アジア圏でのSARSの感染拡大、北朝鮮の核保有問題、 未だ不安定なイラク情勢に、日本国内でも、謎の白集団が 不可解な行動を繰り返したりと、ここ最近、規模の大小の 差はあれ、私たちを取り巻く情勢が、非常に不安定かつ不穏で、 なにか今までの世界を覆してしまうような、とんでもなく大変な ことが、気づかない処で既に起こっていて、至る所でその片鱗が 噴出しているような、なんともいえない焦燥感や不安を感じます。
具体的に、何処がどう、という風には言えませんが、 着実に何かが変質しようとしている気がする。
多くの人が浮き足立って混乱し、善悪も正誤も簡単には判断し難く、 何が起ころうとしているのかも見えず、自分自身の先行きすら、 予測不能な現状で、大した価値もない卑小な自分が、くだらない不安を 抱えたまま、それでも無様に執着してまで、生きていく意味があるの だろうかと、ふと思います。 だからといって、短絡的に死にたいとも思いませんが。
そういった考えさえ、所詮、本当の生の危険にあったことが ない者の、甘ったれた傲慢さだと、重々承知していますが。
こんなに色々なことが起こっているのに、自他問わず、 すべての生への実感が希薄であることが、その終末もあっけない ものなのだろう、と予感させて、なんだか怖くなります。
2003年04月26日(土) |
もう一度、逢いたくて。 |
本日は、朝7時起床。 会社がある平日より早い。というか起きられたことが奇跡。 どうしてそんなに早起きか、というと、映画を見に行くためです。
銀座シネパトスで、モーニング上映です。 「フォーエバー・レスリー」と銘打って、愛しのレスリー・チャンの 出演作品を、朝イチで上映しているのです。所謂、追悼上映。
今日は、レスリーの代表作と言っていいでしょう、カンヌ映画祭受賞作品、 1993年上映、陳凱歌監督の、「さらば我が愛 覇王別姫」
9時からの上映ということで、8時45分頃に会場に着いたのですが、 朝っぱらから、会場前には行列が!! ざっと30人はいましたよ!! 150人弱しか入らない会場は、ほぼ満席。女性が99%占有。
映画自体は、10年前に公開され、私も4度ほどビデオで見た作品ですが、 数あるレスリーの出演映画の中でも、この程蝶衣の役は、もっとも嵌り役で、 レスリーの実力・魅力が凝縮されたものだと思う。
舞台は日中戦争前から、文化大革命を経て1977年までの、激動の中国。 中国の伝統芸能である、京劇の世界。
レスリーは主人公の、相手役に恋する京劇の女形を演じましたが、出演に あたり、京劇の女形の挙措や、北京語の猛特訓(レスリーは香港人なので言葉 が違う)をし、徹底した役作りを行っています。
もともと、レスリーは完璧主義者で、撮影中は、自分が演じる役になりきって しまうのですが、自身が実生活でも同性愛者であることもあって、特にこの 蝶衣役は、他の作品と比べても鬼気迫るものがあるというか、凄まじいです。
相手役の男優より、背は低いものの、顔はでかいしガタイもいいんですが、 姿形は関係なく、もう、まるっきり「女」にしか見えない。
独占欲が強くて、嫉妬深くて、狡くて、虚栄心が強くて、弱虫で、ヒステリックで でも、愛する人のためなら、どこまでも強くなれる女。
もうレスリーが、犯罪的に可愛い過ぎるし(つっても、当時36歳なんですが)、 これでもかと襲いかかる過酷な運命と、報われない愛が、切なくて切なくて。
滂沱の涙に泣き濡れて、心の中では絶叫の2時間。
上映後、明るくなった会場内でも、そっと目頭を拭う人、多数。 うん、何度見ても泣ける。いい映画だよね。 そしてレスリー、美しすぎる!! マジ、罪なほど妖艶だよ。子供時代の子役も、凄い美少年だし!!
来週の上映は、王家衛監督の、「ブエノスアイレス」 トニー・レオンと共演した、これも同性愛映画。
冒頭の、2人の濃〜いキスシーンは、公開当時、映画館で鼻血吹きそうな ほど、衝撃だった。しかも、パンツがね…。妙に生々しかったね。
我儘で奔放で、少年のようなレスリーが、これも可愛かったなあ。 喧嘩ばっかりしてるんだけど、2人で乗ったタクシーで、お互いそっぽを 向きながら、無言でトニーの肩に、コトンと頭を預けるレスリーが、 絶叫するほど可愛かった…。
公開当時、付き合ってた彼氏と私の誕生日に、映画館へ見に行った、思い出の作品。 内容をよく知らなかった彼氏が、ちょっとビビッてたのも、今ではいい思い出。 だって、私が見たい映画でいいって言うからさ。
そんな訳で、来週また見に行きます。待ってて、レスリー!!!
年がら年中、言っているんですが、今度こそ。
絶対にダイエットするぞ!! 目標3.5キロ減!!!
ここ半年くらいで、急激に太りまして。 外食が多いし、間食もするし、その割に全くといっていいほど、動かないので 太るのは当然の結果なんですが。
とうとう、体脂肪率が、20%後半という、未曾有の領域に突入し、 体重も嘗ての最重量記録に、刻一刻と近づいて、大台突入も目前となった今、 是が非でも痩せたい。痩せねばならぬ。
今まで余裕で履けたスカートが、食後にはキツイ。(胃下垂気味だし) 鏡で見れば、体格がひと回り大きくなったように感じる。(そしてオバサン体型) 顔がパンパンで、顎と首の境界線が曖昧に。(顔がでかくなった) 椅子に腰掛けていると、背中や腰周りの肉が余る。(がっちり掴める) 肌荒れや浮腫みが酷い。(それは年のせいも…)
醜い!! 非常に見苦しい!!
年を取れば、なかなか体重も落ちにくいし、自分の理想体型を維持するのは 金も努力も労力も体力もかかる、一大事ですが、やらねばなるまい。
これから、薄着の夏が到来するのですよ!! 去年大量に購入してしまった、ノースリーブを、無駄にするのか!?
意志の強さが試されています。試練です。 昨日までの、意志薄弱なヘタレな私は、グッバイ!!
…3日坊主で終わらないように、出来るだけ精進します。(超弱気)
昨日の続き。 金田一かコナンばりの推理力で、屋根裏の散歩者を、ネズミと推測した、まめ姉妹。 今日、管理人さんに確認してもらって、謎に包まれた散歩者の正体が、 遂に明かされました。
鳥でした!!!! 推理大外れ!!!!
なんでも、屋根裏に、鳥が巣を作ってたそうです。 小動物、という辺りまでは当たっていたんですが。惜しい。
明智探偵にも、小林少年にすらなり損ねましたが、いやあ、ほっとしました。 同じ小動物でも、鳥とネズミでは、気分的に全然違うもの。 今日からは、安心して枕を高くして眠れるわ。
でも、ネズミが都心部で大量発生しているのは事実だし、最近ウチの近所でも ネズミの死骸を見かけたばかりなので、油断は大敵です。
昨日、色々調べたところ、巷で増殖しているネズミには2種類ありまして。 ドブネズミとクマネズミ、という種類。
で、特に増加が著しいのが、クマネズミ。
ドブネズミは、基本的に地面に近いところで生活しているのですが、 クマネズミは、ドブネズミよりもひと回り小さく、動きが敏捷で、 垂直に近い場所でも上っていくことが可能な為、マンションや ビルなどに、多く生息しているとか。 直径3cmほどの穴があれば、侵入してくるそうです。
ビルなどの高い場所なら、天敵も少ないし、とても賢く用心深いので、 トラップや毒餌を仕掛けても、ほとんど引っかからないそうです。
仲間がトラップに掛かったのを見ると、学習して、避けるんだと。 粘着シートのトラップが、濡れると粘着力が弱くなることを見抜いて、 水溜りで足を濡らしていた、という例もあるとか。
専門の業者さんでも、クマネズミを駆除するのは、なかなか難しいらしい。
もともとネズミは繁殖力が強く、環境への適応能力も高い生き物なので、 最近では、生まれながらに毒餌に抗力を持ったネズミや、猫ほどの大きさが あるネズミなど、ほとんどSFかホラー映画のようなものが、本当に 実在するらしい。絶対見たくない。
みなさんも、夜中になにかが動き回る音が天井から聞こえたら、気をつけて。 そんなネズミと知恵比べをしても、勝てる気がしないわ。まったく。
昨日から、朝、台所に立つと、天井裏、換気口付近で、カシャカシャと、 明らかに、なにか生き物が動く音がするんですが。
ゴキブリ!?と一瞬思ったんだけど、もっと重量がある感じだし、金属と 硬い、爪のような物がぶつかって生じる音なので、妹と考えた結果、
ネズミではないかと。ギャ−−−ッ!!!
ゴキブリなら、もし正面から遭遇してしまったとしても、殺虫剤噴射でなんとか なるけれど、ネズミはどうすれば!?
捕獲も出来なきゃ、殺すことも出来ない。そのまま放置!?イヤ−−ッ!!!
最近は、都会でネズミが大量発生しているせいで、深夜や明け方、繁華街で ネズミを見かけることも多いですが、何故だか、異様にデカイ。
あんなのが天井裏にいて、万が一、部屋にまで出現した日には、誰がなんと 言おうと、荷物纏めて出て行く。怖い!ネズミが怖い!!ウワァ−−−−ン!!!
妹共々、戦々恐々としていて、台所付近の物音には、とても敏感になってます。 衛生的に問題があるのもそうだし、あの尻尾が、生理的に駄目。ゾッとする。
漲る緊張感。お前らはドラえもんか二階堂か、というほどの怯え様。 妹は、ぶつぶつと、「私はリス、尻尾を剃られたの」(BY.二階堂)と、 ネズミが怖くなくなる呪文を唱えています。ある意味、そっちの方が怖い。
朝しか物音がしないし、確認のしようもないのですが、とりあえず管理人さんに 土曜日に相談する予定。平日は出勤前も帰宅後も、管理人さんいない時間帯だし。
その間に、ネズミ算式に大量発生していたら という不安で、 かなりドキドキです。どうしようもない、と言われたら、本当にどうしたら!?
…ネズミ疑惑が、杞憂で終わることを祈るばかりです。
2003年04月22日(火) |
美味しい男のつくり方。 |
昨日の深夜、「きみはペット」の再放送を見る。 すげえな、これ。女の夢が、ぎっしり詰まってるよ。
まあ、「ペット」というのは、ちょっと漫画的に過ぎる表現だとは 思いますが、こんな可愛い男の子、独占支配してみたいよ。
戦後、靴下と女性は強くなった、とよく言われますが。
でも対する男の人は、強くなる女性と反比例するように、弱くなって きている気がするわ。勿論、全ての人がそうだという話じゃないですが。
精神的には、意外と打たれ弱い人が多いし、その割に、彼女より優位に 立ちたがる人が多いし、最近は優柔不断も男が多いし、なまじ、頭脳・仕事 学歴・収入と、普通の男の人よりもスキルが高い女だと、大抵の男は 尻込みしちゃうか、変に挑戦的になるか、卑屈になるかで、 なかなか、理想の王子様は見つからないような気がする。
本当は、ああいったバリバリの女の人の方が、優しいだけが取り柄のような、 普通の男の人が好きだったりするんだけどね。 なかなか需要と供給のバランスはとれないものです。
で、既製の王子様が見つからないなら、自分で育てよう、と思い立っても なんの不思議もないし、どうせ育てるなら、自分好みで、懐いてくれて、 でもいざという時には、ちょっと頼れたり、包容力があったり、優しかったり、 そんな可愛い男の子がいいなあ、と思うのは、当然だわな。 まさに、逆・紫の上計画。
作家の室井佑月サンが、以前テレビで、 「好きかどうかという気持ちだけで、相手を選びたい」と言ってました。
別に嫌いな人と今まで付き合っていた、って話では勿論なし。 職業とか収入とか、そういった要素で相手を選ぶのではなく、 純粋に恋だけをしたい、という話。
でも、そのためには、たとえ相手が無収入のプーでも、バイトに 明け暮れながら、叶わない夢を追ってるような人でもいいように、 女性の側が、経済的に、男性に依存しなくても安定した生活を維持できる、 きちんとした仕事を持った、独立した人じゃないと無理な訳。
別に、だめんずみたいに、男に貢げ、って話じゃなくて。 意外とこの話すると、自分に都合よく解釈したがる男、多いんだけど。 男の夢を実現させてあげるために、女が出資する必要は、全くないと 私は思うのだが。
あくまで自分の生活が、誰にも頼らずに成立するのが基本。 男は、人生をさらに充実させるための付属品。日々の潤い。いいなあ、理想だ。
先週に引き続き、国立近代美術館「今日の人形芸術 −想念(おもい)の造形 」展 見に行ってきました。今日は、四谷シモン氏の、ギャラリートークを聴きに。
都営地下鉄の九段下から、北の丸公園内をテコテコ歩いて移動。 生憎の小雨模様でしたが、お堀の土手には菜の花と紫色の花が咲き乱れ、 ツツジやミズキが満開で、桜の時期とはまた違う趣きで、なかなか綺麗でした。
さて、肝心のギャラリートークですが、流石は人気のシモン氏だけあって、 展示会場ではなく、近代美術館内のホールが会場。開演10分前に到着しましたが、 すでに満席。ギリギリでなんとか座れましたが、大盛況です。
今回は、シモン氏と近代美術館館長の対談形式。これがまた微妙で。 質問が曖昧で話が拡散するわ、ちょっと的外れな感が否めない内容で、 せっかく生でシモン氏の話が聴ける貴重な機会でしたが、期待が大きかった分、 物足りなかったかな。館長の微妙に外しつつも一生懸命な感じと、シモン氏の 飄々とした雰囲気の温度差が、面白かったですが。
参加者からの質問時間も設けられたんですが、これも見事にすれ違ってまして。
四谷シモンの人形というと、幻想的で耽美なイメージが強く、女性ファンが多い こともあって、作り手であるシモン氏にも、芸術的でロマンティックな信念や、 作品に対する強い思い入れを、どうしても期待してしまう訳で。 写真や映像でみる、シモン氏の独特な風貌や経歴が、また否が応にも、そういった 期待を煽るような気がするんですけどね。
しかし、シモン氏本人は、飄々とというか、淡々というか、とても自然体な方で、 自身の創作する人形に対しても、かなりクール。 創作活動を、職人的というか、キチンと仕事として捉えているので、熱狂的な ファンが期待するような、熱い主張は、今更特にない。
「ご自身が亡くなられて、一体だけ一緒に焼いてあげる、と言われたら、 どの人形を選ばれますか。」
と聞かれれば、「特にないですね〜。」と笑顔でかわし、
「完成後も、ずっとお手元に置いておきたいと思われた、思い入れの強い人形は ありますか。」
と質問されれば、「仕事ですから、売れてくれないと困るんですけど。」 と、ある意味、爆弾発言。 「創っている時はとにかく苦しいので、出来上がったら、もうあんまり見たく ないですね〜。時間が経てば、反省点を客観的に見ますけど。」 と、いたってクール。
創作途中は自分で作り上げる以上、人形は自分のものだけど、完成すれば、 自分の手を離れ、他人のものになるのだ、という意識が強いのね。
だから、人形の持つ、場の空気を支配する存在感には、強い興味があっても、 どういった状況で、どのように展示するのかは、人形の所有者や美術館側が 決めることで、こういう風にしてくれなきゃ嫌、という主張はないらしい。
自分の創作活動についての質問に関しては、全体的にこんな調子だったんですが、 一番好きだという、興福寺の恵心上人の立像についてと、澁澤龍彦氏に関しての 話の時は、一転して、胸に去来する感情のまま語ってくださいました。
澁澤龍彦氏と四谷シモン氏、澁澤龍彦氏と三島由紀夫氏の交流については、 私が好きなこともあって、何度かこの日記でも書いていますが、奇しくも シモン氏が今回語られた、澁澤氏の思い出話も、三島由紀夫に関する話でした。
三島由紀夫の割腹自殺後のお正月、シモン氏が澁澤邸を訪ねた時の話。 あの澁澤龍彦が、子供のように、おいおい泣いたそうです。
「あの澁澤さんが泣くなんて思わなかったし、後にも先にもあの一度しか 泣いている姿を見たことがなかった。そのぐらい、衝撃だった。」
という話は、人形の話以上に、グッと胸にきました。(それもどうかな)
四谷シモンという人は、本当に純真な人なんだなあ、と感じた講演会でした。 人の思惑など関係ない、自分自身の世界がキチンとあって、興味があることや、 純粋に感動したことを、素直に吸収して、肩肘張らずに自然体のまま表現する ことが出来る人。
質問内容はともかく、いろいろな発見のあった講演会でした。
って、日曜日の朝に、昔クラシックの番組ありましたよね。 小学校高学年の頃、毎週日曜日に塾へ行っていたのですが、朝、通塾の支度を しながら、ぼんやりと、よく見ていました。
しかし、幼少の砌、10年もピアノを習っていたのに、上達の兆しも見えず、 今では全く弾けないことからも判るように、私にクラシック音楽への造詣など、 全くもって、皆無です。曲名も作曲家名も、ほっとんど知りません。
でも、バッハがヅラで、怒るとあの頭を外して投げつけた、という、嘘か本当か 判らない話は、バッチリ覚えています。
さて今日は、会社の方が所属している、区民オーケストラのコンサートを 聴きにいってまいりました。 私自身は、先程も申し上げたとおり、クラシック音楽の詳しい知識も理解も 全くないのですが、周辺を見回してみると、ヴァイオリンにビオラにピアノに ハープと、意外とクラシックに慣れ親しんだ人が多い。
楽器が弾ける、というだけで、私にとっては充分尊敬の対象です。 男性の場合、かなりの好印象です。そして、私の周りの楽器が弾ける男性は、 えてして、楽器演奏が自分の武器となることをよく知っている。
かつて、戦メリの「Merry Christmas Mr. Lawrence」が好きだ、と言ったら、 その場で譜面なしで、さらっとフル演奏してくれた猛者がいましたが(実話)、 あれでオチなきゃ、女じゃないだろう。客観的に見ると、かなりサムい話ですが、 マジ、惚れた。性格の難なんて関係なく、いきなり3割増くらい男前に見えた。
話が大きく脱線しましたが。
区民オーケストラですが、クラシックに興味のない私でも知っているような 有名な曲が演奏されたこともあって、想像以上に楽しかったです。 やはり演奏者の顔を直に見ながら音楽を聴くと、当然のことながらCDとは、 全然違いますね。思わず音楽の波に引き込まれて、自然と身体が揺れてくる。
それでなくとも、クラシック音楽は、構成がはっきりしているので、 私のような単純な人間は、同調しやすい。 グアーッと演奏が盛り上がってくる場面など、来た来た来た〜っと、一緒に 盛り上がって、鳥肌たっちゃいましたよ。
自分の興味がない分野でも、時には足を踏み入れてみると、新鮮な感動や 発見があって、なかなかいいものですね。
2003年04月18日(金) |
どっきりチャンネル vol.2 |
4月の番組改編で、テレビ番組もすっかり一新。 人並みに、新しい番組のチェックに余念がない、今日この頃。
「動物のお医者さん」は、人間・動物共に、キャスティングが絶妙でしたが、 ハムテル役と二階堂役の演技が、あまりにも学芸会レベルでちょっとゲンナリ。 動物は、苦労して撮影してるだけあって、予想よりもよかった。 チョビやミケが考えてることが、明文化されてなくても、雰囲気は出ているので、 吹き替えとテロップは却って要らないだろう、と思ったり。
あと、原作に比較的忠実な脚本ですが、どうにもこうにも詰めが甘い。 動物病院や大学の様子など、専門的な部分が素人目に見ても、かなり曖昧で、 キャラクターの面白さと、動物の可愛らしさだけで、話を進めようとしているのが ありあり判るというか。
あれだと、どんどん面白くなくなっていく気がするわ。 確かに動物モノが難しいのは判るけど、原作があれだけ面白いのに、もったいない。
4月からのドラマで一番面白かったのは、「ブラックジャックによろしく」。 深夜の再放送で、第一回放送を見たんですが、俳優陣がみんなとても上手。
主役の妻夫木 聡の、理想に燃える、世間知らずなボンボンって雰囲気が とても嵌っているし、演技上手なのね。妻夫木クン。ちょっと吃驚した。
脇を固めてる俳優さんも、緒方拳、三浦友和、杉本哲太、鈴木京香と、アクが強くて、 存在感ある人ばかり。その分、科白に説得力があって、グッとくるシーンが多い。 私的には、極楽トンボの加藤サンが、すっごくツボ。本業の俳優さんの中でも 全然遜色なくて、演技上手いなあ。
腐ってもドラマのTBSだけあって、医療現場のシーンや脚本も、若干の誇張は あるものの、素人目には、凄くリアリティーがあるし。 医療活動とそれに絡むお金、という現実を、ただ単に、人命の尊さを説くといった 薄っぺらな道徳観で語らずに、もっと深い部分で問題提起しているように感じられました。
2回目以降、どう転ぶかわかりませんが、面白そうです。絶対見る。
深夜番組は、お気に入りだったトリビアの泉の終了で、チョットしょんぼりして いたのですが、新たに面白い番組がスタートしてますよ!
フジテレビ木曜24:35〜25:05 「お厚いのがお好き?」 哲学書など、世界に名だたる名著を、判りやすくもユーモアたっぷりな、卑近な例え話で 解説していく、という、フジお得意の、教養お馬鹿バラエティー。
第1回放送は、残念ながら見逃してしまったのですが、第2回はばっちりチェック。
ニーチェの「ツァラストゥラ」。読んだことねぇーーー!!! ニーチェって、虚無主義だっけ????「神は死んだ」???ああ、聞いたことあるかも。
で、「ツァラストゥラ」の中で、ニーチェは、その当時の欧州の絶対的価値観であった、 キリスト教の教えを、全否定しているらしい。
で、「神を深く信仰する」→「天国へ行けて幸福な死後」という構図は、只の幻想だ、 とするニーチェの主張を、「ダイエットをする」→「痩せてモテモテになれる」という 幻想に例えて、解説したりする訳。
こういう卑近な例えって、根本を履き違える可能性もあるから、教育現場などの 人にモノを伝える専門分野では、結構否定的に捉えられるけど、やっぱり人間は 自分の身の回りと照らし合わせて、実感できる事象でないと理解できないものなので、 お馬鹿な私には、このくらいが理解の許容範囲で、丁度いいです。
「カノッサの屈辱」が好きだった人なら、きっと好きだと思う。 来週は、孫子の「兵法」がテーマらしいので、興味のある方は、是非。
人間それなりに生きていれば、1年365日、大抵の日はなんらかの記念日になる訳で。
それは嬉しく楽しいことばかりではなく、辛かったり寂しかったり哀しかったり、 慌しい日常の中で、時間をかけ徐々に癒えてきた傷が、思い出したように不意に シクリと痛むような、そんな記念日もあります。
過ぎ去った時間は決して戻らないし、嘗て味わった悲しみを、感傷的に振り返る だけでは、先には進めないと、充分判っていますが。
全てが正しく、満足がいく結果のみの積み重ねで生きていくなんて、到底不可能で、 失敗も痛みも、必ず出会わなくてはいけないものであるからこそ、時には記憶の奥から 引っ張りだして、同じ轍を再び踏まぬよう、考え、努力していく必要もあると思います。
可哀相な自分の思い出に浸るのではなく、そんな結果しか招けなかった、愚かで 間抜けな自分を叱咤し、前進していくための記念日。
日々の出来事の全てを、明日の糧にしていきたいものです。
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