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■ 2004年05月02日(日) 仏事あれこれ。
夫の父方の祖父の七回忌で、愛媛に行ってきました。 我が家では法事はお寺でやるものなのですが、フツーに家で法事やっててビビりました。プチ葬式みたい。葬式みたいに祭壇も組んであって。違うのは、参列している人数と、黒白の幕がないことくらい? 義父が愛媛を離れて大阪に住んでいるため、「夫の実家」は大阪です。その為、私が愛媛に行くのは初めてでした。散々「すごい田舎でしょう?」とか「すごい人数でしょう?」(遠縁の方もいらしていたようです)とか言われたんですが、うちの父の実家のが多分田舎です。うちの法事の方が(遠縁なんかいないけど)すごい人数です。答えに窮しますわ。
私は正真正銘東京生まれの東京育ちですが、そして祖父は沖縄生まれですが、父の実家は神奈川の山奥です。その辺りの葬送儀礼は、初めて目にした時、カルチャーショックを受けました。
田舎なので、地区会館とかそういうのは使いません。家です。葬儀屋さんが来て、オソロシイほどの手際で祭壇を作り、室内を飾り付けていきます。お通夜はフツーにやります。問題は翌朝から。 朝、葬儀の前にまず火葬場へ行きます。いきなり火葬です。「???」です。フツーに火葬して、骨壺を持って家に戻ります。 そして昼から家で葬儀です。お坊さんがやってきて、会葬者も集まります。それは普通の葬儀です。祭壇にあるのが、棺ではなく骨壺だという点を除いては。 この葬儀が終わってからが一大ショー(?)です。親戚一同、家の前に行列させられます。そして先頭にはご近所の所謂「組合」(葬式組)の方が鉦なんか鳴り物を持って並び、私たちには葬儀屋さんが「お膳」とか「シカバナ(紙花)」など祭壇を飾っていた小道具類を持たせ、組合の方が「チン♪ドン♪シャン♪」と鳴り物を響かせる中、お寺まで行進! 野辺送りです。 行列はお寺の前でくるくる円を描き、本堂へ。そう、家でやった葬儀は「迎え葬」、これからが「本葬」です。そして本葬が終わると、そのままお墓へ行き納骨まで済ませます。葬儀当日に、です。
これらは全て、割と近年まで残っていた(らしい)土葬の頃の習俗がそのまま残った結果です。こんな葬儀を祖母と叔母の2度も経験している私は、ちょっとやそっとの葬儀では驚きません。
ちなみにゼミの先輩のお祖父様の葬儀の写真を拝見させて頂いたことがありますが、近親者の男性は白頭巾でした。幽霊が頭に付けてるあの三角です。
狭い日本ですが、所変われば何とやら。お墓がふたつ(「埋め墓」と「参り墓」)ある地域もあるくらいですから、まあ色々ありますよね。
余談ですが、私が見た範囲の四国の山はゴツゴツしてませんでした。でも石鎚山とかゴツゴツしてたような???
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・過去の「今日」。
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