■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2004年02月14日(土) ズッコケ3人組。(魔女っ子編)

 王様のブランチを見ていましたら、
ハリー・ポッターの最新作の予告編をやってました。

「超話題作は、テレビ放映まで待て」

をモットーとしている私は、お察しのとおり、
ハリー・ポッター既存の2作品は、映画でもビデオでもDVDでも
一作たりとも観ていないし、これから観る予定も全くない のですが。

はっ…恥を、忍んで言わせてもらうとですね。

3作目の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」はちょっと観たいの…。


 だってだって!!!!!
ゲーリー・オールドマンが…。 出るっていうんだもん…。

詳細は判らないんですが、我が愛しのゲーリー が、
主役の魔女っ子(違う)と敵対する、悪役魔法使いを演じるらしい。

さすがエゲレスが世界に誇る、天性の悪役オーラ俳優! (全然違うし)


 監督も前2作と変わって、アルフォンソ・クアロン に変更。
メキシコの映画監督で、私はこの人の作品は、「大いなる遺産」 しか
観た事ないけど、話の筋は置いておくとしても、映像の雰囲気が
あんまり子供向けの娯楽映画撮る人って感じじゃないよね。

 「大いなる遺産」は、話自体は面白いと思えなかったけど、
とにかく映像が綺麗で、特にグリーンの発色が異様に綺麗な映画だった。

 今度のハリー・ポッターも、予告編見た感じでは、
映像がすごく凝ってるように見えたし。

 まあ、主人公の3人組がちょっと大人に育ってきているから、
いつ金髪のドラえもんが出てくるの? って感じの
お遊戯感というか、モロ子供向きって雰囲気が薄くなった気が
したせいもあるかも。(予告編で見せてないだけという可能性もあるが)


 男の子2人はともかく、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン は、
作品を重ねるにつれ洗練されて、いい感じに綺麗に大人になってるね。
子役の女の子は、大人になりかけの時期が結構厳しいことが多いけど、
確実にランクアップしてきてるのは、凄いと思う。


 観てない興味ない、という割には、結構くわしいな、私。



2004年02月12日(木) 彼のハートを狙い撃ち。

 週末はバレンタインデーということで。
ミーハーでイベント好きな私も、特に求められている
訳でもないのに、デパート地下特設チョコ売り場へ
くりだしてみました。


 右を見ても左を見ても老いも若きも、とにかく女だらけで
犇めき合い、異様な興奮と熱気に溢れ、それを煽るような
声も枯れんばかりの店員の呼び込みが響き渡る店内。

大好きな彼に、可愛くて美味しいチョコを買いたいなv
なんていう、甘酸っぱい乙女心充満のスウィート空間っつうより、

獣としての闘争本能に火を付けられる狩場だ、あれは。


 平和で豊かで、なんやかんやとイベントを発生させては
お祭り騒ぎをする現代日本。
その大抵のイベントは、女性主導で行われることが多くて
「女の子はイベントが好き」とよく言われますが、それって

日頃押し隠している、アグレッシブな獣性の発散のため
ではないかとつくづく思った。

 発散の場(イベント)がなくなったら、脆弱化が懸念される
最近の日本男児なぞ、牙を剥いて野生化した大和撫子たちの前で
ひとたまりもなく蹴散らされそう。


 逆境でも平和でも、女は強い生き物なのね。
 



2004年02月11日(水) 母の背に負われ聴きし曲は。

 或る人に指摘されたのですが、

「よく鼻歌歌ってるよね。」


 そ、そう言われてみれば。
普段は意識してないですが、気をつけてみると
確かにフンフン歌ってる。

 街を歩きながら、仕事をしながら、料理を作りながら、
お店で飲みつつ話しながら、もちろんお風呂に入りながら。
車に乗せてもらっていて、知っている曲がかかれば歌うし。


 その時の気分や考えていることで歌う曲は変わっている模様。
猫の話をしていた後には、「黒猫のタンゴ」
スーパーで買い物をしながら、映画「ピアノレッスン」の曲
料理をしながら、宝塚のミュージカルナンバー
仕事をしながら、「ボレロ」 

 ポップス・インスト・アニメ・童謡・クラシック・CMソング、
うろ覚えの曲は適当にアレンジ(誤魔化しともいう)して
フンフン歌ってるのです。我ながら恐ろしい。

 
 考えてみたら、実家の母がすごく鼻歌が多い人で、
街中とかでも家事中でも車の運転中でもよく歌ってたなあ、と
思い出しました。妹も鼻歌多いし、遺伝なのかしら。

 実家は静岡の田舎で、多少怒鳴ったり歌っても
苦情がくることがなかったので、夏なぞ窓を開け放って
食事の後片付けしながら、家族みんなで歌ってたし。
こうして思い出してみると、恥ずかしい親子だな。


 ところで、母の鼻歌には定番ソングがありまして。

我が家では、「サーカスの歌」 と呼ばれていた曲。

 母が子供の頃、サーカスが街に来ると、ちんどん屋さんなどが
宣伝のために、この曲を奏でながら街を練り歩いたそうな。
その割に、短調系で物悲しいメロディーなんだけど。


 寺山修司のビデオを初めて見たとき、確かこの曲が
使われていて、すごく郷愁を誘われた。

 一連のテラヤマ作品を見ていると、頭の中ではいつも
「サーカスの歌」 がエンドレスで流れます。

セピアで物悲しく寂れた、故郷の夕暮れの風景。



2004年02月09日(月) 食いしん坊万歳。

 今日は2月9日。

「肉の日」で「ふぐの日」


 慎ましく質素な生活を送る、一般庶民の私には、
どちらも馴染みが薄いですね。

ふぐの天麩羅が食べたいなあ。



2004年02月08日(日) 裏ミシュラン その2。

 昨日の続き。で、小笠原伯爵邸の cafe&bar。

 写真は重く綺麗で、コピーは簡潔で説明不足 という
自称(?)オサレ系 にありがちな公式HPを見るに、
オープンスペースと、室内の席と両方ある感じだったので、
せっかくの天気のよい昼下がり、異国情緒を漂わせる(らしい)
中庭で、お茶できたらなあ、と考えていたのですが。

…甘かった…。


 情報量が極端に少ない、ということは、つまりは
セールスポイントが少ない ということなのか??


 最寄り駅の大江戸線若松河田から徒歩1分、まずは
建物の外観を見て、へっ????

 バス通りにもなっている道路から、緑の何の変哲もない
工事現場のようなフェンスに囲まれて、噂の建物が見える…。

 細い横路地側には、それなりに凝ったデザインの正門が
あるのですが、建物の周囲のフェンスは、お粗末の一言。

 カフェは、大通り側に面した元執事室の部屋と、
その脇の控え室のような手狭な一室のみ。
室内のテーブル席(4人掛け)が、5つしかない。

 どちらも、確かに古めかしい造りではありますが、
白塗りの塗りなおした壁に、絵の一枚が掛かっている訳でもなく、
殺風景なことこのうえない室内。

とどめに、窓が通り側にありますが、広がる風景は、
工事現場風フェンスと、駐車場と、バス通り。
スペイン情緒もなにも、あったもんじゃない。


 中庭のオープンスペースは手狭ながら、予約制のレストラン側の
内装も見られそうな雰囲気でしたが、土曜日のランチ終了後の時間、
レストランで夕方から、貸切で結婚式の予約が入っていたようで、
その準備のため、カフェの一般客は、完全シャットアウト。

 カフェの客も、建物内を見学していいとのことでしたが、
これまた結婚式の準備のためか、ほとんどの場所は立ち入り禁止。
ただし見学してよい場所の説明は、こちらから求めない限り、一切なし。

 若いスタッフが、それこそ客数よりも多く準備に奔走していましたが、
決められた対応は、笑顔でしてくれるものの、さりげなくサービスが
行き届いているって雰囲気ではなかったです。


 庭も、ガーデンパーティー用らしきテントが大部分を陣取っていて、
案外殺風景。すぐ裏手は駐車場で、隣の古い無人アパートらしき
建物は、スペインの町並み写真がプリントされた板で目隠し。


 結婚式の予約が入っていなければ、もう少しマシなのかもしれませんが、

カフェは小笠原伯爵邸にあって、小笠原伯爵邸に非ず
といった感じでした。ただの割高でメニューが少ない喫茶店レベル。


 ランチまたはディナーで、レストランを使えば、また印象は
違うのかもしれませんが、庭から覗いた印象では、あの値段を
払うほどの価値はあるように見えなかったなあ。
あくまで、私見ですけどね。

 話の種に、一度行くならまだいいですが、
あれでリピーターって、いるのかしら?(素朴な疑問)
料理が美味しいとしても、あの場所であの値段じゃ、割高に感じるけど。


 まあ、レストランに行く経済力も、店の雰囲気にあったステイタスも
持ち合わせていない私が、こうしてあれこれ言いましても、

所詮、負け犬の遠吠え なので、どうぞ聞き流してください。

 そして、レストランでばっちりディナーを食べた人がいたら、
ぜひとも感想を聞かせてください。




2004年02月07日(土) 裏ミシュラン その1。

 今、一部でちょっと話題(?)のスポット。
小笠原伯爵邸  に行ってまいりました。
http://www.ogasawaratei.com/

 その名のとおり、礼法の宗家として有名な 小笠原家 の
第30代当主が昭和初期に本宅としていた、スパニッシュ様式の
建築物なんですが、去年、スパニッシュ・レストランとして
生まれ変わってオープンしたんですね。

で、このレストランとしてのリニューアルには、色々事情があるそうで。


 大体、元伯爵邸やら旧財閥・旧華族のお屋敷なんつったら、
現在、東京都の管理管轄になっているのが多い訳で。
(旧岩崎邸、旧朝香宮邸、旧白河邸などが一般公開中)

小笠原伯爵邸も例に漏れない訳ですが、なにしろ資金不足の東京都。
こういった古い邸宅の保全修繕には、莫大な費用が掛かるし、
あまり熱心ではないのね。

 老朽化が進んで30年ほど「幽霊屋敷」化していて、
このまま放置しておいても仕方ないし、取り壊そうか、という
話も出たそうですが、日本建築会などの団体から、

「日本では珍しいスパニッシュ様式の建物を壊すなんて」

 と反対があったため、取り壊しは断念。
でも資金がないことに変わりはないので、民間企業へ
復元と一般公開を条件に、12年契約で貸し出すことにしたらしい。

 で、レストラン・カフェ経営企業がその話に乗って、
約2年かけて建物を修復。修復費用は、なんと5億円。

 契約期間は、あと10年。
その間に修復費用を回収して、尚且つ利益も出さなくちゃいけない。
そうなれば、どういうことが起こるか、想像は難しくないですね。

効率よく稼ぐため、値段は高くメニューは少なく。


 昼・夜とも、レストランは完全予約制で、コース一種類のみ。
お値段は、昼で7,000円、夜で9,000円。
これにワイン飲んだら、軽く1万円は超える計算。

 今流行のレストランウェディングもやってますが、
こっちも予算としてはかなり割高の模様。まあ雰囲気はあるけどね。
食べ物がスパニッシュ料理のビュッフェって、結構微妙だよね。

 
 私としては、料理に食指は動かないが、建物がどうしても見たい。
歴史的にも価値がある(らしい)建物。写真で見る限り、かなり豪華。
東京都からの貸出条件に、「一般公開」があるくらいだし
建物だけでも見られるかな、と思ったんですが。甘かった…。

レストランを利用しないと、見学不可。


 なんなんだよ、私みたいな貧乏人は来るなってことか?
と思っていたら、お値段が安いカフェ・バーもあるとのこと。

そっちなら行けるし、中も見られるな、ということで、
早速、Kさんと一緒に、カフェへ繰り出すのでした。


---- その2 に続く ------



2004年02月06日(金) 愛のコリーダ。

 テレビ朝日の金曜9時に、「永遠の恋物語」 という
番組をやってますが、ご存知?
http://www.asahi.co.jp/love/index.html

 毎週、歴史上の人物(事件)の恋愛を取り上げ、
ナビゲーターのナレーションと再現ドラマを組み合わせた構成の、
芝居付き「知ってるつもり!?」みたいな番組。


 第一回目が、玉川上水心中事件の、太宰治と山崎富栄
富栄役を りょう が演じていていましたが、実際の富栄の
繊細でちょっと神経質そうな感じが嵌ってるし、切なくて先のない
悲しい恋の雰囲気がひしひし伝わってきて、すごくよかったのね。


で、今回の主人公は 阿部定と吉蔵

マジごめん。底が浅いって嘲笑してくれていいよ。
テレビの前で大号泣。

 
 なにが凄かったって、この際、常盤貴子のナビなんてどうでもよい。
再現ドラマが、滅茶苦茶凄かった。
最近話題の連続ドラマなんか、あれに比べたらお遊戯会っすよ。

大迫力で大悲恋で大恋愛で大純愛。


 阿部定役に、秋山菜津子 という小劇場系の舞台女優さん、
殺される情人の吉蔵役に、駄目男演じさせたら天下一品の 寺島進
阿部定に事情聴取を行う検事役に 古谷一行 という強力布陣。


 周りの男たちのせいで、堕ちるところまで堕ちながら誰も恨まず、
本当に愛し合った、たった一人の男を愛して愛して愛し抜いて
どうしても自分だけのものにしたくて、とうとう殺してしまって
身体の一部をその人として切り取ってしまった、定の純粋すぎて
狂気的とすらいえる愛情を、阿部定役の女優さんが、迫真の演技で
演じるのですよ。

 色気のある婀娜っぽい姿と、気だるく世間話でもするかのような
静かな語り口でありながら、定があんな衝撃的な犯罪に走って
しまった気持ちに、観ているこっちも自然と共感出来て、
思わず涙してしまいました。

 また、寺島進 の愛すべき駄目男っぷりが愛しくて!!
冷静に考えれば、いい加減でどうしようもない男なんだけど、
子供のように純粋な明るさと、刹那的でも率直な愛情が、
それまで地獄で生きてきたような定にとっては、何物にも
換え難い美点だったんだな、と納得できる。


 2人の関係と感情を美化しすぎだな、と思わない訳では
なかったのですが、そういう瑣末な演出過多が吹っ飛ぶほど
衝撃的に良い出来でした。
 
 あれを舞台か映画で観てみたい。



2004年02月04日(水) 未知との遭遇。

 今日は、突然知り合いの方に誘われて、
御徒町で姉妹2人、夕飯をご馳走に。

 で、行った店がこんな店。
「ANISE SEED」http://www.anise.tv/

 いわゆる、メイド喫茶 なる種の店らしいです。
お店のウェイトレスのオネエチャンが、全員
メイドのコスプレしている お店。(非風俗系)

 メイド服といっても、秋葉原などを主な生息地としている
二次元嗜好者 の方々をメインターゲットに絞っているので、
非常に非現実的と申しますか、デフォルメされたアニメ的な
デザインの制服なんですけどね。

 写真で見た時は正直いかがなものかと思ったのですが、
実物を見たら、多少着くたびれて身体に馴染んでいたせいか、
思ったほどの違和感はなかったです。
でも、やっぱり所々、作りや素材の安っぽさが気になったなあ。

 内装とかも、それっぽく落ち着いた雰囲気にはなってたけど、
殺風景な感じが拭いきれてなかったし、ちょっと中途半端な印象。

 外国の可愛い田舎の家的雰囲気で、木製アンティーク調の家具や
小花柄のテーブルクロスや食器、生花を飾ったり、飾り棚に陶器の
人形とか絵皿を飾って、本格的なアフタヌーンティーセットとか
出してくれたら、面白いかも。

やるんだったら徹底的にやればいいのに。(コスト度外視)
(その前に、客層とお店の趣旨が食い違いそう。)


 ウェイトレスの方々は、基本的にコスプレが好きな人が
多いそうで、小柄で華奢、メガネ黒セミロングアニメ声 の、
一部マニア垂涎の的と思われるオネエチャンとかいて、
うちの妹などは、「異次元だ」と感心すること頻り。


 基本的には飲食店なのですが、あんまり食べ物の
メニューは充実してないのね。
紅茶はフレーバーティーとかあって、そこそこでしたが。

 でそんな中、注目のメニューは、

「萌え萌え♥オムライス」 (実際のメニュー名を忠実にお届けしています)

 同種でオムレツとスパニッシュオムレツもあるんだけど、
これがあなた、2,000円もするのよ。

 注文してみたところ、普通のオムレツなんですが、
追加のサービスがあるのですよ。

メイドさんが、ケチャップで好きな言葉をかいてくれます♥

 料金の6割は、サービス料とみた。


 通常の私たち姉妹の生息区域にはない世界を垣間見た気分が
いたしました。世界って広いね。



2004年02月02日(月) 超自我世界。

 今日見た、不思議な夢。

 夢の中で電話が掛かってくるのですが、
発信元は、普段電話など掛けたことのない知人。
で、彼女から言われるのですよ。

「ディズニー・シーのチケット余ってるから、行かない?」


 現実世界では、動物王国もオランダ村も好きな私だが、
千葉の鼠王国だけは食指が動かないのに。
なんか、あの徹底的に計算しつくされた明るさが
根暗な私には、不自然に感じられてどうにも。

 で、その夢のもっとも不可解な点は、

チケットを貰った私が狂喜乱舞し、
知り合いに片っ端から喜びの電話をかける


 という後半部分です。どうした?私の灰色の脳細胞。

 最後にディズニーランドに行ってから、かれこれ12年。
も、もしかして、私自身も気づいていない心の奥底では、
行きたいのかな、夢の国に。

 ちょっと、自分が自分で判らなくなりそうなので、
とりあえず、今年1回くらいは行ってもいいかもしれない。
私の知らない自分を探す旅に出ます。

 待ってて、ミッキー。



2004年01月31日(土) 左の眉を撫でたら。

 今日は、Kさんにお誘いいただいて、
渋谷のパルコ劇場で観劇。

 で、その前に、ホテルでランチ。 
最近妙にグルメづいてるんですけど、本日は和食。
セルリアンタワーホテル2Fの、「金田中 草」
http://r.gnavi.co.jp/g080505/

 同ホテル内に、同じ系列店が2軒あって、もう一軒は正真正銘
超高級店なので、私如きが昼とはいえ、ホイホイ敷居を跨げるような
お店ではないのですが、「草」はもう少しお手頃なお値段設定です。

 まあお手頃とはいえ、いくらでもリーズナブルな食べ物屋が
駅周辺に犇いている渋谷で、街の中心からはちょっと外れていて、
ランチでも3,000円ほどだと、若いお嬢チャンやらお兄チャン
連れの姿は皆無で、店内は落ち着いた雰囲気でした。

 で、色紙大根含せ 鯛唐揚 野菜あん なるものを食す。
前菜に、アンキモ、金柑の甘煮、若竹煮などが添えられ、
デザートまで付いてまして、大変美味しくいただきました。


 さて、メインイベントの観劇。椎名桔平主演 「BENT」
http://www.parco-city.co.jp/play/bent/

 第二次世界大戦、ナチス統治下のドイツ。
有名なユダヤ人迫害の時代、ユダヤ人よりも
蔑まれ迫害された同性愛者の物語。

 まあ扱う題材が題材なので、多少お約束な感が否めないですが、
「極限状態での真実の愛の発見」がテーマであり、
黒Tバッグビキニ一丁の筋肉ダンサーズの踊りあり、

黒網タイツボンテージファッションの篠井英介 あり、

女性中心の客層の期待を裏切らない作品だったと思います。


 基本的に登場人物も少なく、場面変化もほとんどない、
さらに動きが制限されていることが多い設定のため、
台詞の緩急が結構気になる構成でしたが、テンポの早い
台詞展開も、比較的聞き取りやすく、話に引き込まれました。

 ただ、ルディ(高岡蒼佑)は、滑舌があまりよくないのと、
他の役者さんとの掛け合いで、一生懸命過ぎて、テンポが
走り気味に聞こえたのが気になった。


 後半の展開はお約束通りな感じだったけど、
ホルスト(遠藤憲一)とマックスの、強烈熱烈な言葉攻め の場面、
そしてクライマックスの、ホルストが殺されるシーンでは
やっぱり感動しました。すげえよ。熱いよ。漢だよ。あんたら。


 ただ、その悲しみの余韻を最後まで引っ張りきるには、
ちょっとマックスの気持ちが薄かった気がするんだよなあ。
話の流れとしては判る。でももう少しマックス自身に
語らせてもよかったのでは?

 ちなみに、左の眉を撫でるのは、ホルストからマックスへ、
「愛してるよ」のサイン。

 死に追い詰められたホルストが、見届けるマックスへ
精一杯の表情で、何度も何度も左眉を撫でるの。

そんなの見せられたら、泣くしかないっしょ?

 いいもの見せていただきました。


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