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■ 2005年05月08日(日) 青空よ。 <画像あり>
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金曜の雨で黄砂とかが洗い流され、土曜の晴天は久々にとても気持ちのよいものだった。 晴れていても東京より白い空。それが春の広島だが、雨のあとだけは違う。黄砂さえなければ、田舎の青空、そして新緑だ。全てが明るく、はっきりと見える。空気の不純物が流れ落ちるだけで、こんなにもコントラストの強い景色になるなんて。
***** 先日、実は思わぬ偶然から思わぬ仕事の話をもらった。臨時職員だけれど、自分の専門が活かせて、給料も東京と比べても遜色はない(同様の仕事の場合、だが)。ましてや、望まれて就ける仕事。これだけ好条件の揃った仕事は、そう簡単にはないだろう。
でも諸事情あってお断りさせて頂いた。
先方は、「まずは1ヶ月」と言ってきたが、話を聞いていると「それで(私側に)不都合がなければもっと長期で」ということのようだった。しかも、フルタイムで週休2日。勤務先は市の中心部で始業時間も夫より30分早いから、もしこの仕事を受ければ、朝は夫とは顔を合わせないことになる。洗濯も掃除も、仕事の日は出来ない。何より、自分の時間がなくなるのが嫌だった。
学生時代に体調を崩したこともあり、私は1日6時間以上で週5日という勤務を経験したことがない。そういう働き方をすれば保たないことが判っていたから、そういう仕事は選ばなかった。働きたいという願望は呆れるほどないし、特にお金の掛かる趣味もないから、寧ろ年収100万以内に抑えて父の扶養を外れないでいることの方が大事だった。
今もそれは変わらない。体調は今でもかなり波があるし、働きたいという願望は相変わらずない。有難いことに外で働く必要すらなくなった。自分のやりたいことをやりたい時に出来る自由さは何物にも代え難いし、夫の扶養を抜けるのも困る。家事も出来ないんじゃ本末転倒だ。しかも、この仕事は休みが土日ではない。定休は火曜で、土日は休めたとしても隔週。それじゃ夫に車で買い物に連れて行ってもらうことも、競馬中継を見ることも出来ない。2、3ヶ月に一度は帰京しているし、他にも夫の出張の際は同行して一人で近くの寺社や観光名所を巡る。つまり2ヶ月に一度は、1週間前後の長期休暇が欲しい。 やりたいことを我慢して働くのは、仕事内容や条件がどれだけ合致しても、仕事を求めていた訳ではない私にとっては、本意ではなかった。
本当にそれだけのことだ。
正直に言えば、「この条件では無理だ」とかなり早い段階で判断しつつも、心の中ではかなり迷った。断ってからも、血圧が下がるくらい自分の判断に悩んだ。
でも雨上がりの抜けるような青空が、迷いや悩みは吸い取ってくれた。と、思う。
お金に困っている訳でもないのに、無理して働く必要なんかない。無理をすれば、必ず何処かにひずみが生じる。そのひずみが、自分を壊す原因になりかねない。
無理はしない。それが自分にあった生き方だと、この年になって改めて気が付いた。 私は、私に出来ることを、のんびり、無理のない範囲でやろう。
***** 誰ですか早くも老後みたいな生活だとか言うのは。
今月末から、大阪経由で帰京します。来月下旬には北陸行きです。金沢滞在中に、富山に住んでいる友人と、高岡で会う約束をしています(金沢は既に観光済みなので)。こういう時間が取れなくなるのは、絶対に嫌なの。
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・過去の「今日」。
2003年05月08日(木) 低く見せたい
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