降ったり止んだり。 今年の梅雨は、いつになく気まぐれ。 というより、 しとしと雨を望む私の心がそう思わせるのか。 少し立ち止まって休みたい。 最近の私は、そんなことばかり考えてる。
どうして私じゃなきゃダメなの?と彼女が聞く。 どうしても、といつものように私は答えるけれど、 いつものように彼女は納得しない。 理屈じゃないのに。と心の中でつぶやく。 言葉が少なすぎる、と彼女は言う。何考えてるのかわからないと。 あなたにはちゃんと気持ちを伝えたいから、 適切な言葉がないときは沈黙が一番ただしいと思う、 とたどたどしく伝えても、やっぱり納得しない。 ただ、 今まで、わからない、とか何となくで済ませてたことが、 いかに多かったかを知る。 生まれて初めて、私は真摯に言葉と向き合う。
寂しがりを言い訳に、 色んな人のやさしさに甘えて生きてる私は、 彼女なしの時間をそこまで持て余したりしないけれど、 彼女の不在が常に、生活のそこここに色濃く息づいてる。
距離を感じるのは、 独りの寂しさじゃなく、メールや電話でのすれ違い。 明日はやっと会える。
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