■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2003年10月21日(火) 未知という名の船に乗り。

 なにか、途轍もなく大事なことを暗示する夢を
見た気がするのですが、朝起きたらさっぱり思い出せない。
咽喉の奥に、小骨が引っかかっている様な心持ちだわ。

 今月は、プライベートもイベント目白押しでしたが、
仕事もちょっとゴタついていて、ゆっくり休む時間が
あまりなかったので、心身ともに疲れているのかも。

 たまにはのんびりだらだら過ごすのも大切だ。



2003年10月19日(日) 花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。

 とうとう26歳になりました。

 25歳の誕生日は、20代の節目の年だと、
これからの人生に向けての期待に、能天気に
胸を膨らませていたものですが、蓋を開けてみれば
表層は、これといって変化もない凪の状態に見えつつ
水面下では、今まで目を背けて、先延ばしに放っておいた
自分の弱さやいい加減さや、それらが招いた不安と
対峙せざるを得ず、しかし納得できる答えも打開策も
全く見当たらずに、葛藤を重ねた年だったような気がします。

 
 まだまだ子供じみた甘えや、現実を顧みない楽観的な考え方が
捨てきれず、人間的に未熟としかいえない状態ですが、
可能性を冷静に見極めたうえで、自分でどう人生を選ぶか、
停滞気味の現状を整理する時期が、そろそろ来たように感じます。


 いつまでも実現不可能な理想を抱え込んで、それが原因で
前に進めないと判断するなら、どんなに愛着があっても
切り捨てる力が必要だし、それでもそこに価値が見出せるなら
もっと強く自信と信念を持って、逆境でも前進する強さが必要です。


 数年後、自分がどんな道を選ぶのか、結局なにも選べずに、
同じような葛藤を捏ね繰り回して、ウジウジ停滞しているのか、
全くもって五里霧中の現状ですが、一度きりの短い人生、
いつまでもやり直せる訳でもないので、どんな結果が
待っていようとも悔いが残らないよう、自分を見失わない
ようにしたいです。



2003年10月18日(土) 神様のくれた奇跡。

 そんな訳で、行ってきました。「人体の不思議展」

 なんつうか、本当に不思議だね。生命は。

 たかだか2メートル足らずのこんな脆弱な器の中に、
あんなに色んな高性能な器官が、ぎっしり詰まってて
上手くいくと80年近くも動き続けるなんて、
これはもう、奇跡だ。神の領域だ。

 替わりが利かないことが多いのだから、もうちょっと
自分の身体も労わってやろうという気になりました。



2003年10月17日(金) ウキウキ☆ウィークエンド。

 今週は、ちょっとバタバタ忙しくて日記も滞りがちですが、週末も
ワタクシの26回目生誕日が控えていますので、
ちょっくら出歩いております。


 そんな訳で、生誕前夜祭の土曜日は盛大に、会社の女の子たちと
「人体の不思議展」に行ってまいります。
http://www.jintai.jp/top.html

 モノホンの人体標本見てきます〜。報告はまた後日。



2003年10月16日(木) ズキューン☆

 私の周りで話題沸騰のドラマ、「マンハッタンラブストーリー」
http://www.tbs.co.jp/manhattan/

第一回は見逃しましたが、今日は見ましたよ。
感想としては、もうお察しの通りで申し訳ないんですけど。

ミッチ−最高!!!

 なんつうんですかね。クドカンのミッチ−への愛が溢れてますよ。
あのミッチ−が、よりミッチ−王子らしくあるような役!!
ミッチ−のチャームが、増幅倍増されていますよ!!

いつでもどこでも指の先まで決めポーズ、男友達皆無で女の子とは仲良し、
男子校出身、意外と小心者、サラサラの黒髪(前髪長め)、色白、
鋭角的な横顔のライン、切れ長の目
 という数々の記号が、
私の心を吹きすさぶ嵐のように、メッタ打ちにするのです!!


 ミッチー以外も、妙にヤサグレつつも、恋する乙女なキョンキョンも、
乱暴な口調と、超王女様キャラ全開の森下愛子も、可愛らしさを演じるために、
栃木訛りを駆使する、計算づくめな女子アナ役の酒井若菜も、すごくいい!!
みんな、頬摺りしたいくらい可愛いよ〜。


 来週からは、松尾スズキの妻役で、YOUまで出演するらしい。
ああ、これから毎週木曜日が楽しみだわ。



2003年10月13日(月) 女性上位時代到来。

 人生2度目の宝塚観劇。今回は、新トップコンビになったばかりの星組。
それよりなにより、S席だよ、ママン!!!

 「王家に捧ぐ歌 −オペラ「アイーダ」より−」

 ジュゼッペ・ヴェルディの、有名なオペラ「アイーダ」が原作。
(今度、劇団四季でも上演が決まりましたね)
古代エジプトの悲恋モノ(…か?)。
コスプレです。みんなキンキラキンに光ってます。(一部黒塗り)

エジプトの若き将軍・ラダメス、エジプトの捕虜となった、
エチオピアの王女・アイーダ、エジプト王の娘・アムネリス
愛憎入り混じった、三角関係。


 で、感想ですが。
 押忍!! 熱血☆星組!!!  これに尽きる…。


 新トップ・湖月わたるのラダメスは、異様に気合入って吼えまくり。
いや、マジで咆哮するのですよ。メッチャ、漢前。
甲子園目指して熱く燃える、スポ根野球部エース のようだ。


 タイトルロールにもなっているアイーダは、もともと男役の
安蘭けいが、今回女装(?)で挑戦。
先の宝塚大劇場での公演も観ているKサンによれば、随分
女の子らしくなったとのことですが、やはり男役。

なんだかやけに、野性味溢れるお姫様でした。

 エジプト王女や女官にいびられる、健気で優しいお姫様、という
設定らしいですが、どうにも腕っ節が強そうで。
背も小柄だし、物凄く細いし、女声での歌も凄く上手なんですが、
所作や台詞回しが、ところどころ、妙に力強い。


 そして、今回の私のお気に入りは、アムネリス役の 檀れい
以前、月組のトップ娘役を務め、星組トップ娘役に返り咲いた彼女。

宝塚一、美貌の娘役 という謳い文句を聞いたことがあるのですが、
写真ではそれほど綺麗だとも思わなかった、失礼な私。

 いや、マジ綺麗でした。

 言っちゃあなんだが、歌はかなり下手だし、踊りも上手くないけど、
目力溢れる迫真の演技で、物凄く高貴で綺麗に見えるのです。

 熱血トップに引き摺られてか、彼女もかなり熱い演技をするので、
感情の起伏の激しい、高潔にして高慢なアムネリスが、メッチャ嵌る。

 エジプトの女王となることを声高らかに宣言する場面なんて、
貴女がトップです。と思わず平伏したくなるほど、威厳溢れる立ち姿。

 

 全体的には、迫力のあるコーラスが多いし、湖月わたるの絶叫唱法と、
檀れいのヘロヘロ歌唱はともかく、安蘭けいが、伸びのある美声で
全体を引っ張っていて、かなり聴き応えがある舞台でしたが、ところどころ、
なんだかちょっと毛色が違うというか、違和感のある、妙に現代風の軽い曲も
あって、小首を傾げたくなる場面もなきにしもあらず。


 宝塚では、基本的に男役至上主義的な考え方が主流ですが、
せっかく観る人の大半は女性なのだから、今回みたいな
女性の登場人物が強い内容も、もっと増えてもいいよなあ。

 少なくとも、私は好きだな。



2003年10月12日(日) 違いがわかる男。

 木場の東京都現代美術館へ行ってきました。

「ガウディ かたちの探求展」
http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan6.htm

 サグラダ・ファミリア聖堂など、奇抜なデザインの
建築で知られる、ガウディの展覧会。

 もともとガウディに関しては、一般教養程度の知識しか
なかったのですが、夏に清里でみた、写真家・細江英公氏の
写真展で、ガウディの建築物を写した作品が何点かあって、
とても印象に残っていたので。

 彼の手がけた建築物の映像、模型による検証の他、家具などの
展示もあって、想像以上の見応えがありました。


 非常に独創的・一見アバンギャルドとも言える外観の建築物
ばかりなので、デザイン重視なのかと思ったら、全っ然違う。
あれは、計算しつくされた、非っ常に高度な建築物なんだそうだ。

 まさに、奇抜にして繊細、大胆にして緻密。

 幾何学、物理学、「異なる荷重を受ける示力索とそれに
対応するアーチの構造上の強度」
がウンチャラカンチャラと、
数学やら物理やらが壊滅的に駄目な私には、サッパリ判らん
難しい話も多かったけど、なんつうか、

ヤツは天才だ ということだけは、よく判った。

 一見、曲線が多用されて、不思議な形の椅子も、座った人の
身体にフィットして、座りやすいよう、工夫されているそうな。


 特に上記の、アーチを多用した多層構造の建物での、アーチの強度実験、
「逆さ吊り実験」というのが、印象的。



 細い鎖を、建物のアーチラインに見立てて、ドレープ上に何重にも
複雑に垂らし、鎖(アーチ)の柱を支える部分に、細長い錘(柱)を
掛けた巨大な模型を、天井に吊るす。

 要するに、鎖で骨組み線だけの建物模型を、逆さまに造る。
アーチの上に柱が乗ると、当然のことながらアーチに荷重がかかるので、
アーチへの柱の加重の様子を、錘を鎖に垂らすことで、逆さまに表現。


 これを吊るした真下の床に、鏡を置いて、反転して鏡に映りこんだ
鎖の曲線が、もっとも自然で、強度的にも完璧なアーチの形になる
という実験。

 正直、文だけだと、どんなものなのか想像がつかないと思いますが。
(私も説明文読んでも、判らなかった)

 実際に目にすると、キラキラ光る銀色の鎖と錘で出来た模型は、
大きなシャンデリアのようで、下の巨大な鏡に逆さまに映ると、
ガラスと銀細工で出来た、繊細で綺麗なお城が、足下に現れたようで、
難しいことが判らなくても、文句なしに綺麗でした。


 すごくスペインに行きたくなった。



2003年10月11日(土) 天翔百裂拳。

 表題だけで内容がピンときた人、挙手!(結構多そう)


日本産のトキが、とうとう絶滅してしまったそうです。

 享年36歳(推定)、人間に換算すれば100歳を超える
高齢だというので、なにが起こっても不思議ではないですが。

 なんでも、朝方に突然飛び上がり、保温室の扉に激突したのが
原因の、頭部挫傷による死だとか。

 
 江戸時代頃までは、それこそ今のカラスか鳩並みに、
数も多かったというトキ。

 夜明け直後の空の薄桃色を、「朱鷺色」と言いますが、
あれは、トキの羽根の内側の、鮮やかな色とよく似ている
ことからつけられた色の名前だとか。
なんだか風流な鳥ですな。

 しかし、実際には、田を荒らすので害鳥とされ、
またその美しい羽根を売ったり、肉を食用にするための乱獲で、
300年足らずで、その数はみるみる間に激減。

 「ニッポニア・ニッポン」という学術名を持つ鳥は、
同じ名前を冠する日本人によって、無残にも絶滅に追いやられて
しまう結果となってしまいました。


 自然淘汰による種の絶滅は、天が定めた運命で仕方がないと
思うのですが、人間という、この地球に生存する生物の中の
一つに過ぎない種が、利己的な傲慢によって、自然の摂理を歪めて
他の種の存亡を左右するというのは、ちょっとやり過ぎな気がします。


 でも自分たちの犯した過ちの結果として、激減してしまった生物を、
今度は閉じ込めてまで保護する、というのも、やり過ぎな気がします。


 最後のトキは、なにを思って、長年閉じ込められたケージの中で
飛び立とうとしたのでしょうか。

夜明けの空の色に、いなくなってしまった仲間の姿をみたのかな。



2003年10月10日(金) 体育の日。

 体育の日が10月10日じゃないなんて…。

 ところで、昨日髪を切りました。
ここのところ伸ばしていたのですが、(といってもかなり短いが)
ケアを怠っていたため、毛先がボサボサに痛むわ広がるわで
収拾がつかなかったので、思い切ってばっさりと。

 切り終わって鏡を見たら、すっきりしたせいか、
頭の形が物凄くはっきり判る髪型になっていて、
自分の頭のあまりの丸さに、思わず、

「まるっ!!」 と叫んでしまいました。いや、マジ球体に近いよ。

 しかも最近太ったので、顔のラインもパンパンで、
もうちっと頬のラインをスッキリさせないとヤバイな、と
今更ながら痛感しました。


 ついでに、髪の色がまだらになってきていたので、
カラーリングもしたんだけど、ちょっとイメージと違ったかも。

 まあ、会社帰りで時間がなかったせいで、色見本とかしっかり
確かめないで染めてしまったので、時間がたったらどんな色に
なるか判らないけど。

もう暫く様子見て、納得いかなかったら、自分で染め直そうかな。


 ちなみに、今年の秋のイメージカラーとしては、
いつも髪を切ってくれる美容師のオニイサンと相談して、紅茶色に決定。

 あんまりツヤツヤしていない、深みのある赤がかった茶色。
ほんのり毒キノコテイスト ってことで。



2003年10月08日(水) 朝起きて真っ先に、私のこと考えた?

 久しぶりに、宝塚ビデオ鑑賞。
約10年前の、バウ(宝塚の小劇場)雪組公演。

「二人だけの戦場」

 当時の雪組トップスター、一路真輝主演。
なにしろ10年前の作品なので、2番手以下、脇を固める
役者は、現在の宝塚で君臨(?)している方々がゴロゴロ。

 宝塚初心者の私が見て判っただけでも、歌劇団理事に
就任しているトップ・オブ・トップ、轟悠
現在宙組トップの和央ようか、星組で大人気の、安蘭けい

ヒロインには、現宙組娘役トップの、女帝・花總まり
まだ、娘役トップに就任する前の若手時代ですね。

 話としては、かなり暗くて重い。
独立を求める少数民族と、それを制圧しようと監視する連邦政府が
一触即発でにらみ合う自治区に、理想に燃えた新米エリート仕官(一路)と
その友人(轟)が配属される。

 一路扮するシンクレアは、そこで少数民族の娘ライラ(花總)に
出会い、二人はお互いに惹かれていく。

 自分たちの国を渇望する少数民族は、ライラの父であるシュトロゼック
中心に、シンクレアの上官であるハウザー大佐と協力して、
話し合いによる穏便な独立を求めているが、実現にはなかなか至ることができない。

 そんな中、少数民族の一部の若者によって、テロが起きた。
仕官数名が死亡し、軍内部でも攻撃への気運が高まる。
部下もシュトロゼック達も血を流さずに、民族独立を実現させる
べく画策する大佐とシンクレアと、それを糾弾する副官たち。

 民族紛争と軍内部の確執は、シンクレアとライラを
思いがけない運命に巻き込んでいく。


 民族問題、男の友情、理想の実現にむけ奔走する上官との関係と、
前半〜中盤は、軍内部の交流・確執と、政治的な重い内容が主なので
私のような初心者が考える、「宝塚らしい華やかさ」とは違うというか、

ぶっちゃけ、地味 な印象なんですが、主要人物たちが
丁寧に描かれていて、かなり見応えがあります。

 そして後半、シンクレアとライラの別れと再会は、涙なしにはみられません。
宝塚のビデオで、初めて号泣。

 このあたりは、一路真輝よりも花總まりが、演技で引っ張るんだよ。
前半はぶっきらぼうな話し方と無表情だし、歌もダンスもいまいち
パッとしなかったんだけど、後半の迫真の演技は凄い。

 ちょっとぎこちなかったり大げさな部分がない訳じゃないが、
思わず引き込まれて、一緒に泣いちゃうよ。

 エリザベートやマリー・アントワネットやら、高貴なお姫様が
当たり役と言われているけど、こういう自然体で等身大の女の子も
演じられるんだと、ちょっと意外な感じがしたほど。(今はどうだか知らないが)
 
 
 トップ就任期間3年くらいが平均の昨今、相手役を5人渡り歩き、
雪組・宙組でのトップ就任期間が異例の10年目に突入という、花總まり

盛りが過ぎないうちに、美しく後輩に座を譲るべき という宝塚的美学では、
あまりの長期政権に「往生際が悪い」だの「金を積んでいる」だの
黒い噂とバッシングも激しい人ですが、居座り続けるだけの底力を
見せ付けられた気がしました。


 侮れん、宝塚。


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