■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2003年09月24日(水) 股旅。

 いよいよ、京都旅行最終日。
同行者が急な予定が入ってしまい、前日夜に帰ったので、
最終日は、気軽な一人旅。


 ゆっくり朝寝を楽しんだ後、向かう先は、風俗博物館
http://www.iz2.or.jp/

 めくるめく、1/4スケールの源氏物語の世界。至福。
最近は雑誌等で紹介されて、すっかりお嬢さん方の
定番観光スポットと化してきたようですが、源氏模型投入
当初からのファンである私としては、年毎に豪華に増殖していく
新作模型の数々が、大変気になります。

 今回など、大層立派な仏像セットまで登場していて、
行き着くところまで行ったな、と感慨深いものがありました。

 同行者からカメラを借りていたので、写真撮影に勤しむ。
なにしろ出来がいいので、俄かカメラマンの私も大張り切り。
(近日中に、写真は公開したいですな。)


 1時間半ほど撮影した後、京都の玄関口、東寺へ。
秋の特別展もやっていたけど、それほど大した内容でもなかったなあ。
11月にある、五重塔の特別公開はちょっと食指が動くけど。

 でも、金堂・講堂は、相変わらずよかったです。
修学旅行生がバスで乗り付けていて、添乗員らしきオジチャンが
一生懸命説明してたけど、高校生、興味がないらしくて、
仏像の前を10秒で素通り。憐れな…。

 もうちょっと勉強させてから連れてこい、と強く言いたい。
まあ、仏像にじっと魅入る中高生というのも、なんだか嫌だけどな。


 そんなこんなで、お土産を買って、無事帰京。
3泊4日の京都旅行、今回もまた色々な発見があって
なかなか味わい深い旅でした。

 また近々。



2003年09月23日(火) 幽篁裏に遊ぶ。

 京都3日目。本日は、嵯峨・嵐山散策。
http://www.kyotokanko.co.jp/sagano.html
 
嵯峨野周辺は、3年ぶり。
いつもはJRを利用するのですが、今回は、京福電鉄でゴトゴトと。

 京福線嵐山駅で下車した後、野々宮の脇の竹林を、テクテク上る。
さすがに祝日だけあって、駅周辺は観光客で溢れかえっていましたが、
竹林が奥まるにつれ、次第に人影もまばらに。


 細い坂道を上りきったところで、大河内山荘到着。
昭和中期の時代劇映画スター、大河内傳次郎が、30年の月日と
莫大な費用をかけて造り上げた、広大な山荘。
http://kyotocity.cool.ne.jp/niwa/ookouchi.htm

 建物の点在する広い敷地内は、四季折々の自然の変化と、
眼下に一望できる京都の街並みが美しく、京都の他の庭園と比べても
比較的新しいため、荒廃に晒されることもなく、非常によい状態で
丁寧に手入れされているので、かなりの見応えがあります。

 生垣に囲まれた細い道をゆるゆると上り下りした先で、眼前にぱっと
広がる風景の美しさが、非常に際立つ造りになっていて、回遊式とはいえ、
基本的にあまり動き回らない昔の人が造った庭園に比べると、散策しながら
鑑賞することを前提として作られているので、普段あまり庭園に興味がなくて
ちょっと退屈、と思っている人でも、楽しめるかも。

 入場料の¥1,000に、お抹茶代が含まれているので、散策の後、
緑を眺めながら一息つけるのも、嬉しいところ。


 大河内山荘を出て、トロッコ電車の乗り場前を通過し、
次に向かったのは、常寂光寺
ここの山門から続く急な石段を仰ぎ見る風景は、いつ見てもいいものです。
JRのCMでも使われていましたね。


 和風小物を扱うお店をひやかしたり、昼食を食べた後、祇王寺へ。
平家物語にも登場する、平清盛の寵愛を受けた、白拍子の祇王と
その妹と母、同じように寵愛を受けた仏御前の庵が始まりとされる尼寺。

 小さくて寂れた感じの寺ですが、小柴垣に囲まれ、竹林からの
弱い木漏れ日が差し込む、苔に覆われた細い遣水の流れる庭は、
静謐な趣きがあります。白曼珠沙華が2本、庭に寄り添うように
咲いていて、うら寂しい雰囲気を否応にも盛り上げてました。

 3年前にきた時には、「まろみ」という白い大きな猫がいて、
すごく可愛かったので再会を期待したのですが、今回は会えず。残念。


 その後、タクシーを拾って、直指庵へ。
大覚寺の奥、細い細い道を進んだ先にある、小さな庵。
寂れた庭もなかなか風情があっていいですが、ここで有名なのは、
「想い出草」と言われる、ノート。

 本堂の机の上に置かれていて、訪れた人が胸のうちを綴るのですが、
なぜか女性による恋愛の悩みが大半を占め、女性誌の恋愛特集か、
はたまた、ユーミンか中島みゆきか竹内まりやのネタ帳か
というような、多種多彩な恋愛の悩みが累々と書き連ねてあるのです。

 なんか凄い念がこもってそうで、男性は引くね。あれは。
ポエマー出現率も高いし。私でもちょっと引いた。


 嵯峨野・嵐山を後にして、本日の夕飯は烏丸御池の、「たま妓」
元呉服屋の町家を改装した店で、昼はカフェもやっているとか。
夜は予約すると、奥の座敷で、ミニ懐石が楽しめます。
肩肘張らない、気軽な寛いだ雰囲気で、美味しい料理を堪能。
急須や器も、可愛らしいものが多くて、女性受けがよさそう。


 京都らしい京都を満喫した1日でした。 



2003年09月22日(月) 離宮三昧。

 本日は、Kサンも一緒に、離宮巡り。
午前に修学院離宮、午後に桂離宮の拝観で、京都市斜め横断。

 両方とも宮内庁の管轄なので、参観には事前にハガキでの申込が必要。
申し込みも4度目ともなれば、手馴れたものですよ。ふふん。
こんなことでもないと、見る機会もない宮内庁HP。
http://www.kunaicho.go.jp/

 修学院離宮は、2度目なのですが、前回と別ルートで向かったところ、
ものの見事に迷いました。 間に合わないかと思って、ちょっと焦った。

 修学院離宮は、17世紀中期に、後水尾上皇のために増進された庭園。
山の斜面を利用した、上・中・下の3つの離宮から成り立っていて、
比叡山をはじめとする、周囲の山々の風景を取り入れた、借景庭園です。


 前回は3月のはじめ、木々の葉も落ちて、芝も苔も枯れていた時期に
いったので、妙に寂れた印象があったのですが、秋の気配が感じられ始めた
この時期は、生き生きとした木々と、黄金色に染まった稲穂に彩られ、
大らかな中にも生命の息吹の感じられて、印象がガラッと変わりました。

 ここの圧巻は、山の斜面に石垣を組んで造ったという、浴龍池を見下ろす風景。
池の周囲に広がる、広大な山々の景色との調和が、なんともダイナミック。


 地下鉄と阪急線を乗り継いで、次に向かったのは、桂離宮
17世紀初期、天皇の弟宮である、桂宮智仁親王によって創建された別荘。
書院造りの代表と言われる建築物と、工夫と贅を凝らした庭園から、
日本屈指の名園との誉れも高いとか。

 大きな池を中心に建物が点在し、それぞれの建物から、異なった庭の趣きが
楽しめるようになっています。
池には、こんもりとした土橋や石橋が架けられていて、徒歩でも廻れますが、
当時は、舟遊びも楽しんでいたそうな。なんとも優雅ですな。


 ちょうど、外国文化が長崎経由で伝わってきた時期に作られたそうで、
建築の意匠にも、西洋文化の影響が感じられて、興味深い。
有名な、藍染と白の市松模様の襖や、赤と黒の天鵞絨と金箔を組み合せた
壁紙の模様など、ハイカラで大胆なデザインが、数多く見られます。

 外し、と表現されるような、遊び心が満載で、贅沢でありながら
ちょっとくだけた楽しい雰囲気が、作り手の趣味の良さを感じさせる。
そんな感じかしら。
 
 個人的には、笑意軒のモダンな雰囲気と、月波楼の凝った天井と
波間に紅葉の、落ち着いた色彩の襖が好き。

 
 参観に手間がかかりますが、京都で庭園を楽しみたいなら、
離宮は外せません。是非お勧め。
両方とも、説明の職員が引率してくれるので、事前知識がなくても
結構楽しめるのも、嬉しいところ。
ハガキ申込さえ通れば、参観料も無料だし。

 高倍率ですが、紅葉の時期にも行ってみたいなあ。



2003年09月21日(日) 祇園で7時。

 京都旅行初日。

 東京は生憎の雨模様。到着した京都も、肌寒い曇天。
しかも、東福寺に着いた途端、雨が降り出すし。

 そんな訳で、濡れそぼつ緑の中の、東福寺拝観と相成りました。
http://www.tofukuji.jp/index2.html

 東福寺の目玉は、通天橋という、渓谷に架けられた橋廊。
要するに、屋根の着いた渡り廊下ですが、眼下には多くの楓の木が
植えられ、秋には、目にも鮮やかな紅葉の風景が広がることで有名。

 9月下旬のこの時期は、紅葉にはまだ間がありますが、
黄色がかった木々の緑に、秋の気配が仄かに感じられて、
これはこれで、なんともいえない風情があります。

 ただ、純粋に風景としては、通天橋の上からの眺めより、
境内への入り口にある、臥雲橋から、通天橋を眺める景色の方が、
私的にはお勧め。しかもこっちは無料だ。
観光雑誌での東福寺の風景は、大抵この臥雲橋からの写真です。

 通天橋を渡った先には、開山堂という小さなお堂が。
ここの庭は、門を入って右側が池を中心とした築山風庭園、左側が枯山水の
庭園になっていて、ちょっと不思議な雰囲気があります。
右側の庭園は、こぢんまりと纏まっていて、広さの割に見応えがある。
そこはかとなく、中華テイストを感じるのは、私だけか。

 方丈の庭も鑑賞した後、清水寺へ。
前回来た時に、五条坂から上ったので、今回は清水道から。
途中、三年坂に寄り道し、文の助茶屋で、抹茶わらび餅を食す。
生のわらび餅なのですが、今まで食べたわらび餅の中で、1番美味しかった。
日持ちしないので、お土産に買えなかったのが残念。

 お腹も落ち着いたところで、清水寺の拝観。
相変わらず、商魂たくましいというか、観光客受けするお寺だ。
清水の舞台から、暮れなずむ京都の街並みを眺め、薄闇が広がる中、
三年坂・二年坂をブラブラ下っていく。

 この辺りは、京都屈指の観光名所だけあって、石畳の道の両脇は
お土産屋さんがビッシリ。観光客もビッシリ。

 途中、石塀小路に迷い込んだりもしましたが、街灯もまばらで
人通りも少なくて、昼間とはまた違った雰囲気で、なかなか。

 八坂神社をお参りして、7時に祇園で、Kさんと待ち合わせ。
Kサンお勧めの、花見小路のおばんざい屋さんで夕ご飯。
あの超高級お茶屋、一力亭の脇にあるのですが、アットホームな
雰囲気と、滅茶苦茶元気なオバチャンが、美味しい料理でもてなしてくれました。

 軽くお茶をして、花見小路をプラプラ散歩してから、ホテルへ。
京都にはよく行くのに、清水・祇園の辺りは、ほとんど行ったことが
なかったので、なんだか新鮮な感じでした。



2003年09月20日(土) 愛と青春の旅立ち。

 いや、今日の地震は久方ぶりに大物でしたね。
その時間は、新宿の小田急で買い物中でしたが、
2階にも関わらず結構揺れて、化粧品の瓶が
派手に倒れたりしてました。

 奇遇ですが、今日の朝、大地震が起きて
未曾有のパニック状態になる、という、
大変スペクタクルな夢を見ました。
予知夢なんですかね。


 さて、地震が起きたり台風が到来したりと、
天災続きな今日この頃ですが、明日から京都へ旅行です。

 なんだか嫌な予感がしますね。
生きて帰ってこられるのでしょうか。
兎にも角にも、今生に悔いが残らないよう、
楽しんできたいと思います。それでは。



2003年09月19日(金) よれよれ。

 今月は、毎週末出歩いているので、なんだか休んだ気がしない。
疲労もピークに来ているのか、ちょっと熱っぽくて体調不良。

 しかしですよ。今日の夜は飲み会、明日は実家の母の来訪、
更に明後日からは、3泊4日の京都旅行 と、ギュウギュウに
予定は詰まっているので、そんな泣き言も言ってられません。

 そして旅行から帰ってきたら、休みなしで仕事で、その週末は休日出勤。
自分で予定立てておいてなんですが、死ねということですかね。


 そういえば、以前冬に京都行ったときも、発熱するわ関節痛いわで、
初日の修学院離宮は、朦朧としていて散々だったなあ。
連れは鍵束落とすし、もう最悪。

 修学院離宮とは、相性悪いのかしら。ちょっと心配。



2003年09月18日(木) ビーマイベイベー。

 この前、初対面の人に、「高橋尚子に似てるよね。」と言われた。
そういえば、Qチャンが有名になってから、何度か言われたことがあるわ。

 自分の顔をマジマジと客観的に観察することは、意外と難しくて、
自分ではあまりよく判らないのですが。
確かに、笑った時の口のゆがみ具合と笑い皺が似ているかも。


 初対面の人(しかも異性)との会話の取っ掛かりとしては、
「誰々に似てるよね」って、ある種の常套句ですよね。
ただ、事実だからといって、Qチャンは嬉しいかどうかは微妙だが。

 まあ、整った容姿の人と似ている、と言われて、少しでも喜ばない女は、
そうそういないでしょう。
いるとしたら、よっぱど冷静で客観的な評価を自分の容姿に下しているか、
あからさまにお世辞と判るような例えだったか、どっちかだ。
(この場合、個々の美観の相違も考慮にいれなくてはいけない)


 ところで、十人並みの容姿、などという言葉がありますが、
私は自分の顔があまり好きではないというか、ぶっちゃけブサイクだと
はっきり自覚があるので、(面と向かって言われたこともあるし)
性格を誉められたり、認められたりする方が嬉しいです。
(だからと言って誉められるような性格かと問われると、それも疑問)


まあ、面識のない人の性格なんて知らないから、誉めるのも難しいですが、
ちょっと喋って、「面白いよね」「頭の回転が早いよね」
言われた方が、なんとなく相手に好感が持てる気がします。

 我ながらチョロイもんだわ。



2003年09月16日(火) 日常の恐怖。

 名古屋の立てこもり事件、怖いですね。
私の勤める会社も、委託契約の社員が多いのですが、
犯人が抱えていたと思われるような問題や不満は、
ゴロゴロ転がっているので、いつああいった事件が
起きてもおかしくないんだよなあ、と思うと、怖さもひとしお。

 まずは犠牲となられた方のご冥福をお祈りしたいです。
それにしても、被害者の遺族の方も遣り切れないけど、
犯人の家族も可哀想だ。

 私もちょっと切なくなっちゃった。



2003年09月14日(日) 虹のアーチを潜って。

 1泊2日の富山旅行ですが、懐かしい面々とお会いして、
色々と感慨深いものがありました。

 今回で富山訪問も4回目。
めぼしい観光名所もあらかた廻り尽くしたし、
急に決まった旅行で、富山在住の方々へも
伝達が遅れてしまった関係上、富山市内の近場で
遊んでみようと、計画。

 で、富山市立天文台で、夜に特別観測会があるとの
情報を入手し、土曜日の夜に行ってまいりました。

 台風の影響で、雲が多く不安定な天候だったので、
もしかすると星も月も見えないかなあ、と心配して
いたのですが、タイミングよく、雲の切れ間から、
火星と十七夜の月を見ることが出来ました。
日頃の行いのお陰だね。


 日曜日は、水墨美術館と、富山市立科学文化センターへ。

 水墨美術館は、ここ最近出来たばかりの美術館だそうですが、
施設自体がとても綺麗で吃驚。

 特に、一面ガラス張りの通路から見える庭は、
夏の緑も良かったですが、桜の時期と雪景色が
素晴らしいと思うので、その時期に是非足を運んでみたい。

 科学文化センターは、科学実験コーナーや、富山の自然を
紹介するコーナーと、プラネタリウムからなる施設。

 プラネタリウムでは、「銀河鉄道999」の特別書き下ろしの
アニメをやっていまして、なかなか興味深かったです。
それにしても、子供向けの作品にも関わらず、
メーテルのシャワーシーンがあったのには驚き。
サービスショットなのか…。

 入場時に、「地球→アンドロメダ銀河」の、
銀河鉄道の切符もいただきました。ラッキー。  


 その後、ご飯を食べて、何故かドライブがてら、
病院に廃校にダムにトンネルと、魚津の心霊スポット巡り。
夜中よりも薄暗い日没の時間帯の方が、何かが見えそうで
怖さも倍増。マジ怖かった。

 
 富山へは毎年出向いていますが、行く度に新しい発見があって、
毎回楽しいです。Oサン、Uチャン、ありがとう。またよろしく。



2003年09月13日(土) きときと寿司。

 突然ですが、今日・明日で、富山に行ってきます。
ロマンチックに、ちょっと星でも見に。

では、いってきます。


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