寺山修司記念館が!! http://www2.justnet.ne.jp/~aomori/hakubutukan/terayamakinenkan.html
行きたい!!激しく行きたい!! でも、宿泊費はともかく足代が馬鹿にならないし、遠いから、ピンポイントで 見に行くには、チト躊躇われるのよね…。
なにしろ、かき集めた情報によると(公式HPすらない…)、意外と施設は小規模だし、 東京から行くには、飛行機で移動しても、さらに三沢市街地まで、バスで約30分。 その上、記念館自体が市の中心部から離れていて、駅前から車で小1時間。 三沢駅前から循環バスが出ている、という情報もありましたが、1日3往復のみ。 移動だけで半日潰れるっつうことですね。
うーん。愛が試されてる気がする…。 今年はGWも飛び石で、3連休しかないし、纏まった休みが取れないから、本州の 先っちょまで旅行に行くのは、結構厳しいなあ。
他にも、行きたいのに遠くて行けない場所がいくつかあるのよね。
愛媛県にある、四谷シモンの病院ギャラリー。病院施設をそのまま利用して人形を展示。 http://www.simon-yotsuya.net/oeuvre/hos_galerie/hospital.htm
香川県にある、平家物語歴史館。写実的な蝋人形で、平家物語を再現。 http://www.pasutel.co.jp/person/party/heike/index1.htm
なかなか同志も見つからないし、果たして潰れる前に全部制覇出来るのか…。 なかなか難しいところですな。
アナタが私にくれたもの〜。ってな感じで。 誕生日にクリスマス、バレンタインにホワイトデーと、色々とプレゼントを貰う機会って 多いですね。お付き合いしている人がいれば、尚更。
最近、周囲の人と話をしていて気がついたのですが、一人暮らしをしている女への、 お付き合いしている相手からのプレゼントの中で、個人的な趣味趣向に関係なく、 一番ポピュラーなものって、プレステなんですよ。
そういえば、ウチにあるポケステもPS-2も、自分でお金出してないや。 プレゼントとしてそれほど廉価でもなく、DVDも見られてそれなりに用途がある という意味では、無難な選択なのでしょうか。
そして、別れた時に相手に返品する確率が最も高く、且つ、相手が替わったら、 また貰う率が高いプレゼントも、プレステ。
指輪等の装飾品は、突っ返されても相手の男性も困るだろう、との配慮(?)から、 返品しない例の方が、圧倒的に多いんですが、プレステは、大抵買ってくれた彼氏も 欲しくて、一人暮らしの彼女の部屋に入り浸ることを前提で、プレゼントしている ことが多いので、自分がお金を出した以上、返して欲しいと思う人がいるらしい。
今まで付き合った彼氏の数だけ、プレステも替わったという人もいました。 まあ、プレステの寿命は3年程なので(それ以上経つと、大抵不具合が生じる。不思議)、 付き合う人が替わる周期は、結構プレステの買い替え時期としても、適当なようですが。 なんだか確信犯ぽくて、嫌ですね…。
ちなみに、私は、人を憎んで物を憎まずがモットーなので、一度いただいた物は、 例え贈り主との縁が切れても、普通に使わせていただいてます。 返せ、なんて言うような男は、私のような我儘者と最初から付き合わないだろう。
というか、指輪など、新しい彼氏が出来てまで使うのに、支障があるようなプレゼント を貰わないせいなんでしょうが。それはそれで寂しい…。
2003年04月09日(水) |
あかい花、しろい花。 |
あんなに満開だった桜もハクモクレンもすっかり散って、瑞々しく柔らかな若葉が 枝に新たな彩りを添えていますね。 白木蓮に替わって、紫木蓮が、すっかり暖かくなった春風にようやく目を覚まし、 フワフワの産毛を纏った蕾を綻ばせ始めました。
名前のとおり、白木蓮は白い花。紫木蓮は赤みがかった紫色の花を咲かせますが、 厳密に言うと、「モクレン」というのは、紫木蓮のことのみを指すのだとか。 この二つはよく似た近い種ながら、実は別の種類の花なんだそうです。 白木蓮の方が高木に成長し、開花時期も早い。
ちなみに、清冽な印象から、私は白い花が好きなので、白木蓮はもっとも好きな 花のひとつです。 桜も染井吉野のような薄紅色より、白味の勝った色合いの方が好き。 でも、あんまり自分自身のイメージにはそぐわないのよね。白い花。
めっきり春めいて温かくなってきましたね。 寒い冬も終わって、朝もシャッキリと、布団から一思いに出られるようになりそうな ものですが、生温かい布団の誘惑は、収まるどころか強くなる一方です。 タオル地のシーツと柔らかな綿毛布の狭間で、身体が根を張って動けない…。
ここのところ天気が安定しなくて、満開に咲いた桜も、そろそろ散り透き始めて きたし、先日の土曜日も、あいにくの雨模様でしたが、昼近くまで寝ていたところ、 近所の雀が、ウチのベランダの軒先で雨宿りをしていて、随分と賑やかでした。 まさに孟浩然の、「春暁」ライクな日々。
ところで「春暁」ですが、あまりにも有名な漢詩で、今更書き下し文で、意訳つけて 私如きが偉そうに薀蓄たれるのも無粋なんですが、井伏鱒二先生の「厄除け詩集」 の訳が、すごく好きなので抜粋しちゃおう。 「厄除け詩集」の漢詩訳は、リズムがあって洒脱で、全部好きだ。粋。
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシタ ヨルノアラシニ雨マジリ 散ッタ木ノ花イカホドバカリ
夜は風雨の音を肴に、独り静かに杯を傾けて、朝は、小鳥の囀りで目を覚まし、 寝覚めの一服をしながら、昨日の風雨に散らされた花を想う。 そんな風に、ありのままに、自然体で生きられたら、理想的だ。 ソウイウ人ニワタシハナリタイ。
2003年04月07日(月) |
かわいいうさこさん。 |
朝、布団の中からゴソゴソとテレビを見ていると、NHK教育で、ミッフィーの 3Dアニメーションをやっていて、目が釘付け。 おそらく、クレーンアニメだと思うのですが、まん丸のミッフィーが、ポテポテ 動いてるんですよ!!ぐはーーーーっっ!!!可愛い〜。
さすが天下のNHKの仕事だけあって、滅茶苦茶出来がいい。 あの絶妙なまろみが、私のハートをがっちり鷲掴んで、離しません。 特に、斜め後ろから見たミッフィーの、耳の付け根とまん丸な後頭部が、秀逸。
ミッフィーは、日本でも大人気のキャラクターですが、私が乳幼児だった頃は、 ミッフィーなんて小洒落た名前じゃなくて、うさ子さんという名前だったはず。 絵本を持っていたので、間違いない。
去年の夏、新宿三越でディック・ブルーナ展をやっていて、勇んで見に行きましたが、 原作のミッフィーは、長い年月の中で、結構顔の雰囲気が変わっているのですね。 原作ミッフィーは、意外と目が小さくて、キャラクター商品のミッフィーと比べて、 甘い可愛らしさが薄いし。
ちなみに、ミッフィーのお父さんは、ふわふわさんという名前で、口が×ではなく、 ミッフィーより一本多い、米マークなのです。そして等身が高い。ちょっと怖い。
あまりに少女趣味なので、グッズはほとんど持っていないのですが、ブルーナ展で 買ってもらった、ゾウに乗ったミッフィーの陶器の貯金箱は、お気に入り。 ゾウもミッフィーもまん丸で、とてもプリチ−。
基本的に、丸くてポテポテしているものは、可愛く感じて好きなのです。 むっちり太った子犬とかね。我ながら単純だなあ。
2003年04月06日(日) |
お母さん、もう一度私を妊娠してください。 |
昨日、というか今日の深夜から夜明けまで、ちょっと外出。 といっても、ウチの近所のファミレスだったんですが、窓側を向いて 座っていたので、漆黒から群青、紫がかった澄んだ青へと、刻一刻と 染まっていく空の様子を、久しぶりに堪能できました。満足満足。
朝ごはんを食べてから帰宅。 昨日の冷たい雨空から一転、晴れ渡ったお天気に、洗濯をしてから就寝。 当然、午前中などには起きられず、昼過ぎまで爆睡。
妹は友達とお花見に行ってしまっていたので、昨日に引き続き、家で のんびりまったりと、ビデオ鑑賞。
今日は、寺山修司の、「田園に死す」 白塗り学ラン角帽ですよ。下駄で線路を疾走。家出に母殺しで、少年期の脱却。 短歌の朗読を、寺山修司本人がしてました。東北訛りはともかくとして、 意外と声が高いのが、気になるのよね。
なんだか、天井桟敷の色々な舞台の要素が、そこかしこに埋め込まれていて、 興味深かったです。 八千草薫が、「お母さん、もう一度私を妊娠してください」って言ったり。 そりゃ、身毒丸じゃなかったっけ?
映像のインパクトでは、脳内トップ3に入る、寺山修司。 舞台の人だから、映像でも大掛かりで象徴的な舞台装置での、断片的かつ暗喩的 映像の連続で、なんだか脳味噌が、ショッキングピンク一色に染まっていくような、 不思議なトリップ感が味わえます。しかも恐山に賽の河原に奇形サーカス団だし。 J・A・シーザーの音楽が、また癖になるのよね。一種の宗教音楽だ、あれは。
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