▼正しく美しく、と続くご大層なタイトルの割には何のことは無い、一日の出来事を思い出せなかっただけ。時間軸に沿って出来事を整理しようと思ったら、並びやしない。どれが先でどれが後の出来事か、さっぱりわからない。熱と体調のせいと思いたいけれど、結構こういった事が多いので考えさせられる。 ▼健忘症とかとは違い、別の部分の問題なんじゃないかと思う。普通、海馬での行き来が記憶としてインプットされることに重要な役割を果たしているのだけれど、出来事の大半をニューロンのネットワークを通さずに処理でもしてるんじゃないか、そんなとんでもない事を考える。すべてを条件反射のように処理して、興奮や刺激とは無縁な作業としてしまってるんじゃないかと。咽が渇いたから水を飲む。生理的な現象で、条件を提示されての反射行動。もしくは、生活の中での出来事全てが、ものを取るための到達運動みたいな感じで処理されているのかも。何にしろ、記憶にも残らない無刺激・無興奮な毎日を過ごしていると言うことには変わりは無いわけで。 ▼それでも何も覚えていないというのはかなりヤバイわけで、覚えてる部分から芋づる式に思い出す努力をしてみる。確か、寝たのが16時頃。寝るまでは制作の人間とバトンタッチするまでの暇つぶしに、ネットを徘徊。オースティンの言語行為論を調べてた気がする。ネットだけで調べるのに限界があるなぁとか考えて、例によってamazonで「言語と行為」を買うか迷った事も思い出す。その後、UOでカキンカキンとスキル上げをしてたら、あまりの単調さに気持ち悪くなってログアウト。お腹が減ったと豚しゃぶなんぞを作り、グランベリージュースで流し込んだ記憶が。その後、やっぱり気持ち悪くなって薬のんで、寝た。素晴らしい、全部思い出した。なんか、思い出すのがかったるかっただけのような気がしてきた。 ▼深夜に起き、メールチェック。ジャパンオープンのチケットが取れたというご連絡。それも二列目。かなり行きたい。でも仕事が……などと悶えていたら、案の定仕事のメール。タイトル欄に「今日の送信について」の文字。メール開いてみたら、あらびっくり。「たぶんありません」だって。うちの部署の仕事は、今日は無いということなので、友達裏切ってLOTRを一人で見に行こうか等と画策する。帰りに「多奈加亭」でお茶など飲んでまったりしつつ、信長の野望onlineなんぞ買ってしまおうかと考えるわけで。この仕事の一番の欠点は、友達と時間がまったく合わない所。普通の社会人は土日が休みなのに対して、うちの仕事は土日月がピーク。土日に抜け出して遊ぶのは至難の業。その反動で平日にぽっかり休日が出来たりしても、こちらは普通の社会人は仕事の真っ最中。やはり、友情を維持するためにもまとまった休みは必要だと思う。愛情は、あはは、いまさら休みもらったってもうおせー。 ▼それでも休みは欲しいので、先日社内で「うちは今年、夏休み無しっ!!」とのたまったのと同じ口で「夏休みは10日間くらいでいいかな?」と提案する事に決める。10日取れたらどこに行こうかとネットチェック。すかさずモンゴルは外す。イギリスで本場の紅茶なんぞを頂くのも風流ですな、と思い立ち「英国紅茶博物館」の館長さんに美味しいところ教えて頂くというナイスアイデアを連想。すかさずHPに行ってみる。な、な、「永らく御愛顧頂きましたが、2003年5月31日をもって閉店致しました」ときたもんだ。そりゃ随分行ってなかったけど、なんて切ない認知の仕方。館長さんどこ行ったんだろ。 ▼思えばイギリスは留学予定が留年でオジャンになった地。そうだ、はなから縁起の悪い土地だったのだ。ご飯の不味い国とも聞くし、他だ他の国だ。そうとなると行きたい国は絞られてくる。リヒテンシュタイン、インド、エストニア。リヒテンシュタインは言うなれば「カリオストロ」。クララに会えるかも知れない。実際そんな事はどうでも良く、公国というのを見て回りたいと言うのが本音。ただ、すでにケチが付いた。母上様より「あんた、どこか旅行したい国は無いの?」のお言葉を頂戴し、「お金が溜まったらリヒテンシュタインに行きたいな」と答える素直な僕。母上様、アヒャ(゚∀゚)とでも言わん顔で「先月行ってきた」と自慢気に写真やらビデオやらをお見せくださる。悔しいので「おまえらの行った事の無い国に行ってやるー!」と大見得をきる。そうなると、インドとエストニア。インドは体調のいい時で無いと、真面目に死を心配しないとならないので、エストニアが有力候補に。「エストニア」、なんか調べてるだけで楽しくなってくる。エストニアについてはここのページを見ておけば大概問題は無い。よっしゃよっしゃと気分を高めつつ、旅行にかかる金額を弾き出す。……とおかかんで50万前後? ▼脳内海外旅行は終わり。とりあえず吉祥寺にでも買い物に行って、全て忘れることにする。タイトルにオチが付いても、別に面白くも嬉しくも無いわけで。
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